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ありがちな水問題

海外旅行先で、日本人が日本に感謝しがちなことといえば「水道水の質の高さ」ではなかろうか。

ベトナムでは水道水を飲むことはできない。
そのため、ベトナム人も在住外国人も、ミネラルウォーターをポリタンクで定期購入する家庭が多い。

ミネラルウォーターのタンク。かなり重いし場所を取る

タンクにはプラスチック製の蛇口のようなものがついているので、タンクから直接水を出せる仕組みになっている。
体育会系の部活でよく使われる、麦茶とかポカリとか入れるようなあのデカいタンクと同じようなやつだ。

ウォータージャグというらしい。こんな適当な検索ワードでよくヒットしたな

我が家の場合、手洗いのみ水道水で行っている。
口に含むもの、例えばうがい用の水や歯磨きの水、水出しの麦茶やコーヒー用の水なんかは上述のタンクから毎回汲んでいる。

我が家は2ヶ月に1度、20ℓ入っているタンクが4つ、計80ℓが届く契約をしている。配送料込みで4つでおよそ200,000VND(今日のレートで1,120円ほど)(あくまでも我が家の場合)。

ベトナムドン(VND)は数がデカいので高く感じるが、500mlのペットボトルで換算すると、1本あたり約7円という激安価格になる。
ちなみにコンビニでは500mlのペットボトルは5,000VND(今日のレートで28円ほど)で販売されている。
だからなのかわからないが、ホーチミンではペットボトルの水を飲む人はあまり見かけない。キッチン用品店では棚2つ分、丸ごとタンブラーのコーナーになっていたので、おそらく皆家から汲んで持参しているんだろうな。

このタンク以外にも、野菜や食器を洗うための浄水器をキッチンに設置し、風呂のシャワーヘッドは日本からクリンスイを持ち込んでいる。

浄水器自体は、大家さんが物件契約時にプレゼントととして設置してくれたのだが(めちゃくちゃ優しい)、浄水器やシャワーヘッドの交換カートリッジはもちろん自腹である。
さらに、シャワーヘッドのカートリッジについてはメーカーの交換時期めやすが半年のところ3ヶ月くらいで交換せざるを得ない。
水も地味にお金がかかるのだ…。

ちなみに氷も、浄水器の水で作っている。飲食店で出される氷はほとんど氷屋さんから買われたものである。
しかし中には水道水の氷を出しているローカル店・屋台もあるそうなので、どローカル店大好きな方は注意が必要です。

こうして改めて書くと、日本では何の心配もなく水道の水で野菜を洗っているし、外食先で「大丈夫だよなこれ…?」と少しも疑うことなく氷の入った飲み物を飲んでいる。

めちゃくちゃありきたりなことを言うが、当たり前だと思ってたものは大変ありがたいことだったのだなあ。

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