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私なりの駐妻イメトレ

実際に駐在帯同を決めてから情報収集を行ったのだが、いかんせん外国に住んだこともなければ、東南アジアへの苦手意識も強かったため、自分がベトナムで生活するイメージがちっともわかなかった。

そこでベトナム在住のイメトレにあたり、様々な情報収集を行った。その中で非常に有効だったのが、「Instagramの駐妻アカウント」と「水曜どうでしょう」である。

インスタは辞令が出た時点で駐妻アカウントを作成した。
意外なことに、インスタにありがちな"キラキラ駐妻ライフ"とは別で、日常のなかで起こったトラブルを共有してくださる方が思いの外多い。

トラブルにも大小様々あるが、ぼったくられそうになった店の話から、住居に関する困りごと(ベトナムでは大家さんとのトラブルも多い)、さらには自分や家族がケガ・病気をした際の対応まで、非常に事細かく書いておられるのだ。

先輩駐妻の方々のおかげで、事前にトラブルシューティングのパターンを叩き込んでからベトナムに来ることができた。

なにより、「トラブルと無縁でベトナムで生活するなど無理」と、わかりきった上で帯同しているため、今のところ異国生活に対する不満は感じていない。
最初から諦めの境地である。
また、不満を「感じていない」のであって「生じてはいない」とは言っていない。
察してほしい。



もう一つの予習は『水曜どうでしょう 原付ベトナム1800キロの旅』。
Netflixで「ベトナム」と検索した際にヒットしたので見始めたらとんでもなく面白かった。

バラエティ番組としてもちろん面白いのだが、一番興味深いのは「20年以上前の映像なのに、今とたいして変わっていない」ということである。

もちろんハノイやホーチミンのような都市部では、主に街並みに大きな変化がある。ただ、変わらないものも多い。

例えば、縦横無尽に駆ける大量の原チャリ。
原チャリ1台に何人もor何でも乗せちゃう様子。
砂埃と排気ガスで見えなくなる視界。
車道にはみ出た物売りの屋台。
ガタガタの悪路。

びっくりするほど変わらない。でもそれがなぜだか、愛しくも思えてくるから不思議なものである。駐在や移住を検討されている方にはぜひご視聴をお勧めしたい。

イメトレの効果あってか、ベトナムでの生活に対しかなり悲観したままで入国したため、良い意味で裏切られたことも多かった。
美味しいローカルフード、
美しい景観、
フランス占領地時代から残ったカフェ文化、
スクラップアンドビルドを繰り返す街。
そんなこともこれから少しずつ書いていきたい。

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