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初めて金継ぎ教室に行ってみたら・・・

陶器市で買った、お魚用の長皿が配送中に割れてしまって、悲しむ私に ”金継ぎ” という希望の光が見えてきました。金継ぎとやらでお皿が直せると知った私は、早速、金継ぎ教室を体験してみることにしました。

1日で直せる、初めての金継ぎ

早く直して使いたかった私は、『初心者でも1日で直せる金継ぎ教室』と言う謳い文句に惹かれて、その教室に行くことを決めました。2〜3時間のレッスンで、金継ぎの座学や先生のコレクションを見せてもらい、レクチャーを受けながら、いざスタート。
割れた器の断面をやすりで綺麗にして、瞬間接着剤で接着し、欠けた所にはエポキシパテで埋めて、表面にはみ出たところをカッターと紙やすりで平なるように削りました。そのあと、かぶれない新うるしというものに真鍮の粉をを混ぜて筆で塗って完成です。右も左も分からず、先生の言われるままに作業を進めて、四苦八苦しながらもやっと完成させることができました。
そして、達成感と器が直ったことへの安堵に包まれながら帰宅することに。

家で金継ぎをした器の入った箱を開けてみたら

教室を出る時には、新うるしを塗布したところは完全に乾いてないので、触らないように、丁寧にダンボールに入れて、そっと持って帰りました。先生に「1日で乾くので、乾いたら使って大丈夫ですよ」と言われて、やっと使えると喜んで家に帰って開けてみると、一緒に直したマグカップが倒れていて、金色の部分が擦れているじゃないですか。自分の雑さにがっかりしましたが、それより気になったのが接着剤独特の臭いです。これに食べ物を載せるのか?と疑問を持ち調べてみるとエポキシパテは食品衛生法をクリアしたものもありますが、新うるしは、そもそも釣具用で直接口につけて使用する器などには使用しないとのことでした。そのことに何か違和感を感じ、金継ぎについて改めて調べ直すことにしました。

そもそも金継ぎって

調べてみると、一説によると金継ぎは室町時代まで遡り、ウルシの木から取れる樹液を使って、漆芸の技法で茶道具を直す方法として広まったようです。今回、使ったのは新うるしという合成樹脂を使った方法で、本来の漆を使った漆芸の技法とは違い、簡単に早く出来るという現代のニーズに合わせた方法でした。そこで私は、簡易金継ぎ(合成樹脂を使った金継ぎ)と本金継ぎ(本物の漆を使った金継ぎ)があるということを、初めて知るのでした。

このままに簡易金継ぎで終わらせるのか、本物の漆を使ってやり直すことができるのか・・・模索は続きます。



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