『死期を受け止め・相続放棄』
『相続放棄』について、、、
最近始まった、
【相続手続きサポート】
私は、相続人の一番近いところで、
士業の方々と、
相続手続き完了に向けて
お仕事をしている。
同じ施設で、
仲良くお互いを労りながら、
過ごしていた、老夫婦。
夫は、末期がん。
妻は、リウマチを患い、自由に動かせない手足、
そして、いつ発作を起こすか分からない心臓の疾患。
違う部屋のお二人は、
食事の時に、必ず隣同志で座り、
ご主人が、奥様の口へ食事を運ぶ。
そんな、仲睦まじい姿を
私は、コンサル中、
何度も見ていた。
そんな時間も、永遠ではなく、
先日、奥様を残し、
ご主人が旅立った。
ご葬儀に参列させてもらい、
車いすの奥様の、真後ろに、私は座っていた。
曲がった背中、
背中で呼吸をしている、
心細いお身体。
祭壇の笑顔のご主人の写真を見つめてる。
口に運んでもらっていた、
食事は、
誰の手で、運ばれるんだろうか?
今の奥様のお気持ちは、
どんな、だろうか?
私
いろいろ、心の中が交錯していた。
そんな、旅立ちから、
もう3か月がたとうとする。
相続手続きサポートのお仕事を
受任したのも、
つい最近の、ご長女様からの連絡から、
ここにきて、
【母は、相続放棄をしたい】と、言ってます。
今から、始まる、分割協議。
死期の近づいている母は、
『私が、財産もらっても、、』
と言ってます。
もしかすると、
相続手続きの最中にも、
旅立ってしまうかも、、
家族で相談した結果、
『相続放棄の方向で、、、』
私、
困った、、、
もう、三か月になる。
6月1日で、、
FPの方や、相続のお仕事をされてる方なら、
相続放棄の手続きの期限。
知ってますよね。
『あかんやん!
間に合わんやん!』
私は、心の中で、そう思った。
『相続手続きの延長届、、』
なんか、聞いたことがある。
いけるんやろか?
すぐさま、
仲間の士業の先生へ連絡。
書類の準備。
奥様の意向の確認。
家庭裁判所への延長の届け出。
家庭裁判所からも、
本当に放棄の意志なのか?
直接、奥様に確認が入り、
延長が出来た。
士業の先生。
本当によく動いてくださった。
そして、
今、放棄の正式な手続きを
進めている。
奥様のお気持ち、
ご主人の旅立ちを受け止め、
これから、やってくる、
自分の旅立ちに、
下した、意志。
それが、『放棄したい』って、
いうことであれば、
もう、日程的に、
間に合いません!って
お断りすることなく、
受け止められたことを、
私は、安堵の気持ちで
良かったと、思っている。
また、一つ、
クライアントの要望を
大切にしてあげることが出来た。
相続実務。
本当に、色々複雑...
だからこそ、
専門家とのタッグが重要で
今回のことも、
イレギュラーな
急を要する、事態に
迅速に協力してくれた士業の先生に
仲間として、感謝。
今は、
単に、相続手続きの完了を考えるのではなく
この、奥様へ
『心置きなく生ききる』を提供することも
とっても、重要だと
お仕事をさせてもらっている。
今日も、そんな気持ちで
クライアントへ向きあう
私。
~心置きなく生ききる人生のプロデューサー~
独立FP・相続コンサルタント
Megumi Matsumoto
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