猫に小判の事

ここ数年で唐突に私の人生に横滑りしてきた趣味の一つに、カメラがあります。カメラとは言っても、先鋭的なデジタルカメラや近年進化が著しいスマホに常設されたカメラではなく、昔ながらのゴツゴツとした無骨なフィルムカメラ。最近トレンドのプラスチック製みたいなボディが軽いカメラでも、小型化されたカメラでもなく、金属製で重く、黒く、ずっしり感のあるカメラ。更に言えばカメラで撮ると言うよりも集めるのが好き。撮るのはだって、難しいんですもん。フィルムカメラだから、撮った後、現像するまで見れないですし。

数年前、職場の方にカメラが好きな方がいて、持たせてもらった時にきたあのずっしり感。ここ最近、軽量化軽量化で物がどんどん軽く、小さくなっていく寂しさというか、切なさというか、そういったものを吹き飛ばしてくれた感覚がありました。フィルムカメラ自体、昔生産されたモノなので、重くずっしりしているのは当たり前なんですが、そこからハマってしまったんですね。カメラ集めに。

そう、フィルムカメラのコレクター。その中でもお気に入りのNikon F3シリーズを今日は記事にしてみます。

Nikon F3は、世にあるフィルムカメラの中でも名器と言われたカメラの一つで、Nikonさんが長期間、主力商品として取り扱っていたフィルムカメラです。最初の発売は1980年頃で、生産終了をしたのは2000年。実に20年間もの間、愛された製品なのです。(詳しくはWikipediaなどをご参照くださいw)

ボディのデザイナーは、ジウジアローさんと言う当時一世を風靡していたイタリアのデザイナーさんで、右手グリップに縦一本入った赤いラインが特徴的なカメラです。

さてさて、私のF3コレクションはと言うと、以下の通りです。


Nikon F3

ノーマルタイプ(アイレベルファインダー)の Nikon F3です。最初に買ったフィルムカメラ。フィルムカメラで写真を撮るときは、このカメラをよく使ってます。と言うか、これ以外は撮るではなく愛でるものだと勘違いしてます。

画像7


Nikon F3 HP

Nikon F3のハイアイポイントっていう、ファインダー部分がちょっと大きなF3。2番目に超美品で買ったかな。でも、この時に「あ、F3集めよう」って馬鹿な事を考え始めました。

画像3


Nikon F3/T

このNikon F3/TのTはチタンっていう意味。外装がチタン製という同じF3でも更に丈夫で堅牢なカメラ。F3が1980年〜2000年に製造って言われたら、あると思ったんですよね。同い年のF3。たまたま見つけた同い年のF3がこのF3/Tでした。

画像4


Nikon F3 AF

Nikon F3のオートフォーカス版。Nikonが初めてオートフォーカスカメラを採用したのがこのカメラらしい。遊び心満載なファインダー部分が可愛い。でも、一番安かった笑

画像5


Nikon F3 Limited

この下の、Nikon F3Pの一般用として販売されたLimited。これも超美品で購入したと思います。Limitedの黄色い字がカッコいいですねって思ってしまうけど、それ以外はほとんどF3Pと同じなんですよね。

画像7


Nikon F3P

Nikon F3Pは報道機関向けに当時販売された、「丈夫さ命」「スピード命」なF3。だから、フィルムを交換するのに一々安全バーみたいなのを使わない仕様になってたり、チタン製になってたり、シャッタ部分は砂が入らない様に防塵仕様になってたり。そんな改造が施されたカメラ。報道機関用だから、もちろんそんなに数はなく。しかもこんな美品は・・・プライスレスです。

画像6


Nikon F3H

最後がNikon F3H。HはハイスピードのHらしい。とにかくフィルムカメラで早い連写が撮れるらしいこのF3Hは、なんでも500台しか生産されていないとかなんとか。お値段も、他のカメラとは段違いでした。あくまで一興、コレクター魂を燃え上がらせるラスボスという感じで、手に入った時の嬉しさはやばかったですね。

画像7

F3のカメラは以上です。あとは本当に色違いとかその程度の差しかないので、これ以上追うのは辞めましたが、機会があればまた集めてみようかな。

カメラは実はこれ以外にもあったりするのですが、それはまた気が向いたら是非。

友人が「自慢」について触れていたので、私もそれに合わせてみたと言う訳ではないですが、私がNikon F3シリーズをコンプリートしてみたというのは、実は小さな自慢の趣味の一つです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?