山高きが故に尊からずの事

WindowsかMacか。

これは現代を生きる多くの人がどちらに所属するかで意見が割れる、二大派閥の一つ。未だ血みどろの争いに終焉を見ぬきのこ・たけのこ戦争にも似た、世の大半の人間を巻き込む厄災の一つでしょう。かく云う私も過去にこの悩みに囚われ、自問し自答しました。どちらの派閥に属すべきなのか。なぜこの二択なのか。その先に得た、私なりの答えがあるので今日のお題としようと思います。

私は一旦書き出すと長くなる傾向があるので先に結論を言います。Macです。更に補足すると、Windowsの方が好きです。

「さぁ、パソコンを買おう」となると、普通はWindowsかMacか。この二択になることが多いです。普通にPCを新調しようとして、これ以外のOSでPCを動かそうだなんて奇特な人はあまり見かけないですね。しかし、それ以外にも実はコンピューターを動かすOSっていっぱいあるんです。

細かい調査はしてませんが、次いでシェアがあるOSといえば、UbuntuやCentOSといった感じでしょうか。

「Linux系が元々好きで「仕事で使っていて「自宅サーバーとして「昔使ってたパソコンがもったいなくて「周りとは違う生き方をしてみたくて。 こんな人はUbuntuを使ってみたり、Cent OSを使ってみたり。なので、3位より下のOSに関しては、知らない人の方が多いんじゃないかなと言った感じです。

ついでに紹介すると、Unixという偉大な、そして最古のOSもあります。世にある多種多様な「コンピューター」と呼ばれるものが存在し、稼働し、そしてその大元で起源となっているのはこのUnixというOS。所謂「大体こいつのせい」って呼ばれる存在です。スマホで使われているAndroidだって、iOSだって、WindowsだろうがMacだろうが、元を辿ればこのUnixに行き着きます。

この始祖鳥よろしくなOS、Unixは1969年に製作され、その後波乱万丈な進化を遂げながら数多くのOSに分岐し、今の世の中にリリースされています。私が生業にしているシステムも、元々はこのUnixをベースとして作られたものがカスタマイズされ、リリースされているOSです。まるで進化論の様なその改変の歴史を見ると、いずれ将来、人を超える存在が出来るのは必然であり、それを生み出すのもまた人なんだなと思わされます。

時は流れ1995年。爆発的なヒットと共に家庭に広まったコンピューターが、Windows 95です。当時コンピューターとは高価なもの。企業や国単位で使うもの。とされたイメージを一蹴し、学校や図書館、一般家庭に至るまで、瞬く間に多くの人がコンピューターと呼ばれるものに触れはじめました。とは言え、Windows 95を動かせる端末は当時まだ高価で、今で言う軽自動車くらいの相場感だった気もします。多くても一家に一台という感じですね。それでも歴史が変わった瞬間という鮮烈で強烈なイメージが私はこの1995年に集約されている気がしてなりません。その後、Windows系OSは一般に広く浸透し、ねぇねぇ、独占禁止法って知ってる?ってくらいの圧倒的な人気とシェアを誇るOSとなっていきます。

少し脱線してしまいましたが、一般にパソコンはWindowsかMacか。なぜこの世はこの二種類のOSを支持するのか、皆さんは考えたことはあるでしょうか。

その問いに、私が見出したヒントの一つが、iPhoneという存在です。

iPhoneは2007年、世に放たれたコンピューターの新たな形でした。2007年と言えば私はアメリカ留学から帰ってきたばかりの頃。それより少し前に出ていた、iPhoneの原型の様な存在であるiPod touchは、幸運な事にアメリカで見て、触れて、ワクワクしていたのを今でも覚えています。[これは欲しい!] 当時お金がない貧乏学生だった私はなんとか手に入れてやろうと活策していたのは、今ではいい思い出です。しかしそのiPod touchに憧れた1年と数ヶ月後、私は日本に帰り、日本でのiPhone発売を目撃します。

このiPhone、「乗るしかないですよねこのビッグウェーブに」という名言と共に斬新だったのはその洗練された形や操作性だけではなく、Windows PCとも互換が取れる。という点でした。普通、会社というのは顧客を抱え込みたくなるものです。AppleはMacを利用している人のみが、iPhoneを自由自在に操れる。そうしなかったところが、世の流れを読めていた、スティーブジョブスさんの凄いところだと思います。

しかしそこはやはり同じ会社の製品ということでアドバンテージは設けておく必要があったのか、現在の最新の端末では、Mac <=> iPhone (iPad)など、お互いを物理的にケーブルで接続していなくてもリンクする、持っているとちょっと便利な機能が搭載されていたりします。やはりAppleとしても使う上ではiPhoneとMacを一緒に使って欲しいという感じでしょうね。

以上の様な事から、私は今後将来コンピューターに関する出来事で確実に歴史の教科書に載るであろう事変は、以下の3点だと思っています。

1. 1969年、Unixがベル研究所で作られる。機械を制御するOSという概念が誕生する。

2. 1995年、Windows 95が、Microsoft社よりリリースされ、パソコンが一般家庭に普及する。

3. 2007年、初代iPhoneが発売開始される。スマートフォンという概念が誕生し、コンピューターは一家に一台から一人一台の時代となる。

これらはそれぞれ確実に歴史の転換期となって語り継がれていくんだろうなと思います。次の転換期はいつでしょうか。楽しみですね。

さて冒頭に戻ります。WindowsかMacか。この結論が何故Macなのか。この点についての根拠を入れていきたいと思います。

[根拠1] Mac上でWindowsが起動出来る、ただしその逆は難易度が高い

[根拠2] 今、コンピュータ端末として最も普及しているスマートフォン。さらに言えばAndroid端末との親和性は、MacとWindows共に同程度。iPhoneは割愛。

[根拠3] 一般にコンピュータウィルスはWindowsがターゲットとされる。だって絶対数がWindowsの方が多いから。

これらの補足事項が主たる根拠です。もう、大分長文ですので大分割愛して大事な3点だけピックアップしてみましたが、他にも根拠はあったりします。

根拠1について。知っている人は知っていると思いますが、電気屋さんなんかにいくと、Windows OSというのは普通に販売されています。ライセンスだけなら、Amazonにも売ってます。Windows 10 proだと3万弱くらい。これを、Macに入れて起動出来るんですね。だけどその逆は実は難しい。だって、Mac OSって売ってないので。インストーラーはあります。どこかのフリーダウンロードページとかを探せば。だけど、こういうフリー素材は得てしてウィルスが紛れ込んでいたりと自己責任な部分も多く、あまり使いたくありません。安全はお金で買って然るべきです。タダより怖い物はないですからね。

根拠2について。iPhoneとMacの親和性は言わずもがな、私はAndroidユーザーなのでAndroidを主眼に語ります。(iPhoneも持ってますが)Androidはご存知、人類の先生Googleが出しているOSです。つまり、MicrosoftでもAppleでもないんですね。だからMacだろうがWindowsだろうがその点は関係ないって話。さらに言えばアプリ開発をしてみたいなんてコアな人のために用意されているAndroid Studioっていうツールは、操作性の違いはあれど、Windows用 Mac用、どちらもある。まぁ、Windowsで起動するAndroid Studioが使いたければ根拠1で入れたWindowsにインストールすれば良いって話ですしね。

根拠3について。これはもう、独占禁止法よろしくとばかりにシェアを広めたWindowsさんの宿命みたいなもんで、コンピューターウィルスっていうのはWindowsさん用に作られた物がほとんどです。Windows進化の歴史はコンピューターウィルスとの戦いの歴史みたいな所もありますしね。それに引き換え、控えめなシェアで広まっていたMacを狙うピンポイントなウィルスはあまり聞きません。でもMacのシェアが大きくなるとこの限りではないかもしれないので、そこは時代と相談して下さい。

さてさて、長々と書いてきましたWindows vs Macな話。これについてはあくまで私感ですので、なんて責任転嫁な事は書きませんが、気に触ってしまった表現があったらごめんなさい。MacかWindowsかで悩んでいるレベルの人っていうのは、結局どちらのOSを選択しても使いこなせる人だと思うので、好きなOSを選ぶと良いと思うんですが、現時点で親和性、安全性、そしてWin/Macの両立性でいうと、Mac一択になるのかなというのが私の結論でした。さらに他のOSで遊びたいなんてレベルの人だと、仮想機で立ち上げたりなんかしたりね。

この辺りの作り方みたいな記事も、いずれ書けたら良いなと思ってます。

最後に、このタイミングで断りを入れるのは大変心苦しいのですが、これはノートPCを主題とした論争になります。デスクトップPCを作るのならば、やはりWindows一択です。

山高きが故に尊からず。でも見た目でMacっていう人もいて、それも一理だと私は思います。でも、職業柄、色んなOSに触れておきたい身としては、色んな選択肢がある。という意味を持ち合わせたMacに軍配が上がったというだけで、一番好きなOSはWindowsだったりします。最近はMacよりWindowsで起動している時間の方が多いですしね。

以上、OSコレクター紡句圭の雑記でした。

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