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リタイヤ後の生活 投資初心者の失敗体験記29

リタイヤ後の生活 
 定年退職・早期退職・突然の解雇などによって仕事をしなくなった時、仕事をしている時には感じなかったことがある。その時にならないと分からない事が多い。年をとっても実際に体験しないと分からない。
 FIREをめざし自由な生活に憧れていた。仕事をしなくなって自由に時間が使えるようになったら、のんびりしたり旅に行ったり趣味に没頭したりと考えてたが、実際は少し違った。
 1 仕事を辞めると社会的に孤立することがある。
 社会とつながりがなくなるとストレスが減るが、人と話すことが減り何となくやる気もなくなってきた。忙しい時は暇になったらとゆっくりしようと思っていたが、自分からやろうとしないと何もしないで1日が終わることが多かった。
 プライベートで色々な人とつながりはあったが、なぜか積極的に関わりを持つ気がなくなった。
 2 体力がなくなった。
 今までは無理矢理にでも仕事で動いていたが、自由になるとあまり動かなくなった。何も考えなくて仕事で動いていたが、用事を作らないと動くことがなくなった。初めの頃は気づかなかったが、体力の低下が少しずつ起こっていた。体重の変化はなかったので、中々気づかなかった。体力作りなどをしないと生活に必要な筋力まで落ちてきた。
 旅行などに行っても直ぐに疲れ、活動範囲が狭くなった。定年退職をした人は年齢的に体力を戻すのはきついので、仕事を辞めても身体は動かしていないと大変だと感じた。
 私は、体力を戻そうとして急にやると筋肉痛で悪化するので、少しずつでないと年齢的に厳しいので、筋力を戻すのはとても時間がかかると感じている。
 3 好きなことが減った。興味がなくなった事が増えた。
 例えば、今まで話題になった飲食店に長時間並んでも食べたいと思っていたが、並ぶのが退屈だったり食べても感動しなくなったりした。人によって違うだろうが、私の場合は味覚が変わったのか、関心がなくなってきた。たまには「おいしい」と思うことがあるが、味が想像できたり雰囲気が良くなかったりなどで、満足する気持ちが薄れてきた。
 4 収入が減り、自由にお金を使う事が減った。
 今までは「食べたい、やりたい」と思ったことはお金のことを考えるよりも気持ちが先だった。その後、安くする方法を考え、効率よく取り組むために計画を立てていた。
 収入が減ると使えるお金も減り、何となく節約を意識することが多くなり、お金を使わないようにする気持ちが増えた。楽しむよりもお金を使わないようにしようと考えるようになってしまった。
 
 楽しいことをやることを中心に考えていたが、気持ちが急に変わったことが一番の変化だった。予想以上に気持ちの変化が全てに関わっていく。気持ちを高めるようにしないといけないと感じている。

 私の場合、自分にあった生活は常にある程度の人数の人と接していない気持ちが落ち込むのだと気づいた。一人で何かをやるのも好きだが、それ以上に人との交流がないと私には駄目なのだと気づいた。また、常に身体を動かすことは必要なことだと思っている。
 
 投資で自由な生活を手に入れても、それだけではいけない。生活を楽しむことは年と共に変わっていくので、興味を持った時に直ぐにやるのがいいと思ってる。また、後でやればいいと思うことは減らし、今やれることは今やろうと思ってる。
 FPとして考えた提案をしていながらも、自分の気持ちの変化や体力の低下まではその時になるまで考えられなかった。
 投資による収入はありがたいことだが、楽しむことを常に意識しないと豊かな生活にはならない。投資でお金が増えても意味がないと思っている。

 今回はここまで
 次回は、楽しい生活はなんだろうと題してをお伝えします。
 
 
 

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