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浦島太郎10曲リストで第1回 乙姫選手権開催!玉手箱をくれたのはあなたでしたか!

先日、日本人のアーティストさん縛りで10曲限定で好きだと思った曲でプレイリストを作成してみました。

▽その記事がこちら

この10曲を選んだ理由と、この中で一番「ミュージック浦島」を現世まで引き戻す玉手箱をくれた「乙姫様」は誰だったのか?ということに言及してみました。

開けるな危険って言うなら何で渡したんよ…。
お試し行動多めのお方なのですか?諸説ありそうだよな乙姫様って。

だったら冠にするんじゃねえよっていうこと含め一旦置いておくとして、超ポジティブ思考で玉手箱を捉えたら「なんとなくだけど、ちょっとは令和に来られたかも〜」という感謝の念が湧いてきまして。
勝手に選手権を開催してみました旨、ご容赦ください。

という訳で、プレイリストの順番通りに行ってみよう!

1.SIRUP - SWIM
1曲目に選んだ理由はこの曲の始まり方がバカ渋くてバカカッコよかったから。これに尽きる。
R&Bの神様はこういうお声を愛するのでしょうね…なんならこの方は幼少期から神様のご近所…(以下略)
歌声が唯一無二ですね。魅力炸裂。
SIRUPさんは2017年にデビュー。この頃のわが家は誰一人メンバーの名前を知らなかったバンタン一色。
SWIMは2018年リリース。W杯ロシア大会でクロアチア代表に心を打たれていた頃にちょうど発売された曲なのかどうかは定かではない。
「このまま揺れていた〜いや〜」でおなじみのホンダの自動車「ヴェゼルツーリング(VEZEL TOURING)」のCMソングはこの方の作品なのだと今日初めて知りました。


2.NOA - Highway
NOA氏には色々良い曲があったので迷ったのですが、この曲が持つ、イントロのワクワク感が2曲目にハマると思って選曲。
しっとり始まった1曲目から一気に駆け上がってきたな感を出したかったの。
元YG練習生で現在はアミューズ所属のトリリンガル(日・英・韓)
「NOA、デビューするってよ」ってなった2020年、うちの長女がその勢いに乗っかったらしい。
この頃、長女も次女も受検生。
間違いなく出願できるか見届けることが私の最大ミッションだったのに、張本人がこんな素敵な子を受験中に推してただなんて全く知らなかった。
「あんた言いなさいよ!」って言ったら「言ってたけどね。曲もちょいちょい聴かせてたけどね」と言われました。
娘の話を聞いていない母ということを世間にさらすきっかけとなった超逸材。それがNOAくんなのであります。


3.HAND DRIP -「嫌嫌嫌」
イントロがなんとなくアースのセプテンバーみたいな感じがして「わー!超好き」ってなった曲(個人の感想です)
こういう曲は3曲目に入れて「踊れるね〜」って気持ちだけでも覚えて帰ってくださいっていうのをやりたくて入れることを決めました(実際は踊れないので)
タイトルがもうドストライクで好み。
ベタといえばベタだよね。でも、そこが好き。お年頃か?
メンバーの4人の方々がとても可愛いです。人気ありそう。
他の曲では、かなり人の背中を押してくれている歌詞もあるのですが、私はこの曲に令和まで一気に背中を押して頂きました。

4.Rin音 - 琥珀の目
この方は天才なんじゃないかと思いました。
自分の感覚としてはこの曲が一番好きかもしれない。
いや、好きすぎて、ちょっと語るべき言葉が分からないです。
全体的にEDMなのかなと思うのですが、どこかナチュラルな雰囲気と文学的な香りのする歌詞が心地良いなと。
どことなく和を感じさせる、ゆるやかな曲調と見せかけて、がっつりEDMな間奏を差し込んでくるところもニクい。そこに一切違和感が無いところがセンス。
飽きさせずに最後まで連れて行くためには、4曲目は肝かなと思って天才の楽曲をチョイスさせて頂きました。


5.マルシィ - 雫
イントロのピアノからささやくような美しい声で一気に世界観に引きずり込む福岡発の実力者。
サビを経て、ラストに向かうところの歌詞と盛り上がりぶりが気持ちにシンクロしてくる…そんでもって、その後にくるエレキギターが切なさを一層加速させにきてるよねと。
基礎のしっかりした音楽に、この切なさを乗せて来るあたり、何とも心臓に悪いです(良い意味で)。きゅんじゃなくて、ぎゅっとなるやつ。
娘二人が成長し、夫との関係も決して悪くはない、所謂そこまでのドラマが現状無い平和ボケな自分になんらかの戒めを感じさせてくれるような深読みの名曲。
みなさん、今目の前にいる大切な人を大切にしましょう!


6.Mr.ふぉるて - 幸せでいてくれよ
けっこうロックを歌う人たち。別の曲を聴いて本来はこっちなのかなと思わされた(こっちがどっちかは分かっていません)
女性のドラマーさんがカッコよくて、そういうところにも私の中の昭和が令和を感じさせています。そしてこの曲はドラムが肝。ドラムなしではこの曲成立しないのでしょうね、という印象。

こちらはコロナの世に入り「会いたい人がいるのに会えないまま死を迎えてしまった人もいるのではないか。そういうことをニュースは数では伝えるけれど、そのひとつひとつに物語があるはず」という思いから制作された曲なのだそうです。

自分の想像力が欠如してしまっていることに気づかされた曲。
深いメッセージがあることはビハインドを読まなければ分からないということが多々あるのだけれど、歌詞、音楽をただ聴くだけでも感じられるようになりたいと感じた一曲。


7.WurtS - 分かってないよ
「いや、ごめんそんなに分かってなかった?」とまずは言いたくなる名曲。
楽曲は甘み少なめ、終始かき鳴らされるギターが骨太な印象。声はアンニュイ。ドライな感じで歌うのに、歌詞を見るとなかなかウェットな内容じゃない?と思わせるギャップがカッコいい。そこが癖になるんじゃないかという印象。
スマホを意識した縦長MVからしてもうこの年にはびっくりだ(主流のようです)
その縦長の画面の中に結構しっかり作られたドラマが展開されていることにさらに驚く。曲調の方はそこまで大きく変わるという感じでもないからこそのコントラストというか。
最後の女子の台詞な…これ言われちゃってから気付いても遅いやつな。
女子だって言いたいわな「分ーかってないよ」と。
言ってる方も分かってなかったんだねっていう曲なのかな。
聴いてる方も分かっていません。


8.あたらよ - 夏霞
男女ツインボーカル。
これは強い。
初見で純文学を感じる世界観を感じましたが、合ってますか?
男女ツインボーカルで思い出すのが、かつて好きだったバービーボーイズ。彼らはがスキャンダルをすっぱ抜くタブロイドみたいな面白さがある(良い意味ですよ!)のに対し、こちらは意識高い人が読む、どこかレトロなお洒落カルチャー誌。場末のダンスホールとか、純喫茶などの情報を中心に芥川賞候補生しばりで小説を何本か連載してますっていう、有るのか?そんな雑誌という印象。
悲しみを食べて育つバンドなのだそうです。
めちゃくちゃ良い意味で心臓に悪い。
なんで誓っちゃったんだよ、永遠なんて。
ずっと同じは無理なんだよ。
変化したものが進化なら愛情。寂しいなら惰性。
それでも続いている関係がこの世にはあるんだからホラーだよなと深読みさせられた名曲。
別れられるのはね、若いからなんだよ?(←深怖い雰囲気出さないで!)


9.當山みれい - 『わけあって』
MVをご視聴ください。
出て来る俳優さんがばちくそにどちゃくそにアホほどカッコいいです(個人の感想です)
誰なんだこの方〜?と思って検索したら濱正悟(はましょうご)さんですって!令和のはましょうじゃん!!
この方を登場させて「初めから無かったみたいに」っていう歌詞をぶつけてくるとは、當山みれいさん、恐ろしい子!
間違いだらけ、曖昧だらけ、向き合うのが怖くてっておっしゃいますけど、これも理屈じゃないのが恋愛なんですかね…
正味、向き合わない方がいいかもしれんって思う案件も生きてると多いように感じますもん…
「出会えますよ、きっと。曖昧でも続く人が」
と、深読みと老婆心を煽られる名曲ということでラスト手前の一番重要なポジションに配置しました。

10.Absolute area -「遠くまで行く君に 」
そして、最後。
ジーンとさせる雰囲気をベースにおきながら、胸をキュっと締め付けてくる、この年代にとっては命にかかわるかもしれない切なさを携えた楽曲。
あえて最後に持ってきたのは、これじゃ泣いちゃいそうだから最初に戻るよ…っていう「ヘビロテへの招待」効果を狙ったからです。
っていうのは嘘で、結果そんな感じになってしまったというだけなのですが。
最後は余韻を残すことが望ましい。
かもしれない、ということをこの曲に教わりました。
親心にもシンクロするくらい、深い愛情が歌われている気がする。
「それくらいで負ける君じゃないことくらい分かっているつもりでいるけど」
ここで涙腺崩壊。
降参です。
ぜひ1曲目に戻って下さい。


という訳であれこれごたくを並べてみましたが…
「第1回乙姫選手権」優勝は?????

何かしらアンセムを思い浮かべて頂いてからのー

デデン!

って、ほんとにどれも名曲過ぎて、選べなくなってしまいました涙
なので、何も知らなかったアラフィフが新しさを感じたという観点からこちらにします!

WurtS - 分かってないよ


受賞理由
激しくアップダウンする感じでもない(と思う)楽曲。
終始ギターがかき鳴らされている感じ。
アンニュイな声でウェットな内容を歌い上げ、縦長画面で結構なドラマを展開した。

そして、気付いたら歌っているから。
「わーかってないよ」と。

選考した理由が「やっぱ分かってねえなこいつ」と思われていそうなところ。これも大きな理由のひとつです。

以上、誰得でもない「第1回乙姫選手権」でしたー!

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