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フェニックス侮蔑ドラゴンのすすめ

皆さんこんにちはそしてはじめまして、シャドウバースエボルヴ台湾プレイヤーのファントムと申します。初noteになりますが、覇者環境で構築したフェニックス侮蔑ドラゴンを紹介したいと思います。


第6弾絶対なる覇者の発売以来、パッケージイラストを飾る陰陽の開祖・クオンを中心とした陰陽師ウイッチを使い続けてきましたが、ドラゴン使いである友人から「侮蔑ドラゴン弱い、なんとかならないかな」って聞かれて友達のために侮蔑ドラゴンを模索し始めました。

まずドラゴンクラスで一番目ぼしい強化は「銀氷のドラゴニュート・フィルレイン」および「銀氷の吐息」であると思われます。3コスト以下のドラゴンフォロワーであることから「原初の竜使い」との相性が良く、原初侮蔑ドラゴンならいけんじゃねえのって勢いで組んでみたものの、あまりパワーを感じず逆に吐息の複数枚素引きが邪魔になる場合が多く、無理を感じ始めました。公式推しの「天窮の竜神」も試してみましたが、着地タイミングもバフタイミングも作れず腐る場合がほとんどでした。そこで断念してそん時何故か流行り出したガリュウサイドラゴンに手を出して、そこで初めてスターフェニックス(以降「鳥」)の強さに気付き始めました。

あの頃流行ってたガリュウドラゴンではブレイジングブレス(以降「ブレブレ」)、伝令、託宣、銀氷の吐息などのドラゴンスペルが採用され、バイヴカハ前提やめくり次第になりますが、魔導電磁サイで鳥を直接墓地に落とすことができます。鳥に絡んだ伝令や託宣が強く、勝ちに繋がらなくても盤面維持には貢献していました。そこで気付いてしまいました。「鳥を侮蔑ドラゴンに突っ込んだら強くない?」

実際、侮蔑ドラゴンにおけるスペルの枚数が尋常ではありません。侮蔑システムだけで炎爪、覇極を抱え、汎用カードなら竜の託宣もあります。おまけに吐息、ブレブレなどの除去を含めると、もうスペルだけでデッキの半分を占めると言っても過言ではありません。そこで鳥を入れないわけがないという発想に至りました。

そのきっかけど完成したリストは以下になります。

デッキリスト

レアリティ低め

侮蔑ドラゴンというデッキにおける認識は人それぞれですが、自分的には「フォルテとガルミーユによる空中打点で詰めるデッキ」として認識しています。絶傑環境まではフォルテとガルミーユによる13点は確定でそれ以上は運任せという認識でしたが、覇者環境では吐息による2点が追加され運要素が下がりました。

以下採用カードについて軽く触れます。

採用カード

添い寝ですねわかります

フィルレーンイラスト違い。フードも丸顔もドストライクなので本体よりもこっちを採用。覚醒後の単体2コスト確定除去2打点はもちろん、鳥の踏み台を作ってくれることも高評価。

若白髪は重症なのでお医者さん行きませんか

自分の中では空中打点重視なので、ガルミーユ進化にくっついて顔面ダメージのトリガーとして使うのが殆どです。炎爪でも同じ動きができますが、ガルミーユ覇極後では対象フォロワーがなくなってしまいがちなので、狙う場合はご注意ください。

使徒の炎爪です

使徒のお供。使徒にくっつけば4打点として認識できるので積極的に狙いましょう。4体力縦置き相手に苦い思いをするのがこのデッキならではの醍醐味です。

若白髪じゃないので重症じゃないかも

リソース回復のために信者や炎爪を当てる動きをよく見かけるけど、よっぽどハンドが細くない限りあまりオススメできません。リサールの受けが狭くなってしまいます。自傷トリガーとして使えるタイミングがあまりにも遅いので、一旦ポン置きして、面処理するための覇極や炎爪の当て先として使う場合は一番多い。

どう見てもフ○ラ前です本当にありがとうございます

複数枚素引きによる弱点はそのまま健在ですが、鳥蘇生に繋がることでなんとか誤魔化せます。しかし鳥の踏み台も潰してしまうので、他の除去札や託宣よりは噛み合いが悪い。初手に来る場合はさっそく流しましょう。

AOEが弱いわけがない

使徒で切ってガルミーユ進化時能力で釣るのがほとんどですが、アグロ寄り相手に刺さるので雑切りよりも中盤の処理札としてうまく使いたい。

説明不要の強さ

不採用リストがちらほら見かけますが、この構築では鳥蘇生に繋がるので確定採用です。

フェニックスは何度でも蘇る

デッキの軸。3,4PP目で面処理しながらの着地や使徒神龍によるディスカで手札消費を抑えながら8PPガルミーユに繋げることが最大の目的。ドラグニルと違って攻撃時能力なので、生存からの自爆特効→復活進化でバーン効果を2回発動出来て面処理の負担を減らせます。

Sッ気が伝わる

進化時能力のディスカ優先度は鳥>覇極>その他スペルですが、手札がガルミーユ、鳥、覇極、ブレブレみたいな極端的な状況は次ターンの動きを保証するために覇極を捨てる選択肢もありだと思います。

5月の大会賞品でやっと光ってくれた

最近あまり採用されなくなりましたが、自分の中ではやはり必要不可欠。リリエルに対して明確な回答になりますし、後3鳥進化→後4怒り鳥蘇生進化の動きが強く、ガルミーユターンまでに盤面を支えてくれます。もちろん他のカードと入れ替える場合は優先枠になります。

ドラゴンクラスにおける最強のリサール札

最近話題になっているフォルテ縦置きがクイックスペルを搭載しているこのデッキにおいてさらにその強さを発揮できます。縦置き生存からの顔詰め+クイック構えが顔面14点を与えるチャンスが生まれます。もちろんフォルテ縦置きに対して回答を持っている対面には注意が必要、特にビショップ全般はAOEを大量搭載しているのでいつもの使い方で投げるほうが無難です。

殿堂ルールを公式に忘れ去られる可能性

鳥を捨てるための採用ですが、リサールずらしが割りと効いてるので、やはり進化込みでの着地が望ましいです。緊急時の手札交換としても働くので腐る場合が少ないです。

ドSのような外見とドMのような能力

信者や炎爪による最速進化は正直罠にしか見えません。8PPまでに墓地に覇極を用意して、ガルミーユPP(EP)進化からの覇極→顔3点→信者効果起動でさらに顔3点追加を目指したい。ガルミーユが生きて帰る可能性がほぼ0なので、面処理するために切ってしまうと、後から来る信者や炎爪が無駄札になりやすく、リサールから遠のいてしまいます。あと忘れがちですが、進化時能力で墓地のスペルを撃った場合でも鳥を蘇生できるので、長丁場での戦線維持に貢献できます。進化後能力がリサールプランに強く関わるのでガルミーユのみ進化後が3投です。

動き解説

以上、採用カードの大まかな解説でした。
デッキとして動くプランは前述の通り、フォルテとガルミーユによる空中打点を主砲として、隙あらば使徒や鳥で削りながらリサールを目指します。
大阪GPで活躍していたテンポ寄り侮蔑ドラゴンのような軽量フォロワーで盤面を押しつけるプランが無いので、中盤までは処理に回りがち。鳥があると大分楽になります。

・先後攻やマリガンについて
先後攻に関して、アグロ寄りには託宣を安着させるために先攻、コントロール寄りにはリソースを確保するため後攻を選択。マリガンに関してキープ基準は託宣、鳥あたりで、アグロ寄り相手にはフィルレーンやブレブレがあれば安心できるし、コントロール相手には使徒があればとりあえずリソースを確保できます。信者従者のドローコンボは強そうに見えてそこまで打点に貢献できないので無理に狙う必要はありません。

クラス対面

以下は各クラスについてデッキの特徴および戦い方を軽く説明します。

・アマツエルフ 有利寄り
大阪GPで出世を果たした最強のテンポエルフ。鳥と覇極で序盤を乗り越えながらガルミーユターンまで辿り着きたい。同じくリソースを打点に変換してくる相手なので、命の危機を感じたら最速ガルミーユ覇極を切っても構いません。最終的に空中打点による削り合いになりますので、面処理しながら打点を出せる侮蔑の方が有利寄り。あとアマツエルフ相手に盤面ロック戦術が割と効きますので、打点の低いフォロワーをあえて残してフォルテ縦置きなどした方が全体的に(特にコンボ疾走による)ダメージを抑えられる場合もあります。

・ララミア舞踏会ロイヤル 有利
超越の台頭により簒奪ギミックが逆にSC溜めの手助けとなってしまったロイヤルですが、ララミアという超絶上振れカードのおかげでさらに火力アプローチすることができました。フローラルフェンサー進化並びからのフルパワーララミア14点が致命傷になりますのでちゃんと対処しましょう。ヒロイックエントリーや貴族の舞踏のような不確定要素が入るカードを多用しているので、出力のブレが大きいという弱点を抱えています。侮蔑側はライフに余裕をもってガルミーユ覇極まで持っていけば大体勝てます。

・陰陽師超越ウイッチ 有利寄り
覇者環境で台頭した、地上戦および手札交換能力が凄まじい強化を手に入れた超越ウイッチ。最大の弱点である横処理能力が補強され、盤面を押しつけながら次元の超越をちらつけます。最初の頃はゾディアック投げ、リーシェナハイブリッド、地上戦特化(タキオン入り)、SC溜め特化(ペンギンハインライン)など色んなタイプがありましたが、大阪GPの上位デッキを見て構築が収束されてきていると感じます。デッキ相性に関して侮蔑側の打点のほとんどがクイックで処理できないオーラ持ち疾走フォロワー(フォルテ)および顔面直接火力(ガルミーユ)なのでダメージが通りやすく、逆に超越側はクオンと天后以外のフォロワーはガルミーユ覇極で一掃されますので、面処理を要求されている間詰め切られる可能性が高い。もちろん使役鬼呼び連打でテンポを取る可能性もありますので、相性的には侮蔑有利寄りという認識になります。

・真紅ナイトメア 五分
アラガヴィの登場で火力が上がってリサール手段が多彩になったアグロナイトメア。細かい打点や直接火力からマゼルベインに繋がるリサールプランが強く、上振れた場合は全対面にEASY WINできます。並みや下振れた場合は侮蔑側がちゃんと対抗できますので五分として認識します。

・卵ビショップ 不利
3弾デッキでありながら4弾から爆発ケアのアンドロメダ、5弾からアンドロメダサーチのフィーナおよび先2上振れのエピタフ、6弾から先3安定のバイヴカハで着実に強化されています。侮蔑ドラゴンと同じく空中打点およびAOEが優れているデッキタイプなので同類だと思われますが、キーカード(ハンプティダンプティ)にアクセスできるカードの多さや、序盤から細かい打点を与えられる点では卵ビショップの方がほぼ上位互換と言っても過言ではありません。ただ、素早く爆発要求をされるとリソースが切れるという弱点を抱えていますので、アグロ相手になら侮蔑ドラゴンの方が上だと思います。

以上、フェニックス侮蔑ドラゴンに対する解説でした。ここまで読んで頂きありがとうございます。
絶傑環境ではリーシェナウイッチという天敵があったので鳴りを潜めていましたが、覇者環境では天敵が駆逐されたおかげで再び戦えるようになりました。ただ、構築的には特定のカード(鳥、覇極、リサール札など)に依存しているので、どちらも(アクセスするカード含む)引けずに負ける場合も結構ありますので、使用時にはご注意ください。

最後に

宣伝です。
自分が携わっているカードショップ、台湾新竹市の新世紀ではシャドウバースエボルヴ関連を担当させて頂いております。
カードゲーム20年以上経営している老舗店舗で、扱っているカードゲームはMTG、遊戯王、ポケカ、ヴァイスシュヴァルツのみならず、バトルスピリッツ、デジモン、ワンピース、ユニオンアリーナ、Z/Xなどもありますので、是非ご来店をお待ちしております。
8月からコラボ第2弾シンデレラガールズ発売までの期間限定で、ショップ大会ではローカルルール「デュアルクラス※」が導入されます。覇者限定構築みたいなマイナー感は拭いきれませんが、違う形でシャドウバースエボルヴを盛り上げて頂ければとは思っております。

以上、シャドウバースエボルヴの一プレイヤーとしての発信ですが、僅かでもゲームに対する熱量を感じて頂ければと思います。それではまた次の機会でお会いしましょう。

※デュアルクラス:デッキ構築クラスを「エルフ」「ロイヤル」「ウイッチ」「ドラゴン」「ナイトメア」「ビショップ」「ニュートラル」「ウマ娘」と定義し、上記8クラスから2種類を選んでデッキを構築します。注意点として、「ニュートラル」もクラスとして定義していますので、例えば「エルフ」と「ロイヤル」の両クラスで構築する場合は「ニュートラル」カードを使用できません。

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