誰でも発達障害

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 書くためには読書も必要、かつ重要と思い読書会に入る。
 その中に自分の考え方や思うことやり方が気に入らないと、喚く癖をもつ70代の男性がいた。「僕は直ぐに決定することは嫌いだ」、「〇〇してくれないと嫌だ」、「僕はずっと我慢しているんだ」と二言目には言うのだ。
 直ぐに決めてもどうってことは事項でも、あまりにも普通のことが理解できていないこの男性と、皆と言い争いになり、喧嘩騒ぎになることもしはしば。私も殆どの人も、幼児が我がままを言って、だだを捏ねているとしか思えないような行動に見えるのである。また、その男性は自分を認めてもらいたいという承認欲求があるとも思われると話し合った。
 いろいろな考えの人、価値観をもった人がいて当然だが、一つの目的をもって会を運営していく上での必要性や事項があるのに、かなり支障をきたしているのだ。辞めていった人が数人もいる。
 この人のために毎回、嫌な空気が漂い、まったく楽しくない。全員の願いはただ一つ「楽しい読書会にしたい」。
 そのように嫌な思いをする読書会にも関わらず、それでも出席している人は、なかなか読めない本が読めるから、いろいろな人の感想や考え方を知ることがきるから、それ以上に得るものがあるからなど、心の奥底から本が好きなのであろう。

 別な男性のYさんは「あの人は発達障害」だと言う。私はそういう考え方ができるのかと驚いていると、次に言った言葉にハッとした。「あなたも発達障害」だと。私は内心ビックとすると「僕も発達障害。皆、発達障害」と言う。
 「それがイコール個性ってことね」と私が言うと、「そう、それが多様性ってこと。価値観はそれぞれ、違うんだから」と答えた。それは私だって理解しているし、その通りと頷いた私。しかし、現実にはそのようには言動していないところが、あるのかもしれない、自分の言動を省みないといけないとも思った。
 さらにYさんは「あの男はあの歳まで生きてきて、今さらあの性格が直ることはない、もうどうしようもないよ」と付け加えた。「そうでしょうねぇ」と、私もそう思い頷くしかない。
 「でも、あの男性のあのような言動はやはり問題にならない?」と疑問視している私は聞く。「あの人が問題な発言をした場合、よくないことはよくないと言えばいい」と話す。それで収まったことはなく、さらに輪をかけて喚き散らしているのにと思ったが、それで話は終わりにした。
 Yさんは長い人生を生きてきて、人間についての考え方をきちんと持っている。私も長い人生を生きてきたにも関わらず、人間とは何かなどについて、未だに答えがでない。さらなる真実の探求をしていくべき、参考になるであろう他の人の思考も生き方も聞いていこう。

〇紹介記事ー頭に引っかかっている、ちょっと変な人がいて、その人とその周りに関することをエッセイに書きたかった。

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