昔の戯言

〈3044字〉

改めて、LINEくれてありがとうね。私自身も、君とゆっくり話せたことで知れた景色があるし、今までになかった学びみたいなものを得られたなと思ってます。
「傾聴スキルがある」「見透かされてる」みたいな評価を受けながら言うのもあれなんやけど多分ほんまに実際そんなことなくて、それから私が個人的に伝えたいと思ったこと(どちらかと言うと君の気持ちとか事情を無視してしまった上でのこと)が言いたくて、今書いてみてます。

まじで余計なお世話やとは思うけど、話を聞いたあの日から、何となく危なっかしさみたいなものを感じてて。そのまま見守るって選択肢もあるけど私がそれをしたくないので、注意喚起とまではいかないけど、言っておきたいなという感じ。

恋愛の話も人間関係の話も総じて、「他者のことを勝手にマイナスに判断すべきではない」という思いに縛られてるように見えてちょっと心配。もちろん見えてる部分ってその人の一部分でしかない。けどその要素も「その人」やと思うのよ。例えばやけど、「頼りない」だとか「口調が荒い」だとか、そういう部分で人を決めつけてはいけないと思ってるかもしれないけど、それを理由にその人を嫌っても別にいいのよ。もちろん「悪い点だけで人を判断する」もその一つだと思う。それは十分、「なんか嫌やな」「違うな」って思う理由になりうる。あと過去の経験から言わせてもらうと、「自分のことを好きでいてくれてるから」というのだけをその人との関係性を築く拠り所にするのもやや危険。

あっ、誤解してほしくないのはその恋愛はやめておけということを言いたいのではなく、自分が無理する形で人間関係を形成するのはかなりストレスのかかることだから、その人を受け入れられなかったりマイナスの評価を下してしまうことで自分を責めたりしないでほしいってことを言いたいだけです。他者と関わる上で感じる違和感みたいなものはちゃんと「あるもの」として扱っていいよってことかな。

いろいろ書いてしまって申し訳ないけど、君がめちゃくちゃ考えて出した結論であることはすごく伝わってくるので、応援というか、見守らせてもらいますよ。(いい言葉が見つからなくてちょっとキモくなってしまった)

つらいときの方が生きてる実感を得られる、みたいな話(だと解釈したのだけど)、それはめっちゃ分かるな。
ここからは私も推測になるけど、多分感じてる壁の中には「みんなはこの環境を楽しんでいるのに自分はしんどいと思っている罪悪感」みたいなのもあったりするのかな。分からんけどね。
まあね~この辺に関しては、「こういう風な気の持ちようでいるとラクだよ」とか「深く考えすぎだからポジティブになろう」とか、そういう言葉が力を与えることってあんまりないのかなってのは思うから、私からの言葉としては「あまり抱え込みすぎない程度にね」、くらいのものにとどまっちゃうけど。まあ無理し過ぎず。

あとね、人間に矛盾はつきものだよ。しんどいけどね。自分の中に受け入れがたい矛盾を見つけてしまったときってある種のショックを受けるかなとは思うけど、別にそれに対してびっくりしたり拒絶する必要もないのかなっていうのは思う。自分が大事にしていると思っていたことを実は守れていなかったということに気づいても、それはそれというか。もちろん人にはそれぞれ大事にしたいことはあると思うし、それを大事にできてなかったら自分を責めたくもなるかもしれないけど、あんまり「~べき」っていう思考にとらわれてもしんどいからね。そのついでに、「~してあげたい」みたいな思考あるじゃない。これって個人的に、人間のいちばんの原動力と言っても過言ではないかなと思うけど、例えばそのしてあげたいことをちゃんと遂行しきれなかったとしても別に大丈夫ってことも思っておくといいかもしれないなと思ったり。「してあげたい」の感情の時点でもうプラスやからね。

色々話してくれたから、私が思ったこととかも話しておこうかな。そんな大したことじゃないけどね。
どう見えてるかは分からないけど、私ってそんなに人の話を聞くことが得意でもなくて。けっこう変わり者ということは自覚してるつもりやし。共感が苦手なんよね。それに伴って、傾聴も苦手だと思ってずっと生きてきた。だから今人生で初めて「傾聴」が褒め言葉の中に入ってたことに驚くと同時にけっこう嬉しかった(ありがとう)。
あの日話してて思ったのは、多分私と君はあんまり似てないなということかな。だから正直、似てない私が何かを言うことによって君が自分の考えを信じられなくなったり、私に対する印象が変わったり(保守的っぽい表現になってしまった)(うまく言えないけど、信頼していた人のことを信頼できなくなるのって喪失感あることだと思うから、あんまりそれが起こってほしくはないなと思ってた、とでも言えばいいかな)することを少し恐れてました。だからもしかすると、私があまり話せていない部分で君の信条と反する部分が今後出てきてしまうかもしれないけれど、私自身も自分と違うものに対して排他的になりたいわけでもないから、頼られてる間くらいは力になり続けられたらいいかなとか思ってます。逆に、もし「なんか違うな」って思ったら特に何も言わずに私を相談相手リストから外してくれて大丈夫だからね。

少し話を戻して。傾聴というほど大した話でもないけど、大学に入ってから人からの相談に乗る方法は少し変えたかもしれないな。前までの私はその相談に対して自分の思う「正解」を押し付けがちだったけど、今はけっこう「今相談者の周りで何が起こっているか」「それに対してどう思ってるか」という情報収集を先にすることを意識するようになったかもしれないな。別に無理に共感する姿勢を見せないというのは昔からあんまり変わらないけど(どうやらこのスタンスが一部では好評らしい笑)。もしかするとこれら要素の何かしらが「悟られてるように」感じさせたのかもしれないけど……まじでそんなことないよ笑
でもその気持ちはわかるなぁ、私にも「全部悟られてるんやろな」って感じる人生の先輩がいるから。けどまあそうでもないから、あんまり妄信的になりすぎないようにね笑(多分大丈夫やと思うけど)

目には目を歯には歯を長文には長文を、のテンションで書き殴って送ってしまったけどすまんね。全然迷惑とか考えなくていいからね!またメッセージ交換なりお話なりしよう!
夜遅くにごめんね、おやすみ~


なにこれ


これ?
昔、人に送ったLINE。懲りないな。

なんかわりと自分でもしっくりくることが伝わるような文章が書けた気がして気に入ってたのだけど、たった1人が読むにしては完成度が高すぎてもったいないなぁ、と。(?)

すごく真面目な子でね。私とは全然違う。
それでいて、苦しそうだった。
けどそういう苦しさって、真面目か不真面目かに関わらず、誰でも感じうるものだと思うのね。

だからこの、私がかつてたった1人に向けて書いた文章を全世界に公開することによって、どこかの誰かがほんの少し救われたりしていたら嬉しいな、なんて。

(どうでもいいけどこうやって、人と対等に話せる仕事がしたいかもしれないな。)(果たしてこれが対等なのかもわからないけれど。)


(追記:2023年10月6日)

なんかこれのアンサーnoteみたいだな、とふと感じました。
ここで出した結論が、そのまま君の役に立ったということが分かりやすく表れている気がするな。

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