「みゆうの人生に最も影響を与えたのは誰ですか?」

<3828字>

なに、お父さん。急にどうしたん?
昨日突然食卓でこの質問をされました。

実は最近たまたま、そういうことを考えないでもなかったというか、考えてはいたけど結論を出しあぐねていました。

けど会話の文脈的に回答を出さないのも違うな、と思いながら、半ば無理やり考えていました。

数人の顔がよぎりました。
けどまあ、総合的に考えたらやっぱり「あの人」になるのかな……

と考えているときに、母から言われました。
「やっぱり<塾長>さんじゃないの?」
「今私も同じこと考えてた。身内を除けば、そうなると思う」
やっぱり結局、そうなんだと思います。何だかんだ。
そもそもこの両親のもとで育っていなければ変な塾にも行っていなかったかもしれないし塾長にも会っていないかもしれない、みたいなことを考え始めるとややこしくなるのでそれは一旦無視します。

今まで極端に好きになった人もいるし、極端に好きになられた人もいるけど、その人に影響を受けた部分は言っても恋愛観だけだし。その人たちによって何か人生の岐路での選択を変えたような記憶もありません。
学校の先生とかもよぎったけど、その教えを守り続けるにはあまりに時間が経ち過ぎたし、あまりに怠惰になり下がりました。


塾長

高校2年生の秋、私は変な塾に入塾しました。
授業をしない自習塾。当時は私の高校の近くに1校構えているだけの、半分家みたいな塾。
そこで週1回面談をしてくださっていた担当講師が、塾長です。当時は……24歳とかなのかな。

変な人です。
声がでかくてデリカシーのかけらもない。痩せろって言うし胸でかいも言うし。ええけど、うるさい。
面談のときに決まって言われたのは「黙ってやれ」。

決定力のない私にとって、その教育方針は最適でした。私が今の大学にいるのもこの人のおかげです。

懐かしい思い出話をするなら、
・定期テストで目標点に1点届かず、アイプチ買わされた(当時あほほど芋女だったため、「女子力上がって悪いことないから!」とそのまま罰ゲーム扱いだった)
・決められた時間までに起床できなければ寝起きの自撮りを送る罰ゲームをやらされた(当時の写真はなぜか塾長のスマホに未だ保存されている)
・あまりに風呂とベッドに行けないため、毎日LINEで報告させられていた
・一度それで、「もう玄関で服脱いでから報告しなさい」と言われ、本当に実行して爆笑された

とかかな。私はそういう、強制力を求めて日々を過ごしていたので、この拘束感は非常に生きやすかったです。

あ~、書いてて思い出したけど、それこそ当時の恋愛相談も全部聞いてもらってましたね。大体「しょうもない」って一蹴されてましたけど。
だから「一蹴されるの分かってるから塾長には話さない」って決め込んだこととかもあったりしましたが、悔しいことに、言うても大体その「しょうもない」は客観的に考えると本当にしょうもないことだったし、結局白黒はっきり言ってもらえる数少ない人間のひとりだったというのも事実なので、あてにはしていましたね。

おかげで「塾長に言われたことさえやっていれば間違いない」「塾長の言うことは絶対」という常識が生まれ、その後の人生もこの人によって変えられてしまうのでした。


影響

「今のみゆうにとって、どれくらいの割合で俺がみゆうの思考に影響を与えてるの?」

「…2~3割。」

「けっこうやな。笑 しかもだいぶ減ってそれやろ?」

「まちがいないですね。いちばんひどい時で多分7~8割くらいですよね。というか今、教室長(塾長≠教室長です)が3~4割になってるっていう話します?笑」

「まあそうやろな。みゆうが『教室長と話してたんですけど…』って言う回数増えてるもん。もうそうなると結局依存先が俺から教室長に変わっただけやん。」

「あ~、やっぱり分かるもんなんですね。この間も教室長と『こんなによしよしされてるし、実質教室長が本来の彼氏的役割を担っているという説ある』って話してましたよ。笑」

「そう思うと、よく俺に対してそうならんかったよな。」

「あ~、○○ちゃん(受験生時代の同期、私と同じく担当は塾長。塾長に対してわりとガチだった。)みたいな感じにってことですか?」

「そうそう。まあ依存度で言えばみゆうのほうが上やったと言っても過言ではないけどなwww」

「否定できないですねwww」


あほみたいな会話をしていました。


もうなんかブログの面白さ優先してるのでいろいろぶっちゃけますが、受験期はわりと危なかったですよ。秋冬くらい。

それこそ「どうしよう、その可能性を自覚したらより動揺してきた」とかをTwitterの裏垢で言ってたりしましたねえ…(遠い目)

もう今はそんなことないですけどね。笑



まあそれがにじみ出るようなことはなかったらしいのでとりあえずよかったです。(?)

過去のブログより引用

そういえば昔書いた記憶あるな~と思って遡ってみました。けっこうおもしろいですね。大学2回生の6月らしいです。なぜか思い出せないけど、この日は夜中に一緒に天ぷらを食べにいきました。おいしかった。

まあ、依存はしてたでしょうね。間違いなく。
今はそうでもないけど。

この人と出会ったことで変わった私について考えていました。影響を受けたとはいえ、どう変わったのか説明がつかないと意味ないと思ったので。

上で「デリカシーがない」って書きましたが、私の女子力みたいな部分が少なからず向上し、マシな身なりになったのは、実は塾長のおかげなんじゃないかと思っています。
化粧に対してはあまり言及されたことがないのですが、とにかく服装にはいろいろ言われました。とくに冬。
「みゆう重ね着しすぎ」
「みゆうセーター着るとめっちゃデブに見える」
「みゆうちゃんが可愛くなったらみんな嬉しい」
不満な顔ばっかりしてましたけどね。

あとはな~。これは影響を受けたのか元からの性質なのか判断しにくいところではあるけれど、「考え事に対してよりじっくり時間をかけるようになった」とか。かな。

ブログを好んで書くようになったのも、影響を受けていると思います。いっとき塾長も教育ブログを書いていて、「俺のモチベのためにコメント書いて!」と言われていたので、「よかった度」(完全に主観による)も一緒にコメントしていました。私のnoteにも毎回「よかった度」とコメントをつけてくれる人がほしいものです。
あとは書き方とかも影響受けてるだろうな。改行のしかたとか、常体と敬体が混じった文の書き方とか。

まあ、そんな感じかなぁ。あと強いて言うならたまに「センスない」って言うようになったくらい(塾長の口癖)。


講師

面談のとき、ほかにもよく言われていたことがあります。

「どうせみゆうは卒業してから講師にするから」

いつから言われ始めたかなんてもう覚えていませんが、けっこう序盤から言われ続けていたような気がします。まだ高校2年生だったんじゃないかな。

「さっさ国公立受かってもらって(講師の条件は関関同立or国公立大学合格)、早いとこ講師なって担当生徒持ってもらって」

私の何に期待して、私の何を気に入ったのかは未だに分かりません。
過去に何度か聞いた気がするんですけど、なぜか何て言われたか毎回忘れます。

一度塾長から言われました。
「絶対言ったことあるって!みゆうはせっかく褒められても自分で納得してなかったらすぐ忘れるからなぁ」
これ聞いたときまじでびっくりしました。うわ、たしかに。それすぎる。
納得したのでこれだけ覚えています。

まあそんなわけで、大学入学から今まで、塾長のもとで講師をしています。
来年には校舎異動する可能性が高いらしく、塾長とセットで私の卒業した校舎へ戻ることになりそうです。

これからどうなるんでしょうか。正直、ぬるっと就職しているような気がしないでもないですが、別にそれは望んでないし、塾長も「ぬるっと」は別に求めてないでしょう。

いつか言われて、これは覚えてます。
「みゆうが自分で決断できるようになったらいいな、何か面白いことをやってくれそう」
多分私を講師にしたのも、そこらへんへの期待によるものだと思うんですけど。にしてはテキトーすぎる気もしていて、やっぱりそんなに納得はしていません。

けど、もう少しお世話になることは間違いないでしょう。
これからも、たまに反抗しながらも言われたことを黙ってやるような生活を送ります。


あとがき~人生を変えた出会い~

実は最近たまたま、そういうことを考えないでもなかったというか、考えてはいたけど結論を出しあぐねていました。

冒頭

考えないでもなかった理由。
「人生を変えた出会い」という題でnoteを書こうとしていたからです。
noteのテーマ募集をしたときに入っていました。

意外と書きにくいなと思って、別のテーマでちまちま書いていたんですけど、きっかけがあったので一気に書き上げました。想定していた仕上がりとはだいぶ違う感じになってしまったんですけども。だからこんな感じでよかったのか正直微妙だし自分でもあんまり納得いってない(いつもより書き方がかなり雑だという自覚はある)ので、よかった度も……35%くらいかなぁ。

別に私の人生は塾長のみの影響を受けたわけではもちろんなく、他の人からの影響もかなり受けながら過ごしています。だから書こうと思えば他の人のことも書けるのかもしれませんが……書かない気がするからいいや。

「教師」の中でいちばん影響が大きかった人の過去noteでも置いておきます。


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