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三鳳1局紹介vol.1「これ4p通るわ」西入絡む南2局

そういえば、1局紹介みたいなやつ書いたことなかったので書いてみようかと。ちょうど面白い局面があったので。
まあ、vol.1で終わるかもしれませんがw


西入を考えた選択肢

現在南2局ラス目。
トイメンはダブ南ポン出し東です。
めちゃめちゃアガりたいからリーチでしょうか?
ところでこれ、リーチしてほんとにアガれます?

でも、リーチすればトイメンは少なくともまっすぐ来れないんじゃないかって?
うーん、どうでしょう。
向こうにはラス親もあるし、こっちの無筋がまだまだ残ってるんで、そこそこは押してくるんじゃないでしょうか?
こっち北ゼロですしね。

ちなみに、8p生牌ならギリギリリーチしそうです。
でも1枚切れの2,600はなあ。。。

さらにね、今回ってダマにする大きな要素がもう1つあるんですよね。
西入の可能性です。
ドラが使いやすい7pですし、赤も見えていない。
ということで、トイメンの仕掛けってけっこう7,700じゃね?
なら、下家→トイメンの横移動は全員4万点割れ
トイメンのツモアガリなら、私がオーラスツモアガればけっこう西入できるので、オーラス私のアガリ制限はほとんどなくなります

ということで、機械的リーチ派としては非常に心苦しいのですが、変則的にダマテンを選択してみました。

すると、トイメンはさらに中ポン出し5p。見た目だけで7,700になりました。
これに対して、私はトイメン6割テンパイ想定で進めます。

迷ったのはここ。
打点も上がったし、このシャンポンはリーチしてもいいか?
でも、7,700を6割テンパイしている相手には9p切りダマテン続行で選択肢を持てるようにしました。

続いてこちら。
この1s押す?
うーん、58pも薄くなったので、ここで6pもあるかなと思いましたが、最後の1枚のつもりで1s切りダマ続行。
リーチしなかったせいでどんどん難しい押し引きを要求されます。ぴえん

複合形多いサンマで「この牌は通る」と読めるとき

そして、いよいよ決断のときがやってきました。
ツモ4pで、テンパイを維持するためにはもう1つ無筋を切らなければなりません。
結論から言うと、私は4pを切りました
さっき「1sが最後のプッシュ」って言うたやん!とツッコミが入りそうですが、ちょっと待ってください。
この4pってほぼ通るっぽくね?

サンマって複合形が多いので、読みで通る牌を切り開くことが非常に難しいです。
しかし、まれに、ごくまれに、読める機会が訪れます。
それがここです!!

トイメンは8p切った後に南ポン出し東としています。
ここから、まずターツ構成が決まっていたことがわかります

次に、中ポン出し5p。そこからずっとツモ切りです。
わかりやすいようにテンパイと仮定して話を進めます。

1.中ポンでテンパイしたケース

⓪前提として、235pからはないものとします。それなら東と5pが逆になるから。

①ピンズ雀頭
3p、4p辺りが雀頭でテンパイしているケースです。8p先切りなので切り順的に7p雀頭はない。6p雀頭も組み合わせ的に作れません。
これが真っ先に思い浮かぶテンパイ形ですね。

②ピンズ待ち
・135pからのカン2p。これはあるけど、1pワンチャンスなんで組み合わせ上薄め。
・355pからのカン4p。この形ならシャンポンに受けること多そう。
・556pからの47p。その後の7pツモ切りで消滅。
・455pからの36p。これは普通にある。
・234556pからの147p。その後の7pツモ切りで消滅。
・223345pからの14p。ツモ6pの変化があるので5pではなく2p切りになる。

【まとめ】4pが当たりになっていそうな主なやつであり得そうなのは355pからシャンポンに受けずにわざわざカンチャンに受けたケースぐらいかなと。

2.南ポンでテンパイ、中ポンで待ち替えしたケース

①12345pからの14p
②23445pからの14p
これらはあり得る。
でも、こちらが1p3枚4p2枚抑えているので、どちらも最後の1pか4pを持っていた場合のみとなって組み合わせ上薄めだと思います。

【まとめ】組み合わせ上4p当たるのけっこう薄そう

結論:4pなんて当たらんくね?

以上のことから、私の結論は「4pなんてどうやって当たんねん!」の範囲に入れてしまっていいんじゃないかな、というやつでした。
ということで、4pは「わりと安牌として」切らせてもらいました
ちなみに、今テンパイだとしたら、3p雀頭のソウズ待ちが本線で、まれに組み合わせ(ワンチャンス)の難しさを乗り越えたピンズ待ちもあるかなぐらいと思っています。

最終判断~無理なもんは無理~

テンパイを維持するには無筋の2sを切らなければなりません。
これは、さっきの4pと違って「ちゃんと無筋」です。
はい、ギブアップです!降参!!!
無理なもんは無理です!閉店ガラガラ。

ということでここからはどうやってオリ気味に進めるかです。
7p切ってのテンパイ復活も考えましたが、打点的にドラ2枚は使いたかったので、私はチートイツでやり直すことにしました。
なので、ここでは4pを切っていきます
下家に対する無筋処理の意味合いもありますね。

結果、下家からのリーチも入って「やり合えやゴルァァァァァ!!」と気合い入れて祈りましたが通じず。トイメンのツモアガリ。
奇しくも、私が「たまたま」止めた形の258sでした。ビタ止めみたいで見栄えがいいけど、2sが当たりだったのはたまたまです。

この後、計画通り西入に持ち込み、西3局でトップをもぎ取りました。
この半荘の牌譜

基本的には最初のカン8pでリーチするのが好みなんですが、ちょっとダマを選択してみたらこんなに面白い景色を見ることができました。
変わった選択がこんな面白い1局になっちゃってツイてんなあ。


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