#001:2021/11/22 status:♂
※この文章はフィクションです。
日付ログ:2021/11/22
新宿で暮らすようになって4年がたった。
相変わらず新宿は酒とタバコ、ゲロと副流煙まみれで何をやっても許される。
前住んでいたつくばより断然暮らしやすい。
背伸びをしない等身大の街が僕は好きだ。
今日は仕事終わりにBritish Pubに行った。
僕はどちらかといえば「アボットチョイス」の方が好きだけど、一緒に飲んだ藤浪の通いの店ということでそっちにした。
階段でしかに降りると、「82」の文字が見えてくる。
消毒と体温検査をして店の中に入るとサッカーの中継が流れている。
コロナ禍以来久しぶりのPub。
久しぶりの光景だ。
店員の案内でテーブル席に付いたが、パーテーションがうっとおしい。
「マティーニとフィッシ&チップで」
藤浪に千円を投げ、喫煙室に向かった。
手巻きのタバコをベロリと舐めライターを探す、、、
「チェッ、、、家に忘れたのか」
すみません。火、貸してくれませんか?
喫煙室にいた大学生に火を借りて、煙を深く吸い込む。
『チェ・シャグ』
この銘柄が僕は好きだ。
革命と建国の味がする。
まあ、村上龍好きが好きな銘柄としてはできすぎている気もするが、、、
「大学生ですか?」
「早稲田っす、、、」
「早稲田だと高田馬場とか渋谷で飲んでるイメージあるけど、こっちでも飲むんですね。」
ははは、、、
適当な愛想笑いで返されて会話が止まる。
気づけばタバコの火が消えていた。
手巻きはよく火が消える。
「明日は休みなんですか?」
夢の中の自分の会話をつい口走ってしまった。
「あ、、、いえ、明日はコッチではないので、、、」
バツの悪そうに返され、少し気まずくなった。
流石に明日のことを聞くのはまずかったと思い、タバコを捨て喫煙室を後にした。
戻ると、マティーニとフィッシュ&チップが届いていた。
ピンッ!
藤浪にいきなりコインを投げつけられた。
「今日、半額なんだってさ」
「まじ?ラッキ〜」
・・・
《境界にある揺らぎのような存在こそが自分である》なんとなく、夢に出てきたこのセリフを思い出す。
・・・
・・・
「あ〜ソープ行きてえ、、、」
酔っ払って気分が良くなると口癖のように言ってしまう。
「馬鹿だな。俺ら帝王切開で生まれただろ?
俺らは産道を通ったマザーファッカーどもとはちがうわけ、、、
だったら風俗なんぞいかずに貞操を守るのが務めであり、定ってもんだよ。違うかな」
藤浪の冗談交じりのマジレスを聞くのが好きだ。
その後たわいもない話をした後、電車で帰宅した。
電車でムラムラしちゃって別の友人に「今度店行こうぜ」とLINEした。
千鳥足で帰った後、日課であるこのブログを書いている。
風呂は入らなくてもいいだろう。
どうせこれから数日入らないんだし
明日は、アッチの体だから今日は二日酔いを心配せずにいっぱい飲んだんだし、、、
今日も変な夢を見るのかな?
最近変な夢を見るせいで目覚めが悪い。
明日はちゃんと起きたから夢が混ざらないようにだけしてほしい。
ではお休み!また明日〜
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