毎日1000文字エッセーを12日やる、8日目「旋法」(2024/2/29追記、重大な欠陥の報告有り)

(マジでなんでこの題材でエッセーが書けると思った?)

旋法とは何か知らない人も多いと思うし、それ以上に私が素人レベルにしか詳しくないので、旋法とは何か1000文字で音楽の成り立ちから説明していこうと思う(この話題はよく常々言ってる「作曲講座」の内容を抽出したものです)

今回の重要な概念は「秩序」である。

音というのは連続的(アナログ)である。というよりこの世のものは大体アナログである。例えば弦の長さを変えることで音の高さを変えられるが、これはどの箇所を抑えてもある高さの音が出る。
ここから人間は周期性を好むので(二度と出てこない音しか出てこない曲は好みではないはず)、音を離散的(デジタル)で捕え、使う音程を限定したのが「ドレミファソラシド」の概念である。
ドレミファソラシドの作り方は省略するが実はドレミファソラシド以外にも音は存在し、それを含めて12音存在している。
その中で12音全部使って曲を作ると不気味な感じになってしまう。カオスである。
(例えば以下のような曲が存在する。12音技法と呼ばれるやつである。)

今度、この中から5音だけ選んでそれらだけで曲を書こうとすると今度は何か物足りなくなってしまう。
まぁ、ちなみにそういう音楽はたとえば「琉球音階」で調べると理解が出来ます(あれはあれで音階として知られているぐらいなので立派に使えるのですが)

さて、それで人類(正確には西洋の人間、もっと言うと教会(このルールが発見された頃は教会の力が強かったので教会で神に捧げるための音楽に用いるルール))がたどり着いた答えは「12音中7音を選んで曲を作る」でした。
さて、問題はこの7音をどう選ぶか、という話になります。
一応組み合わせの計算をすると12C7(=12C5)でそういうサイトにぶち込むと792通りと出てきます。

結論から言うと7音の選び方は7通り存在している。
これは12音の音で、ある音を最初の音に決めた時に何番目の音を抜かすか(例えばアイオニアンだとなにか1番目の音を決めて2・4・7・9・11番目の音を抜かすとこの音になる。)

教会旋法(チャーチモード)のとらえ方」より

先ほど述べ忘れたが、12音は均等に並んでいるものとする。そして12音上の音は同じ種類の音(高さが違うのみ)とみなす。

なのである基準の音を定めて、そこから相対的な音の高さで7つの音を選択することで選び方が定まり、これが7種類ある。
特に、アイオニアンは現在長調、エオリアンは短調として知られている。

そして、現在の人間は長調短調の曲をよく聞くため、一番最初の音(主役の音)と長調か短調かを聞き分けるようになっている。(1091文字)

追記

Twitterで結構音楽強そうな人々が色々意見をくれた。
その中で重大な欠陥に気づいた。
それは、「私が述べているのは厳密には旋法ではない」ということだ。
私が旋法だと思っていたのは「教会旋法」という旋法の一種であった。
旋法というのは書いたnoteで言うところの「アナログからデジタルにする上の音の切り取り方」から始まり、「どのような周期性を採用するか」ということらしい。つまり、一例であげた12音技法も5音技法(琉球音階など)も旋法であり、なんなら省略した「音の作り方」で現在使われているドレミファソラシド以外の音を用いて周期性を作る場合も旋法というらしいです。
ということでこのnoteは教会旋法にたどり着くためにそのほかの旋法も紹介した、みたいなものになってしまいました。申し訳ありませんでした。しかし、もう投稿したものだし、なにより教会旋法への解説は奇麗なのでそのまま残しておきます(あと実はFFからの指摘を受け、一か所誤字をサイレント修正をしてたりしてます)