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交流と興奮を文化に。    TSUKUBA LIVE!トークイベント④

大学スポーツの可能性を広げ、スポーツで交流と興奮、文化を創ることをビジョンに掲げる、筑波大学ホームゲーム 「TSUKUBA LIVE!」。

今夏、運営に携わるTL!クリエイターズの思いを多くの人に共有することを目的に「TSUKUBA LIVE! トークイベント」を開催しました。

トークイベントの様子

TSUKUBA LIVE!の運営において、チーフとして各部局をまとめるメンバーとTL!クリエイターズの学生が集まり、TSUKUBA LIVE!に対する思いや考えを語り合いました。そのトークイベントでの模様を、連載形式で皆さんに発信していきます。

📢8月開催!
筑波大学ホームゲーム TSUKUBA LIVE! Splash!

📅8月5日(土) 男子ハンドボール
📅8月6日(日) 男子バスケットボール・女子バスケットボール【完売】
🏟️筑波大学中央体育館

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前回は、TSUKUBA LIVE!の活動に携わっている筑波大生の皆さんに、どのような思いでTL!の活動に参加しているのかをお聞きしました。
それを踏まえて今回は、筑波大生が運営の中心となっているTSUKUBA LIVE!が、これからどのように活動を続けていくべきなのか、TSUKUBA LIVE!の見据える将来や目指すゴールなどについて、TL!クリエイターズの皆さんのお話をもとにお届けします!

TSUKUBA LIVE!が見据える将来

■続けていくことの難しさ

TL!クリエイターズのMTGの様子

TSUKUBA LIVE!の運営には、筑波大生が多く携わっています。運営メンバーはこれまで約1年間、ホームゲームを定期的に開催し続け、少しずつ成長を遂げています。ただ、現在の活動を一時的なもので終わらせるのではなく、「これから先もTSUKUBA LIVE!を続けていくこと」は、TL!クリエイターズにとっての重要な課題のようです。

Shoryu:
僕が課題として感じているのは、菊池さんや兵藤さんなど、米原さんが直接声をかけて集まったTSUKUBA LIVE!発足当初からのメンバーが偶然優秀だったから、TSUKUBA LIVE!は現在まで活動を続けられているんじゃないか、ということ。菊池さんたちが筑波大を卒業してTSUKUBA LIVE!を去ってしまった後も、今までのようにホームゲーム開催を続けることができるのかどうかということは、僕らにとって重要な課題だと思うんだよね。

たとえば、アメリカの大学が行っているように、運営のやり方やホームゲーム開催の工程を慣習化する、テンプレート化することで、運営の役割を担う人が変わっても開催するホームゲームのクオリティが落ちないようにするということは、一つの方法なんじゃないかな。

Alisa:
確かに、今のTSUKUBA LIVE!には、色んな才能を持った筑波大生が集まっていて、みんながそれぞれの能力を生かして活動しているけど、今みたいに優秀な学生が集まっているこの状況が毎年続いていくのかというと、それは難しいと思います。

Shoryuの話に出てきたけど、アメリカでは、昔から大学スポーツの運営のほとんど全てを専門の職員が行なってきていて、長年続けてきた運営方法やそこで培ってきたコミュニティ、ネットワークがあるから、現在も安定して、ホームゲームの開催や選手・チームのサポートをし続けることができている。

その観点から言えば、発足して間もない、加えて学生が中心になって運営している今のTSUKUBA LIVE!は、アメリカの状況と比較すると不安定な運営体制ではありますよね。
だから、これから先も活動を続けていくために何をすべきなのかは、しっかりと考えていく必要があると思います。

米原:
うん。ShoryuとAlisaが言うように、その点は大きな課題だと思う。
そしてTSUKUBA LIVE!を続けていくという観点から言えば、運営のやり方を慣習化して、それに沿って毎年やっていくというやり方が、いちばん堅実で間違いのない方法だと思う。
ただ、今はまだ、運営の体制をテンプレート化する、固定させるような段階ではないと、考えているんだよね。

TL!クリエイターズが感じている、「TSUKUBA LIVE!を続けていくことの難しさ」。しかし職員である米原さんは、その難しさを感じながらも、敢えて運営体制を固定しない、テンプレートを作らないという選択をしたようです。

■チャレンジの場を限定しない

TSUKUBA LIVE!「Summer Tuuune!」開催に向けて(2022年8月)

米原:
本当のことを言えば、運営のためのテンプレートはすでに作成していて。
だけどそれをわざと白紙にして、使わないようにしてる。そして意図的に、ホームゲームに向けた学生みんなの運営や準備の仕方が毎回違ったものになるようにしているんだ。

なぜ今そういうやり方をしているのかというと、理由は大きく2つあって。ひとつは、筑波大、そしてTSUKUBA LIVE!は今、大学スポーツを変革し、日本に文化として根付いていないホームゲームを全国に広めようとしている最初の段階だから、やり方を固定せず、とにかくなんでもトライしていく必要があるということ。

そしてもう一つは、現段階の日本の大学スポーツの規模や人気を考えると、決まった運営方法をもとに職員だけで準備しても、たくさんの人が訪れるようなホームゲームを今すぐに開催することは難しい。だからまずは、現状の大学スポーツ自体の底上げ、人気や規模の拡大をする必要がある。

そしてそのためには、大学生のみんなが大学スポーツに興味を持ち、大学の中からから盛り上がりを作っていくことが大事だと思っていて。

だからTSUKUBA LIVE!では、運営の仕方を決めず、筑波大生が色んな事にチャレンジできる場を限定しないことで、日本の大学スポーツの新しい可能性を模索し続けているんだ。

運営体制を固定しないことで、前例のない挑戦が委縮しないようにする。同時に、多くの観客が集まるホームゲームを開催するには、大学の中で盛り上がりを生み、大学スポーツの人気と規模を更に拡大させる必要があるため、学生の力も掛け合わせることが大事だと、米原さんは話してくれました。

■大切なのは、人と人との繋がり

吾妻まつりのTSUKUBA LIVE!ブース(2023年7月)

日本にいまだ文化として根付いておらず、発展途上の大学スポーツとホームゲームですが、そこには人と人とを繋ぎ、地域に活力を与えられるほどの、大きな可能性が眠っています。
その潜在的な可能性を最大限発揮するためには、同じ大学で共に学び・生活している、選手を含めた学生たちの間で、大学スポーツに対する関心や盛り上がり、エネルギーが生まれることが何よりも重要です。

そして大学の中で、源泉となる熱気やエネルギーが湧き出て「流れ」が生まれると、それがだんだんと大学の中に行き渡り、ついには外へと溢れ出て、地域に住む人々へと伝わってゆきます。
そのようにして地域全体へと行き渡った熱気が、選手/観客、大学/地域という垣根を取り払い、一つの場所に集まった人々全員で、日常を超えた交流と興奮を作り出す「ホームゲーム」が生まれます。

大学スポーツに関わり、ホームゲームの開催を中心に活動しているTSUKUBA LIVE!ですが、「自分たちの活動の根源にあるのは、人と人との関わり、コミュニケーションの大切さ」だということも、米原さんは話してくれました。

運営に携わる筑波大生一人一人の思いや大事にしていることを、TSUKUBA LIVE!の中でお互いに共有する。そしてその思いを、それぞれが担う役割の中で形にして、ホームゲームを観に来てくれる一人一人に伝える。
そうすることで、人と人との交流やコミュニケーション、繋がりを生み出し、つくばをもっと盛り上げる。
そしてこの土地で生まれた熱気と活力がどんどん広がっていき、やがて日本中で、ホームゲームをきっかけに人々の間で交流と興奮が生まれ、それが文化となる。

TSUKUBA LIVE!が目指す未来は、一見すると途方もなく壮大なものです。
しかし、大きな目標を掲げ、その実現へと向かって進み続けようとするその意志と情熱こそが、何よりも尊いものだと考えています。

運営に携わる一人一人が、それぞれの「ホームゲームを通して伝えたい思い」を抱えながら、TSUKUBA LIVE!はこれからも活動を続けていきます。(―次回へ続く)

📢TSUKUBA LIVE!クリエイターズ募集!

TSUKUBA LIVE!では、”大学スポーツの未来”をつくる
TL!クリエイターズを募集します!

前例のないものを新たに創り出したい筑波大生の皆さん
エントリーをお待ちしています!

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