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それはズボラかクリエイティブか

 私は2人の子どもをスイミングスクールに通わせている。
子どもがレッスンを受けているときは、子どもを見守れる保護者席が設けてあり、席に必ずしもいないといけない決まりはないが、まだ泳ぎをマスターしていない初心者クラスというのもあるので、子の全員の親は席についている。

レッスン時間は45分ほどあり、日々成長する子どもを見るのは親としては喜ばしく楽しい時間ではあるのだが、ずっと見続けるのもなかなか大変であり、ほとんどの親はスマホや本を片手に見学している。

私もスマホや手帳を片手に時間を過していたが、たまに子どもから”ママみてるー?”のエール(視線)が送られてくるので、それを見逃すと子どもが悲しむので、ある時から辞めた。

今日はスマホをずっと見る親たちの話ではない水泳帽の話だ。

スマホを封印した私は、その時間ただボーっとするのも勿体無いので、色々思考を巡らす事にした。でも日々の悩みなどにフォーカスすると次第に顔が歪んでくるので、せっかくの子どものエールにがっかりさせてしまう。
なので、なるべくおもしろい事を考えるようにしている。

 このスイミングスクールには水泳帽の指定があり、進級ごとに、500円玉ぐらいのサイズのワッペンがもらえるのでそれを付けて下さい。と案内があった。
水泳帽には旧型と新型があり、旧型は無料、新型は1000円、でも新型には進級ワッペンがちょうど入る小窓が水泳帽のフロントにあり、”簡単に入れれますよ~”とスタッフは購入してほしそうだった。
旧型にはその小窓がないため縫い付ける必要があるのだが、私のなにわ魂が「無料の方で」と答えていた。

かれこれ2回ほど進級しているのでそのたびにワッペンを取り、新しい物を縫い付ける作業は地味に面倒だった。
進級は初心者~1級まで25段階ぐらいまであるので、そのたびにこの作業があるなら1000円出せばよかったかなーっと縫い付けながらいつも思うのであった。

 見学中あることに気づいた。
子ども達を見渡すと多くの子がその無料の水泳帽をかぶっている。
でも違ったのはワッペンの付け方だ。
私は当然の如く、ワッペンは入れ替えるもと思っていたが中には並べて縫い付けられている人がいる。それも一人ではない。縫い付け位置がフロント面に並べてあったり、サイドの淵の部分に並べたり…
その他にはそもそも取り付けてなかったり、指定の物を被ってない者までいる。
確かにどの位置に付けるとか細かく説明があったわけではなかったが、こんなにも多種多様になってしまうのかと、私はおもしろく感じた。

私はいろんなタイプがあるんだなーと眺めていたのだが、でも大きく分けると2つに分けられることに気づいてしまった。
それに私は名称を付けた。

 ズボラ型とボーイスカウト型だ
“指定と違う”、”付けてない”は申し訳ないがズボラ型と称し、きれいに並べてワッペンを付けている方をボーイスカウト型と呼ぶことにした。
私が気になっているのはボーイスカウト型だ。
私はボーイスカウトについて詳しい訳ではないのであくまでイメージなのではあるが、何か技能などを身に着けると服や帯のようなものにワッペンが増えていく、いっぱい持ってると優秀!みたいな認識だ。調べてみると技能章と呼ばれるものだったりする。

現在、子ども達のワッペンはまだ平均で2~3個。
今後、進級ごとにボーイスカウト型の子たちの水泳帽のワッペンがたくさん並んでいるのを見れることが切なる願いとなった。
今後の展開が楽しみだ。


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