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【Shadowverse】妨害型機械ネメシス工学入門 (アディショナル後RSCローテ環境版)

読者の皆様、こんにちは。月山です。

第21弾カードパック「リナセント・クロニクル / Renascent Chronicles」のアディショナルカードが実装され、様々なデッキタイプがそれらの影響を受けました。

今回の記事では、アディショナル実装によって機械ネメシスがどのような影響を受けたのかという点に着目して解説します。

それでは、どうぞ最後までお付き合いください。

※当記事は前回の記事をアディショナル実装後環境に沿った内容に改訂したものです。そのため、内容が重複している箇所がいくつかございます。


1. 機械ネメシスの分類・各デッキレシピ例

そもそも機械ネメシスとは、「極致の創造主・ベルフォメット」を始めとする機械カードを駆使して盤面制圧や回復などを行い、最終的に「アブソリュート・トレランス」などのフィニッシャーで勝つデッキタイプです。

ベルさん

てぃしぽねー

あれーくと

めがいら

トレランス


このデッキタイプには、現時点では主に
・人形型機械
・進化型機械
・妨害型機械
・共鳴型機械 (マグナゼロ機械)

の4つの分類が存在します。(2021年8月31日現在)


それぞれの概要をデッキレシピ例とともに簡潔に示すと以下の通りです。

人形型機械: 最序盤からの展開力や除去力の高さが特徴。フォロワー破壊数も稼ぎやすく、メイシアの攻撃力を他の型よりも高くしやすい。
ただ、ミラーマッチにて展開力の高さを逆手に取られやすいこと、機械カードや人形供給カードをバランス良く引き込まないとならないため、求められる手札の要求値が高いことなどが欠点。
アディショナル実装前のナーフ直後環境で最も一般的だった型。

アディ後人形機械


進化型機械: 人形ギミックの代わりに進化ギミックを搭載することで、火力や除去力をより向上させていることが特徴。コロマグやグリームニルもフィニッシャーとしての火力が十分にあるため、トレランスへの依存度が他の型ほど高くはない。カトルを無理なく積めるので潜伏持ち対策にもなる。
ただ、進化ギミックに必要なカードが多いため、どうしても枠が不足してしまうことが欠点。序盤を安定させるには、グリームニルや堕落といった進化回数は稼げないものの進化軸と相性の良いカードやトレランスのコスト下げに大活躍してくれるメイシアを減らす、もしくは入れないといった選択を迫られる。序盤の安定感を多少犠牲にしてでも、グリームニルや堕落、アーティファクトシップなどの終盤に強力なカードを複数枚採用しているレシピもある。

アディ後進化機械


妨害型機械: 人形ギミックや進化ギミックを搭載せず、必須カードを極力絞ったことにより自由度が高いことが特徴。前述した2つの型でトレランスのコストを大幅に下げることのできるカードとして重宝されているメイシアやオバヒを共存させることができる。
妨害型という名前の由来は、自由度が高いおかげで追憶や招来といった妨害札を採用しやすいことから。オバヒは妨害札としても重宝する。
前回の記事では「他の型に比べトレランス以外の手段で高火力を出すことが若干難しい」と記載したが、その後ネメシス界隈での研究が進み、進化型で優秀な火力として重宝されているコロマグを無理なく採用できることが判明。アディショナルカードとしてマスターコックやユアンといった機械ネメシスと相性の良いカードが実装されたことも相まって、より柔軟な構築や立ち回りができるようになった。
現在の機械ネメシスにおいて最も一般的な型。

アディ後妨害機械


共鳴型機械 (マグナゼロ機械): アディショナルカードとして実装された「次元の超克者・ユアン」が機械ネメシス、マグナゼロネメシスの双方と相性が良かったことから提案されたハイブリッドデッキ。
マグナゼロネメシスの弱点であった耐久性能の低さを遮断の触手などの機械ネメシスの防衛手段でカバーすることができる。7t目に共鳴回数10を達成することも可能ではある。
(恒久の枠をクラウドギガースにするのもあり)

アディ後共鳴機械


では、この中からどの型を選択するのか。
そのために現在の環境について軽く整理しましょう。

下記のグラフは8月9日~8月29日の期間に開催されていた「Ratings for シャドウバース」(レート) における各クラスの日付別使用率の推移を表しています。

RSC後期レート_日付別使用率_グラフ

このグラフから、ヴァンパイア以外の6クラスが満遍なく使われていた雑多環境からロイヤル、ネクロ、ウィッチの3クラスが中心の環境へと変化していることがわかります。しばらくの間、競技環境ではこの状態が続くことでしょう。

つまり、機械ネメシスの型を選択するにあたって、この3クラスに最も対抗しやすい型を選ぶ必要があるといえます。

ネクロ相手には消滅が必要であり、ロイヤルの主流である撤退Rには回復や守護持ちフォロワーの複数展開が有効。また、コックや招来で体力上限を増やせばマナリアWの高火力バーンを耐えつつ、こちらのリーサルターンまで延命できる可能性がある。

これらのことから私は妨害型を選択し、レートでも実際に使用しました。勝率は6割ほどでしたが、今の環境では善戦できた方だと考えています。


ちなみに私が所属しているIf2というアマチュアチームでは、レートでの各クラスの使用率・勝率やJCGなどの大会でのデータなどをチームの参謀がわかりやすいグラフや表でまとめてくださっています。
先ほどのグラフも参謀がまとめてくださったものです。
興味のある方は公募や自薦で是非ともご応募ください。
(参謀へ
いつもありがとうございます。非常に助かっております。)

これ以降は妨害型機械のデッキレシピ例を基に解説します。


2. 採用カード 解説

まずは確定枠の29枚について解説します。

確定枠

〇 機械カード一式
 ・アイアロンの残骸
 ・機械兵
 ・大型機械兵
 ・戦慄の侵略
 ・極致の創造主・ベルフォメット

 機械カードを下手に減らしてしまうとそれだけでベルフォメットへの融合や大型機械兵のEP回復がしにくくなってしまうため、この5種類15枚に関してはセットで採用すると考えてもらって問題ありません。

・ラミエル
 後4進化でマナ加速できるのは言わずもがな、ベイリオンの盤面への5点ダメージの障壁になってくれたりと中終盤でも便利です。ただし、魂の一刀やイクシードブラストの当て先として悪用されるケースもあるため、十分注意が必要です。

・粛清の器・メイシア
 フィニッシャーでもありますが、どちらかというとトレランスのコスト下げ用カードとして中盤以降に使うことの方が多いです。

・オーバーヒートデーモン
 トレランスのコスト下げと相手のラストワードを無効化が主な役割です。最近だとエンハンス7で使うよりも3コストで使うことの方が多いです。ネクロ対面ではカゲロウやセレマグ、ディザイアの(1)効果がついた相手フォロワーに向けてぶん投げましょう。

・コロッサス・マグナ
 本体出し、結晶出し、どちらで出しても強いカードです。本体出しの場合、相手盤面と相手リーダーの両方にダメージが飛ぶため、トレランスのコスト下げもしやすいです。最大で16下がります。結晶出しの場合、3t目に出すと開くのが6t目なのでスピネなどを横に並べつつ処理強要することもできます。

・アブソリュート・トレランス
 このデッキタイプの重要なフィニッシャーです。以前ほど依存してはいませんが重要なダメージ源であることに変わりないので3枚確定採用です。


次に準確定枠である3種類のカードを紹介します。この3種類を自由に組み合わせて合計5枚採用してください。
今回のデッキレシピ例では、招来2枚、恒久1枚、スピネ2枚の配分で採用しました。

準確定枠

・招来の大天使
 体力上限を上げることでOTKされずらくしたり、相手のスペルやアミュレットのコストを上げたりと、他にはないような器用な効果を持っているカードです。撤退RやマナリアW相手にも耐久できる可能性を上げてくれるカードなので少なくとも1枚は入れたいです。

・恒久の天使
 3/6守護ラスワ3回復と普通に便利な性能に加え、手札から出した場合はリーダーに一度ダメージを無効化するバリアを付与、5pp余らせてデッキから直接召喚した場合は手札リソースを減らさずにデッキ圧縮、といった状況に応じた使い分けができます。ヘルスが6なのでベイリオンの5点ダメ効果だけでは突破されないのも良い点です。

・終末の番人・スピネ
 本体から出てくるトークンがどれも強く、またトレランスのコスト下げにも貢献できるため、本体運用メインで採用しています。プロテクトAFが恒久同様ヘルス6なのでベイリオンの5点ダメ効果だけでは突破されないのも便利です。
 ちなみに、DOV環境のAFではアクセラでガンガン出してたと思いますが、このデッキタイプではアクセラで使うことは少ないです。ネクロ対面で後1tにアクセラで出しておき、先2tに相手が出してきた2/2ラスワ持ちに当たることで追憶の消滅効果の対象にする、といった明確な理由がある場合は別ですが、とりあえずでアクセラ効果を使うのはやめましょう


次に今回のデッキレシピ例にて採用した自由枠の6枚について解説します。

自由枠(採用)

・追憶の大天使
 機械カードでなく、トレランスのコスト下げに深く関わっているわけではないため、一応今回は自由枠にしましたが、ほぼほぼ確定枠のカードといってしまっても差し支えのないレベルのカードです。
 役割としては、相手の強力なラストワード持ちの消滅進化時効果でトレランスを手札に早く引き込む、の2つが挙げられます。

・マスターコック
 2コスト2/2守護リーダー体力上限1増加&1回復というだけでも強力ですが、進化すると更にリーダー体力上限1増加&1回復しつつ1ドローまでできます。これがビショップクラスではなく、ニュートラルとして全クラス向けに配布されたことに驚くレベルの性能です。耐久性能が高くなればなるほど良い機械Nmにとって相性の良いカードです。


3. 自由枠への採用候補

自由枠への採用候補である8種類のカードを以下に示します。
この章で解説するのは、先ほどの章で解説した追憶とコック以外の6種類のカードのみです。

自由枠

・界門のホムンクルス・ラズリ
 9t目までにトレランスが手札に1枚しか引けていない下振れ状態で無理やりリーサルを作るためのカードです。ラズリ進化時効果が今の環境では便利なのですが、恒久と違って進化権を要求されるのがややネックです。それでも採用候補筆頭ではあります。

・閃耀の双剣・カトル
 進化型ほどの進化回数は稼げないため、解放奥義を使うのはよほど長引かない限り難しいですが、奥義に関しては十分狙えます。奥義で3面除去しながらトレランスのコストを12も下げれるため、非常に強力です。今でも採用の可能性は十分にあります。

・ガジェットユーザー
 役割としては、トレランスを手札に早く引き込む、スロースなどのための共鳴調整、進化することでトレランスのコストを7下げる、の3つがあります。今回のデッキレシピ例ではスロースも採用しなかったことと枠の都合で不採用にしましたが、スロースを再び採用するようならこのカードも再び採用すると考えています。

・次元の超克者・ユアン
 ガジェットユーザーに似た役割のカードですが、選択した手札のカードを捨てるのではなく山札に戻すため、共鳴をずらすことができません。逆にガジェットユーザーでは恒久などの直接召喚持ちをただ捨ててしまうだけですが、ユアンなら再び直接召喚を狙うことができるようになります。仮に2/2/2のドロソを採用したい場合、この違いを踏まえたうえでガジェットとユアンのどちらを採用するのかを決めてください。

・名もなき決意
 進化権があと1つ足りないという状況になることが時々あるため、その時のための保険として1枚入れてみるのもありです。ただ、ドロー効果まで狙うのは難しいでしょう。

・《運命の輪》・スロース
 基本的には共鳴状態で「惨禍の円環」を出す使い方がほとんどです。役割としては、盤面干渉・圧迫コストアップによる相手の行動の阻害の2つが挙げられます。アディ前の環境ではこの2つの役割が環境に対して非常に刺さっていたので採用していたのですが、アディ後の環境では環境の変化によって若干刺さりづらくなってしまったため、今回は採用しませんでした。しかし、依然強力なカードであることには変わりないため、デッキ構築の際には採用するかどうかをよく検討しましょう。


4. 使用感

使用感としては、従来の回復コントロール系のデッキに近い感覚です。

相手の動きを予想・対応し、こちらの準備が整うまで遮断の触手などの防御札で凌ぎきる、という戦い方を基本としています。

遮断

ただ、従来の回復コントロールとは異なる点として、自ら攻めの姿勢で戦うこともできるという点が挙げられます。

代表的なものとして、早期 (先4t目が理想) の蹂躙の触手による攻め → コロマグ進化8点やトレランス進化11点でのフィニッシュが挙げられます。特に回復源が少ないデッキタイプ相手には、この動きが成功するとそのまま勝ち切れることも少なくないです。トレランスを手札に抱えつつ、機械カードがある程度あり、ベルフォメットまで手札にある際には狙いたい動きです。

画像23

次の章に記載の立ち回りやマリガンなどはこの章で書いたことを基に書いています。


5. 各クラスごとのマリガン、主要デッキとの相性・立ち回り

現在の環境での各クラスごとのマリガンや主要デッキとの相性・立ち回りについて解説します。

有利不利に関しては筆者が妨害型機械ネメを握っていた際の結果を基準にしているため、皆様の認識と多少異なる点もあるかもしれませんが、あくまで参考程度に気軽に読んでいただけると有難いです。

基本的なマリガンは以下の通りです。

<先後共通>
・残骸
・機械兵
・ベルフォメット
・トレランス (1枚のみ)

<後攻のみ>
・ラミエル

※このマリガンは各クラスごとのマリガンの雛形であり、それぞれ異なる点もあるため、参考にする場合は各クラスのものをご活用ください。


・対エルフ

ありさ_サムネ

母数の多いアクセラエルフを想定します。

<先後共通>
・残骸
・機械兵
・ベルフォメット (やや優先度高め)
・トレランス (1枚のみ)

<後攻のみ>
・ラミエル

▽アクセラエルフ

相性: 五分~微不利

相手側のアクセラ回数が6回達成するのがいつなのかにもよりますが、割と早い段階で高火力が飛んでくるデッキタイプであるため、こちらが悠長なことをしていると防衛が間に合わずにそのまま負けます。
そのため、相手のアクセラ回数を確認しながら遮断の触手をタイミング良く出せるように準備しておきましょう。リーダー体力上限上げが役立つ対面でもあります。

▽ラティカエルフ (プレイ回数エルフ)

相性: 微不利~不利

6〜7t目あたりが相手のリーサルターンです。招来進化をしていたとしても7tまでしか延命はできません。8tでラティカが2体飛んできます。
可能であれば、相手のリーサルターンよりも早い段階で倒しきりましょう。構築次第ではありますが、相手の回復はワンダーツリー、フォレストフェアリー、記憶の軌跡など、そこそこ豊富であるため、トレランス2枚でのOTKを目指すのが理想です。


・対ロイヤル

えりか_サムネ

母数の多い撤退ロイヤルを想定します。

<先後共通>
・残骸
・機械兵
・ベルフォメット (優先度高め)

<後攻のみ>
・ラミエル
・スピネ (ラミエルとセット)

▽撤退ロイヤル

相性: 微不利~不利

相手の練度と引き次第ではありますが戦いにくい対面です。
遮断などで防衛して相手の息切れを狙う立ち回りをしましょう。後4ラミエル後5スピネ(プロテクトAFチョイス)と動けると、相手が先6でベイリオンを投げづらい状況を作り出すことができます。また、招来進化はできればしておきたい対面です。

▽連携自然ロイヤル

相性: 微有利~五分

ベイリオンを0コストで何回も使い回されることがないため、幾分戦いやすい対面です。ベルフォメットを安着できれば大抵勝ちなので、確実に盤面を処理しつつ遮断で疾走札の妨害と体力回復をする立ち回りをしましょう。
ただし、アディショナルカードとして追加されたエリカが突然高打点疾走として走ってくる可能性はあるため、相手の連携数や相手側からのリーサルがあるかどうかを確認しながら立ち回るようにしましょう。

▽オクトーOTKロイヤル

相性: 微不利~不利

リーサルターンが8t目以降であるため、ラティカエルフのように6tや7tで倒されるといったことはないですが、ラティカエルフ以上に遮断で防衛できない対面であるため、ラティカエルフよりも不利だと言えます。
ラティカエルフ同様、効率よくトレランスのコストを下げ、相手のOTKが成立する前に倒せるよう立ち回りましょう。


・対ウィッチ

いざべる_サムネ

機械ネメシスが一番恐れていた、盤面を参照しない高打点カード「アルティメットマジック」がアディショナルカードのイザベルのトークンとして追加されたため、クラス単位で相性が悪化しました。今回は母数の多いマナリアウィッチを想定します。

<先後共通>
・侵略以外の機械カード (ベルフォメットを全力で探す)

<先攻のみ>
・マスターコック (ベルフォメット、侵略以外の機械カード1枚の計2枚が手札にある時)

<後攻のみ>
・ラミエル

▽マナリアウィッチ

相性: 不利

これまでは遮断だけを盤面に残す、体力上限を上げておく、といった対策をすることである程度戦うことのできる対面でしたが、アルティメットマジックがそういった対策を無意味にしたため、明確に不利な対面となりました。環境から機械ネメシスが数を減らした主原因とも言えます。
練度の低いマナリアW相手ならばトレランスのコストを下げられるため何とかなる可能性がありますが、元プロ選手のきょうまさんが公開されているマナリアWのnoteを読んできちんと対策してきている相手にはまず勝てません。
立ち回りとしては体力を高く保ちながらLOを狙います。招来やコックによる体力上限上げは必須です。

▽進化機械ウィッチ

相性: 微有利~五分

クラス単位で相性が悪化したため、アディ前ほど有利ではありませんがまだまだ戦いやすい対面です。
相手側の火力は相当高くなっているため、守護による防衛と体力回復を怠らないように立ち回りましょう。特にアンブレラウィッチ + ギルド会議の動きには要注意。


・対ドラゴン

ろーうぇん_サムネ

アディ後環境ではランクマでしか当たってないので、その時に対戦したランプドラゴンを想定します。

<先後共通>
・残骸
・機械兵
・ベルフォメット
・トレランス (基本1枚だが2枚持ちも可)

<後攻のみ>
・ラミエル

▽ランプドラゴン

相性: 有利

基本的に勝てます。
逆に負けるパターンはランプD側が最速マナ加速してエンハロイやレジーで攻めてきたのを防ぎきれなかった場合のみです。
盤面をきちんと制圧しながらトレランスの準備をしましょう。それだけで勝てます。


・対ネクロ

るな_サムネ

一般的なラスワネクロを想定します。

<先後共通>
・残骸
・機械兵
・ベルフォメット
・追憶
・オバヒ
・トレランス (基本1枚だが機械兵が手札に既にあるなら2枚持ちを検討しても良い)

<後攻のみ>
・ラミエル

▽ラストワードネクロ

相性: 五分~微不利

消滅があるおかげでラスワ破壊枚数稼ぎを遅らせられるとはいえ、相手の高火力を耐久しきるのは現実的ではないため、トレランスのコスト下げと消滅・妨害を並行して行う必要があります。
2章でも述べた通り、オバヒはカゲロウやセレマグ、ディザイアの(1)効果がついた相手フォロワーに対して優先的に使いましょう。相手が既にセレス進化していることがわかっているなら、ディザイアのことを見越してオバヒを手札に1枚温存しておくのもありです。

▽機械ネクロ

相性: 微有利~五分

ラスワネクロほどの継続的な高火力ではないため、ある程度の耐久は可能ですが、あまり悠長にしすぎると禁絶インパルスなどで負ける可能性があります。蹂躙やコロマグなどで相手リーダーの体力を削っておきながらトレランスでのリーサルを早めに狙いましょう。
消滅対象は機械カード、特にエンネア、二コラ、マンマルを優先してください。これらがリアニメイトされなければ非常に戦いやすいです。
(優先順: エンネア > 二コラ > マンマル)


・対ヴァンパイア

ゆりあす_サムネ

ドラゴン同様、アディ後環境ではランクマでしか当たってないので、その時に対戦した復讐機械ヴァンパイア (モノヴァンパイア)を想定します。

 <先後共通>
・残骸
・機械兵
・ベルフォメット
・追憶
・トレランス (1枚のみ)

<後攻のみ>
・ラミエル

▽復讐機械ヴァンパイア (モノヴァンパイア)

相性: 有利~微有利

相手の疾走札は遮断や招来、ラミエルなどで防衛しましょう。とはいえ、体力管理を怠ると高火力に押されて負ける可能性もあるので注意は必要です。
また、私は相手の方舟の魔神を警戒して、相手をあえて復讐状態に入れたりもします。モノと組み合わせた時の方舟の8点疾走はなかなか重たい一撃なので防ぎたいものです。
マリガンに追憶を追加していますが、これはハレゼナ対策です。


・対ビショップ

いりす_サムネ

清浄は有利対面であり基本勝てるため、今回はアミュレットビショップを想定します。

<先後共通>
・残骸
・機械兵
・ベルフォメット
・トレランス (1枚のみ, 優先度上げても良いかも)

<後攻のみ>
・ラミエル

▽アミュレットビショップ

相性: 五分

ヤテラントゥによるランダム消滅効果で遮断を消される可能性があるのが厄介です。遮断をヤテラントゥ前に自壊しておく、招来進化などで体力を高く保ち、ヤテラントゥの6点 + 進化後鷹 + 鷹 = 14点などの高火力で倒されないようにしておけば十分戦える対面です。最後はトレランスを絡めたリーサルで締めましょう。

▽清浄ビショップ

相性: 有利

基本的に勝てます。
ラーが唯一の懸念材料ですが、それ以外は特に問題ないため、適宜回復しておけば勝つことは容易です。安着したベルフォメットを相手は全処理することができません。1つ1つ適切に捌きつつ、こちらのやりたいことを押し付けましょう。


・対ネメシス

ゆあん_サムネ

母数の多い機械ネメシスミラーを想定します。

<先後共通>
・残骸
・機械兵 (他の機械カードより優先度高め)
・ベルフォメット
・トレランス (全力で探す(手札にない場合全マリガン), 2枚持ちが理想)

<後攻のみ>
・ラミエル
・オバヒ (トレランスとセット)

▽機械ネメシスミラー

相性: 先にトレランスのコスト下げきった方の勝ち

相性に書いた通りです。アディ前と全く同じです。
そのため、マリガンではトレランスを全力で探します。2枚持ちが理想です。
また、ミラーで盤面にフォロワーを残すことは相手のトレランスコスト下げに利用されるだけなので損です。
そこで、極力盤面にフォロワーを残さない、残ってしまったとしても体力をできる限り削っておく立ち回りをしましょう。これを意識するだけでもミラー戦での勝率が上がります。

▽マグナゼロネメシス (共鳴ネメシス)

相性: 微不利~不利

そもそもマグナゼロネメシスは機械ネメシスに勝つために研究されていたデッキタイプであり、こちらのトレランスのコストが下がらないように立ち回られるため、こちらのリーサルターンが遅れます。また、こちらが並べた守護は相手のトレランスのコスト下げに利用されてしまうため、一方的にトレランスで殴られる状況にもなりやすいです。
蹂躙やコロマグで無理やり減らして細い勝ち筋を探しましょう。

▽連携ネメシス

相性: 微有利 (トレランスの引き込み次第)

結局トレランスが引けてるかどうかではあるのですが、相手はデッキタイプの特性上どうしても展開しなければならないため、こちらは一方的にトレランスのコストを下げることが可能です。
アイシィが出てきたターンの返しのターンぐらいにはリーサルを決められるように立ち回りましょう。


6. 問題点 & 改善点

妨害型機械ネメで起こりうる問題やそれに対しての改善案を記載します。参考程度にどうぞ。

問1: 撤退ロイヤルに6t目ベイリオンリオード進化されると除去しきれない。

案1: 除去できる可能性のあるカードとしてカトルが挙げられる。カトルを有効活用するために進化型機械に切り替えるのもあり。


問2: 環境にスペルウィッチが増えてきた。

案2: 試行回数が少ないため、有利不利などはまだわからないが、スペルウィッチの特徴的にスロースが刺さる。今後、マナリアウィッチよりもスペルウィッチの使用者が多くなるようならマスターコックあたりの枠をスロースに変更することをお勧めする。


7. あとがき

最後までご覧くださり、本当にありがとうございます。

今回はアディショナル実装後の妨害型機械ネメシスについて解説しました。アディショナル前に比べ、使用者が大きく減ってしまったデッキタイプではありますが、依然そのパワーは健在です。この記事がきっかけで少しでも興味を持っていただけましたら筆者としては嬉しい限りです。

当記事についての質問、記事内の誤字等ございましたら、私のTwitterのDM ( @Tsukiyama05_sv ) にご連絡ください。

今回はこのあたりで失礼致します。
それでは、また次の記事にて。

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