4階から飛び降りた結果の話③


前回、前々回の記事からしばらく時間がたってしまった。


今回は術後のリハビリについて書こうと思う。

術後数日が経った頃に、まずコルセットを作ってもらった。患部に負担がかかり過ぎないように締め付けるためだ。
胸部下から腰までぎゅーっと。
ベッドに座る時も寝る時も24時間着用していた。

そして電動ベッドをうまく利用して上半身を起こす練習。
まず仰向けから横に転がる。
そして少しずつベッドの傾斜を利用して上半身を起こしていく。
動かすタイミングやそれに合わせて体を使うことは慣れるまで少し時間がかかった。
少しでもズレると痛みで泣きそうになった。
でもそれができるようになると、ベッドに座って過ごせるようになった。

ベッドに座れるようになってからは車椅子に移動できるようにもなった。

まず、座る練習。

次は立つ練習だ。

正直一番きつかったリハビリだ。
歩行器をベッドに寄せて
掴まり立ちをするのだが、痛い。
それだけのことがとても痛くてたまらなかった。
主治医がスパルタだったので
術後かなり早い段階で立つことになった。
ああ、そう言えば座る練習よりも先に
コルセットが届くよりも前に1度だけ
主治医から「立てる?立ってみて」と言われて
看護師さんにしがみついて立たせてもらったけど
あまりに痛くて一瞬でベッドに戻った、
そんな事があったなー。

少し話がそれるが
この主治医、確かにスパルタだったけど
お正月休みだったはずなのに病室まで様子見に来てくれたこともある。
豪快さと優しさをもった人だった。
そして不器用な人だったな。

リハビリが始まった頃に入院して初めてシャワーの許可が出た。
「この子頭に葉っぱくっつけて来てたから、洗ってあげて」も主治医の言葉だ。
当然補助なしでは座ることもできない状態だったので、看護師さんに寝たまま運んでもらって、そのまま頭も身体も洗ってもらった。

少しずつ少しずつ立てるようになって
今度は歩く練習。

歩行器にしがみついて1歩1歩ゆーっくり進む。
少しずつ歩く距離が長くなる。
カラカラ、カラカラと歩行器の車輪を鳴らしながら歩いていた。

術後にCTを撮りに行った時は
まだ移動が心もとなかったので車椅子。
そして撮影のために横になるのがとても大変だった。
寝る、起き上がる、は完全に電動ベッドのお世話になっていた時期だ。
自分の力だけで横たわることはとても難しかった。
でもまだ、起き上がるよりいい。
撮影後に起き上がって車椅子に戻るまで、とても時間がかかった。横向きになって腕の力で起きようとしても痛くてできない。
仰向けから起き上がるなんてもっと痛くてできない。
最後は看護師さんにしがみついてなんとか無理やり起こしてもらって車椅子に戻った。

座る、立つ、歩行器を使って歩く。

この3つができるようになった私は
整形外科病棟から精神科の閉鎖病棟に移ることが決まった。


今回はここまで。

次回は精神科病棟に移動したその日にぎゃん泣きした所から書こうと思う。

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