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THE TIMERS


"ねえ清志郎さん お元気ですか
 いま日本は弱ってるのです

 ねえ清志郎さん 僕らみんな
 あなたがいなくて困ってるのです

 ねえ清志郎さん 怒っていますか?
 僕がすぐに歌わなくて"


 ホフディラン
 [ねえ清志郎さん]





1989年1月1日(日)
TEARDROPS [谷間のうた]発売。
(作詞:忌野清志郎/作曲:山口冨士夫)



歌詞は"泉から水が溢れちゃう"とか
その程度の内容なのだが卑猥な事を連想させる
という理由でFM仙台から放送禁止を喰らう。

更に当時タイマーズで発表した
[土木作業員ブルース]もFM東京含む
各系列ネットで放送禁止。

そして1989年10月13日(金)
事件は起こる。

フジテレビ[夜のヒットスタジオR&N]
タイマーズ出演。

[タイマーズのテーマ]
[偽善者]
[デイ・ドリーム・ビリーバー~]

と3曲メドレーのところ
2曲目で清志郎はテロ行為に出る。

突如この曲をブチかました。




動画には歌詞も掲載されているが放送の時は
もちろん歌詞のテロップなど無い。

タイマーズが生出演するなんて
絶対無事に終わるはずが無いと思って
寝ないで見てたら案の定やらかしてくれて
深夜に爆笑したのを覚えている。

前年の1988年にはRCの[COVERS]
発売中止事件もあったし清志郎の中で
鬱積してた何かが爆発したのだろう。



[COVERS]製作に入る直前。

清志郎は亡くなった母親の
遺品整理をしていて写真や日記を発見した。

その日記には第二次世界大戦中の
国と戦争を恨む内容がビッシリと
書き連ねられていたという。

清志郎は強烈な衝撃を受けて以後
反戦や反体制の歌を作る事になる。

そして完成したのが[COVERS]だった。

ちなみにタイマーズの
[デイ・ドリーム・ビリーバー]は
失恋ソングではなく母親に向けての
ラブソングだ。




モンキーズの原曲に独自の詞を乗せた
(清志郎は替え歌だと笑っていたが)
この歌は当時大ヒットした。

レコード会社は
この路線の継続を希望したらしいが
清志郎が[はい分かりました]と
すんなり首を縦に振る訳がない。


言いたい事を歌うのがロックだろ。
と言わんばかりに文字通り
言いたい事だけを歌い続けた。


当時のカルト教団を
痛烈に皮肉った曲。

"バラ撒けサリン
 サリンをバラ撒け"

 [サリン]





当時CMで井上陽水が発する
挨拶の言葉すらカットされて
テレビからは体温や脈拍に血圧
下血や輸血のテロップが何度も流れた。

世間が自粛ムードで異様な雰囲気だった。

昭和天皇ヒロヒト
崩御直後に歌われた曲。


[さようなら天ちゃん]




政権で何か問題ある度に
威勢よく飛んで来るのは何故だろう。

発射される映像は目にするけど
落下後の残骸すら見た事ないのは何故だろう。

資金源の日本に撃ち込む訳ないのに
役立たずのJアラートで国民の心理的不安を
煽り続けるのは何故だろう。


[あこがれの北朝鮮]




[雨あがりの夜空に]や
[スローバラード]だけが
清志郎じゃないのだ。





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