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思い出をひとつ、


いきなりだけど、わたしは他の人よりちょっとだけ睡眠欲が強いらしい。

ご飯を削ろうが、冷蔵庫がすっからかんだろうが、許される限り安眠を貪りたい。

寝ることの何が好きってね、

「人は夢を見ているときは天才だ」

そんな言葉もあるように、
時には世界を股にかけるアイドルとして、
またある時は抱いた我が子に微笑む母として、
夢の中のわたしは何者にでもなれるし、なんだって出来るんです。

きっとそれは、何者にもなろうとしていないわたしの願望を映す鏡なのかもしれないけれど。





どこまで行っても現実を見続ける人がいます。

常に地面を踏みしめている人がいます。




バイトして、レッスンを受けて、
終わったら先輩のお手伝い。
お風呂のために帰宅するって言うけど、きっと烏の行水。
「家で寝たら寝ちゃうから」
そうしてバイト先の椅子でやっと息をつく。



彼の、青春。



昼も夜もなく生きて小さく目を閉じていたきみ。
夢と、焦燥感と、きっと故郷の家族のことと。
色んなモノが押し寄せる中で進んで、走って、生きていたんだろうか。
morohaの革命を聞きながら、ここにいるよって叫んでたんだろうか。


「ほんとにね、追い込んでたの」

――楽しい思い出っすよね?


「うん、思い出」

そう話す姿を、どうやって消化すればいいんだろう。




そんなブレーキなんてない怒濤の日々を経て

蓮くん、きみは JO1の川尻蓮 になった。


仲間のそばで、安心して寝息を立てられるようになった。


いま。
何者かになったきみが見る夢。

それは夢の中でみる夢なんてオモチャじゃなく、
見渡す限りのペンライトの海や割れんばかりの歓声、目が回るくらいに忙しい日々ときみのためだけに作られた衣装、
11人で同じ夢を現実に出来ること。

そんな夢であれと、心から願います。

きみがツカんだからこそ見られる、目を開けて見る夢。




(ずっと蓮くんの寝方の変化を擦り続けてて、いよいよやばいなぁって思ってはいるのですがやめられません)(冬キャンの雑魚寝もしんどいです助けて)






実はあの日、幕張で扉を開けたとき、
「今までの全部は夢だったんじゃないか」って思ったんです。
この奇跡みたいな舞台を見るための長い長い夢を見ていたのかもしれないって。

JAMってほんとにいるのかな、ときみたちが思うのと同じくらいわたしもJO1って、川尻蓮ってほんとにいるんだろうかって、ほんのちょっとだけ思ってた。


でもね、



「みんな、会いたかった?」

「俺らもほん…っとに会いたかった」

「本当に今日この日のために俺らもずっと頑張ってきたし、みんなも待ってくれてたから…、
死ぬまで、忘れられない日になったでしょ?」

「これからもずっとそばにいてください」


OPEN THE DOOR 11/19  MCより



JAMの存在を確かめるかのように、
ひと言ずつ噛みしめるように言葉を紡ぐきみを見た時、

わたしたちは同じだったんだなあと思えたのです。
不格好なあなたにリアルを感じたのです。
何事も、夢なんかじゃなかったんです。


Prologueでやっときみの笑顔が崩れた時。

小さく眠る川尻蓮を、思い出を迎えにきたよ―――そう聞こえてならなかった。






マジレスマシーンだし、死ぬ時は死ぬんよだし、ホラー映画よりこわい人だけど(安心してください、推しです)、



―――実際の自分はどんな人?

「強い人間ではないから 人に助けられて生きている」


そう答えられるきみが、
どこまでも現実を生きているきみが、とてつもなく誇らしいのです。




上を見続けるきみがすきです。

ダンスだけでなくて、歌にだって貪欲。



Blooming Againのハイノートを初めて聞いた時のことを今でも鮮明に覚えています。



蓮くんだってまだ挑戦できることがあって、挑戦することを望まれて。
本人だって「絶対やったるけん(エセもいいとこ)」って燃えてるのがすんごーーーく想像できちゃった。

挑戦できる幸せと任されることの幸せって、とてつもなくうれしいものなんだろうな。



レッスンたくさんしたんだろうなあ。
きっとまた寝てないんだろうなあ。
でも、そうやって進んできたんだもんなあ、なんて。

きみも同じ人間なんだって分かった今では、もっとがんばれ〜って、しょうがないなあって見守れてしまう。(どんな立場?ってのは置いておいて)



なんて欲張りでストイックな人なんでしょう。

そのふたつが両立してしまうなんて、どれだけきみは武器を増やすつもりなんだろう。
ずるい人だなあ、まったくもう。



いつでも真っ白でぴかぴかの靴下が好きです。

最近の嫌いなこと「おなかがへる」、言い表せないほど好きです。

ホラー映画にもお化け屋敷にも反応しないのに、投げたペットボトルがちゃんと立っただけであんなに喜ぶその心が眩しいです。

キュッと喉を鳴らす笑い声は、世界で一番素敵な音。





こんな文字くらいでは表せられない、底知れないきみがだいすきです。





川尻蓮が歩む路が、月明かりのように優しい光で照らされていますように。



あなたがいる現実を生きる幸せを噛みしめながら
———2022/3/2


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