思うこと
まず
何を言われても傷つかないひとなんて、この世には存在しないと思う。
何を当たり前のこと、と思うかもしれないけれど少しだけ聞いて欲しいのです。
それでいて、液晶を通してずっとずっと離れた世界から、
他人を深く傷つけられるものって唯一「言葉」というものです。
あなたの何の気なしに呟いた「死んでしまえばいい」は
相手の喉元にナイフを突きつけるようなものだったりします。
それによって相手がちょっとふらついたときには、そのナイフはそれだけで相手の体に刺さってしまうんですよ。
こんな状況で心に余裕がないのはわかるし、悲しいことばかり起きている景色だってわかります。あなたの悲しいは、あなただけの悲しさだから、誰と比べようのないことも。
そこで誰かのせいにしてしまうことは本当にとても楽で、色んな思考から解放されて気持ちがよくなる、一種の麻薬のようだなと感じます。
それでも、遠くの顔も知らない人に対してインターネットを介して書いてしまうあなたを一番近くで見ているのはあなたです。
こんなこと、は書いた時点では「こんなこと」かもしれませんが、相手の目に触れた途端に「こんなこと」では無くなるのがインターネットです。
その「言葉」を目にする遠くの「誰か」は、あなたと同じように息をしていて、睡眠をとらなかったり食べ物を食べなければ死んでしまう生き物で、何かに当たれば怪我をするし、大切に思う人や家族がいて、何かを見て好きだと思ったり、何かに笑ったり泣いたりもする、本当にただの人です。
それは、その人がどれだけ多くの人に名前と顔を知られている人であったとしても全く変わらないです。ただただ、画面の向こうにいる相手は普通の人間です。
どうしてもインターネットという実態の見えづらいコンテンツに長くいると感覚は麻痺していくものなのだと思います。
混乱を極めている今、どうしてもそんな風な人が多いなと感じて、この記事を書きました。
誰だってわからないことには手探りで当然だし、こんな想像もしてなかったことが目の前でいきなり起きているのだから、偉いも偉くないも、その度合いにがどうであっても、それはきっと同じです。
誰だって今の状況を今より良くしたくて、誰だって分からないなりに大切な誰かを守るための判断をしている。
という「そうなのかも」を、ちょっとだけ、言葉にしてしまう前に考えてみてはどうでしょうか?
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