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幽霊と郵便的世界 スーパーフラット

見えたり、見えなくなったりするもの 幽霊
宛先が飽和し、文字が地に足をつけられなくなった世界 郵便的世界
遠近法の廃止、あらゆる象徴が不能になっていく現実 あらゆる視点 スーパーフラット

アノマリーなサンリオ DID 増殖
クローンは 服の身纏い スクリーンに 登壇
鳴り物は 黒で白の膜に覆われ 機械的でかわいく 抉り切らなむ範奏
DIDは 召し上がる 如き発火の着床 血は流れず恍惚せしめる

こんにち 外に在りまして礼賛 
去ぬクローン 肉となり 埋めや憎めや 頭痛 杭打ち続ける 心痛
何をもって死肉たるや 臭気 代わる代わることに享楽

ついに 生けらむ限り 
皮に 関節に 鏡に 届くことなく溺れたる 己の幽霊
されど 可触たるは輪郭マトリョシカ 可視たるはドーナツ 可知たるは赤子‐物

今 少年かつDID 以て 幻想を食べ 太陽と糞が地に吐かるる
幻想は一瞬にして 子を宿し 腹の裡に花火が刺さる 
身を燃やし 大地の太陽を 呪う 壊す せねばならぬ

交差点 駅 よくよく 開かれ 抑えられ 受ける目が集まる所 赴いて
膜を裂き 褶曲のうちに 母となりけり
少年の果てこそ 革命
DIDの果てこそ 無‐全能の 生 
大人の果てなど 幾らでも砂漠


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