世界観補足

#世界観補足

元々獣は西洋の宗教では“不浄な”存在と言われていた。そして西洋の宗教の中で“概念”として扱われ、長い間共に生活を過ごした霊族や魔族は、能力者達の国“alius (アッリウス)共和国”に住み着くようになった獣人達と別の場所で生活を営む為結託し、獣人達を自分達の生活から排除する事を求めた。


ただ、初めは居住区を2つに大きな壁で分割するだけであり、獣人と霊族・魔族の括りでの住居分裂のみであった。
その上、2つの居住区を結ぶ大きな門は朝晩問わず常に開いていた。

然し、ある日そこに突如現れた“人間”である異能力者達も関わるようになり、元々 神を信仰している人間と神以外を信仰する人間との対立もそこに加わった。


そして対立が続いたある日、そこに住んでいた誰もが恐れていた事件が起きた。


丁度獣人が住む地域と魔族・霊族の住む地域を1箇所だけ繋げている大きな門を、それぞれ軍人が警備していた。
ある朝、その門を警備する警備隊の軍人が“死体”となって見つかった。
魔族・霊族側の死体には 深い獣の爪痕や足跡。
獣人側の死体には 妖精の羽や 魔族や霊族の1部とも扱われるアンデッド(ゾンビなど)に噛まれた跡が残っていた。

それを理由に、獣人達も霊族・魔族達も2つの住居の間を閉じ、分厚い壁の中に政府に近い“組織”というものを創り出し、 争いを始めた。


ある者は正義の為に。ある者は自分の為に。 ある者は名誉の為に戦う。ある者は……。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?