今日読んだ本②

睡眠専門医がまじめに考える睡眠薬の本

お医者さんじゃないからざっくり。

睡眠と覚醒はシーソーの関係。

そのシーソーの周りに不眠になる要素があり、
睡眠と覚醒のシーソーがうまく働かないと不眠になる。

素因(もともと不安になりやすいとか)があって、起因(明日プレゼンとかテストがある)や延遷(忘れちゃった。。精神疾患かな)が重なると不眠症になる。

シーソーの周りにある要因
概日リズム
恒常性
睡眠環境
睡眠関連疾患
精神疾患

概日リズム(日光に当たるとか)と恒常性睡眠ドライブ(エネルギー代謝(単純にエネルギーをたくさん使うと眠くなる仕組みになってる。クエン酸回路のこと))が就寝時間にちゃんと重なると入眠できる。

覚醒に関係する生理活性物質はたくさんある。
オレキシン・ハイポクレチン
(↑がない人はナルコレプシーといわれることが。)
ヒスタミン
アセチルコリン
セロトニンノルエピネフリン
ドパミン
グルタミン

睡眠に関係する物質
ノンレム睡眠→GABA
レム睡眠→アセチルコリン

SSRIはシーソーとその周りの不眠の要因を改善させる効果がある。

抗ヒスタミン薬は市販に多い、第一世代(第一世代じゃないとあんまり眠くなんない)は副作用が多い高齢者は向いてないかも。(登販でやったな)コリンと言ったら自律神経のこと。


薬は覚醒に関係する物質を抑えるか、睡眠に関係する物質を多くする。薬はシーソーの中心に働きかけるもの。SSRIはシーソーの周りの要因にも。

慢性不眠症を治すのは難しい。シーソーの周りの要因を解決しないといけないから。

断薬も難しい。中止と再開を行ったり来たりする。

ベンゾジアゼピン系より非ベンゾジアゼピン系の薬(高齢者に非ベンゾジアゼピン系の薬を使いすぎて、睡眠中に犯罪を起こしたり屋上から飛び降りたりしてしまうことが。(睡眠を増強するタイプの薬)持ち越しがないため、それによる(歩けるから)転倒のリスクがある。低容量からが推奨されている。あんまり効かないくらいがちょうど良いということも。)

昔はバルビツール酸の薬がよく使用されており、致死量がジアゾ、非ジアゾより少ないため、たくさん薬を飲んで死んでしまう人がいた。(非ジアゾ、ジアゾでもオピオイドと併用すると致死率上がる。アメリカでそういうことがあった。ドラマのdopesickでもやってた。多分それ。)

オレキシン・ハイポクレチン受容体拮抗薬が最近使用されている(デエビゴ、ベルソムラ。聞いたことある。)

慢性不眠にはcbi-1が大事。お医者さんと患者さんVS不眠症になるべき。(でも、日本だと保険診療だからこんなに手厚くできないかも↓)


↓昔書いた記事。この記事も色々調べて書いたつもり。照らし合わせると慢性不眠症の人用かも。自分でできる範囲のこと。薬を使いたくない人。

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