初めての対面サイン会で最愛の推しに会った2023年夏の思い出
2023年7月18日(大阪市内某所)
18時集合。会場の外で待っている間に参加券の裏にサインと一緒に書いてほしい宛名をボールペンで記入するように言われる。本名(姓か名前のどちらか)、ニックネームも可。但しローマ字。絵文字は×だった。
18時20分頃、番号順に整列し始める。そのタイミングでいきなりスタッフさんからソンムル及びピョンジお渡し可能と告げられる。それもなんと直接。待って今それ言う??悲鳴にも近い声が上がっていたけど、「今日はイェソンさんのご厚意で」とのことだった。よりによって今日はいつもより荷物を少なくしていて、低血圧の低血糖だから気分が悪くなるのを避けるためにいつもバッグに入れているいちごのラムネと、会場に来る途中で買い足した下着(笑)しか持っていなかったから、何かをお渡しするのはすっぱりとあきらめることにした。無念。レターセットとソンムルはいつも持っているべきなのか。場数踏んでなさ過ぎてもるげっちまん。
会場内に入るとパイプ椅子がずらっと並んでいて、ものすごく熱い。まったくエアコンが効いてない。それでなくても汗だくでここまで来たのに、座ってなお汗をかくのか。手汗もすごくて困ったな。
番号は40番台だったので3列目どセンターに着席。オタクすごいなと感心したのは、この状況にあってもお手紙をしたためる者、準備してきた韓国語の質問を暗唱する者、メイクを直す者・・。それぞれが待ち望んでいたこの時間のために全力を尽くす。そんな中、わたしは緊張感もなく放心していた。緊張感がないのは今に始まったことではないけど、正直なところ他のオタクのみなさんに圧倒されてしまっていたし、試験会場にやってきて今さら勉強したところで、わたしの性格上なんのプラスにもならなかったという経験則から、とにかく心を落ち着かせることに集中した。
定刻を過ぎ程なくして、イェソンさんがiPhoneで動画を撮りながら登場。
かっっっっっこいいいいいいい!!!!!!!!
ペールイエローのローリングストーンズのTシャツ!ロゴがピンクとブルーでとにかくおしゃれ。完全に私服。イェソンさんの私服オタだから登場からあがりまくった。表情と雰囲気でめちゃくちゃご機嫌なのが伝わってきて、今日はいい展開になる予感がした。なんというか、対面サイン会が初めてでいつもこんな感じなのかはわからないけど、とても和やかな雰囲気でみんながイェソンさんのことを大好きで、イェソンさんもELFのことを好きでいてくれるのが伝わってきて、緊張で頭が真っ白!みたいな感じには全くならなかった。
「本当はコンサートが終わったら帰るつもりだったのですが、ELFの皆さんにまた会いたいと思ってサイン会をしようと思いました。明日は東京です。僕がんばってますよね?」
このあと何か少しお話されていたけど、全く記憶にございません。
「じゃあはじめよう!」というイェソンさんの言葉でサイン会がスタート。
1人1分以上は余裕で時間があったような気がする。チングから先月のサイン会は一言二言しか話せなかったと聞いていて、ほぼノープランだったわたしはめちゃくちゃ焦った。2分以上、もっとお話しされていた方もいたような。わたしは根本さんが側にずっとついていてくださったことが本当に心強くてありがたかった。なので通訳さんがいることでしか伝えられない内容にしようと準備していた短めのフレーズから変更することにした。
壇上に上がってイェソンさんの前で韓国語でまずご挨拶。イェソンさんは可愛い声で「こんにちは」と返してくれた。とにかくイェソンさんに感謝の気持ちが伝えたくて、それだけしか頭になかったから「イェソンさんに出会ってからのわたしはとても幸せで、去年夏のヨントンでも韓国語でうれしいという名前を付けてもらったのだけど、そのおかげでずっと幸せでうれしい気持ちをたくさん持って1年間過ごせたのでお礼を言いたくてここへきたんです」と言ったら、少し照れたように「僕の方こそありがとうなんだよ」と微笑んだ。無理…そんなの予想外……
ありがとうーとかさらっと言ってくれるかなとは期待はしていたけど、すごくイェソンさんの人となりが伝わってきた気がして嬉しかった。
「イェソンさんの歌がとても大好きだから、遠くからだけどずっと応援する。とにかくこれからもずっとずっと幸せでいてください」イェソンさんはうんうん頷いて、「ネー」って可愛く微笑んでわたしの目をしっかりと見ながらスッと手を差し出した。美しい手。イェソンさんの手は想像より大きくすべすべでひんやりしていて、そしてあたりまえに男性の手だった。あの淡いブルーとグレーの水晶のようなキラキラした瞳に吸い込まれてしまいたかった。
席に戻ってから、キングオブありきたりの称号をもらっちゃいそうなことしか言えない自分が恥ずかしくて情けなくて。だけどペンになった時から今までずっと伝えたいことは本当にそれだけしかなかった。
yessayをちゃんと見ているよとか、映画や本の特集もしてほしいとか、好きな音楽が似てるからもっとおすすめしてほしいとか、終わってからたくさんたくさん話したかったことを思いだしたけど、自分のことばっかり話してもわたしのサイン会じゃないもん・・これでよかった・・これでよかったんだ泣
19時過ぎのスタートからサインを書き終えた時点で20時35分は過ぎていた記憶。「長くなってしまいましたね。僕はサイン会の時は制限時間を決めないでするのがいいと思っています。だからグループのペンサでも他のメンバーは終わっているのに僕だけ残っていることがあります笑
ご年齢が上の方もいらっしゃいますよね(いつもの年齢いじりかと身構えるが、1:1の会話の中で年齢のことを話された方が多かった様子)、でも僕はあまり年齢は気にしていません。ずっと変化を求めているし心は老けません。このくらいでいいやって思ったことは一度もありません。皆さんも夢があるじゃないですか?いくつになっても夢を持ち続けてください。
最初に作業していたものが、時間の経過でちょっと違うと感じるようになったりしたけど、アルバムが完成したときも本当に幸せだと感じて、コンサートでもとても幸せでした。グループで活動しながら今まで我慢してきたことや、できなかったことにこれからもっと自由に取り組みたいと思います。
センスシリーズの最後のアルバムはおとぎ話のような感じとは少し違って、リアリティーのあるもう少しアート的な芸術のような感覚の作品になると思います。皆さんにもよろこんでいただけるんじゃないかな。
韓国でもコンサートをします。作業と並行してこれからヨルシミ準備をします。
ワールドツアー、アジアツアー。アジアの中には日本も入っています。これからまたたくさんお会いできると思います。また会いにきますね。」
クロージングはこんな感じのお話をされていたと思う。記憶が曖昧。見たこと聞いたことすべてを記憶できる自前CPUが欲しい。切実に。
かくして人生初の対面サイン会は終わった。とりあえず頭の中から消えてなくならないうちに備忘録として記す。イェソンさんはわたしの宇宙一の推しだっていつも言ってるんだけど、改めて心の底からそう思った。
去年の夏、コロナの中ヨントンで終了ですの合図のあと、「次は顔と顔を合わせて話そうね」と言ってくれたんだけどその夢が叶った。日本へ来て活動してくれたこともこんな幸せなことはないよ。ずっと忘れないでこの幸せをもって生きていく。ありがとう大好き。