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「つないで」感想②

◆「月光浴(あるいは名和田深の憂鬱)」

・タイトルが平仮名「〜て」シリーズじゃない!そしてなっちゃん!と目次でびっくりしてたこちらにようやくたどり着きました。つないでで出てこなかったからなっちゃん目線嬉しい!そういえば企画書見てもらえたのかな?いつかその辺の話も詳しく知りたい…

・好青年な基くん。評価上々だけど…栄さんが現れまではね、そうだよね。なっちゃんセコムが発動されてる…

・ナウシカ!大爆笑…さっきまでの涙が吹き飛んだわ。栄さん王蟲なの?森へお帰り?それを言ったらなっちゃんも十分ナウシカだと思うよ…

・チーズクリームは確かにおいしそう。コネセレブは笑うな… 栄さんのことなら自信満々にわかるの、さすがです。多少の嫉妬と、安心感なのかな

・お義父さん!自分でバラしてる!怒られてアイコン真っ黒になるのかわいいね。竜起くんとはもちろんつながってるんだね。仲良し。めんどくさいなっちゃん最高です

・栄さんから先生役に抜擢されてる…ちゃんと言うこと聞いてえらいからやっぱ反抗期なんかじゃないね…

・ゴーゴー時代を知らずに栄さんに懐いてるとか、そりゃ衝撃。ニワカに厳しい古参!オタクの沼へようこそ。なっちゃん、そのDVD私にも貸して、というか売って

・栄さん目線になったー!そして三芳さん!すっかり忘れてたごめんなさい…そうかそうつながるのか。動じない設楽さんが三芳さんのキレポイントなんだろうな〜

・突然のデートのお誘い。月がきれいですね?!栄さんは特に口答えせずすんなり車に乗ったのかな…月世界旅行の映像、不思議な雰囲気でかわいかったです

・始まりからしてインチキなテレビ。それとどう付き合っていくかは制作側、視聴者それぞれの課題なのかも

・二人で見るのは花火じゃなく満月。同じ夜空に光るものでも、刹那的な花火に比べて月は普遍的というか、満ち欠けとか連続性があるような気がする。“これからも途切れずに続いていく”という「つないで」のメッセージ(?)がここにも込められてるのかな〜 熱海Vと同じく、二人での花火観賞も未来への希望と思っておこう…

・熱海で設楽さんが学生時代を語り出した?!突然の昔話。旅人だったの?栄さんもうちょい色々聞いて…って思ったけど、口を挟まず静かに聞いてるのは珍しく本音を話してるって分かってるからで。ひらいてでも、あまえてでもちゃんと語らなかったというか、本人の中で定まってなかったっぽかった三芳さんへの本音がようやく。思ったより「友達」だったのか。
俺がどうこうじゃなく〜って、栄さんに言った取るに足らないモチベーションと、少しかぶるようなこういう面倒なところ好きなんだろうな、そういや結局好きって言ってないけど!設楽さんが聞きたいな〜と思って行動をとる日を楽しみにしてます

・ラスト、おやつ本の終わり方とよく似てる。おやつ本のラストもとても好きだけど、今回の文章を知るとより味わい深い…
長い旅の途中、確かに歩いてきたから今があって、これまでの足跡は残り、旅はまだ終わらない。あのとき山に沈んだ陽が、また海から昇ってくる、その間に月の光を浴びてる。
つないでの朝の光の描写もそうだけど、時間が一つのキーワードになってた二人によく合う、素敵な光景だなと思う。終わらずにまた日々がつながっていくんですね…


◆「あずけて」

月光浴で終わりかと思ってたら最後の最後にこんな素晴らしいものが!皆さん気になってただろう背中合わせで寝る話。やはりいつもそうなんだ…背中あずけてるって、かっこよすぎ。

離れたら起きちゃう栄さん、かわいいね。また嫌いじゃないとか言うけど、そろそろ好きって言ってもいいのではと私は思います…
朝ごはんはちゃんと食べてほしい、頑張って設楽さん。カンパーニュ差し出して!
大した問題じゃないと言い切ってるのがもう…温められて安心してて嬉しかったです

◆「まもって」

・奥さま!待ってた!つないで出てこなかったから…にしても栄さん、設楽さんと麻雀なんて絶対やりたくないな。瞬殺で負けそう。でも二人で将棋とかしてるのはめちゃくちゃ見たい。熾烈な頭脳戦を繰り広げてほしい

・設楽さんが英才教育を施したら宗太は将来有望では。賭け麻雀で思いっきり新聞社シリーズを連想してしまった…西口さんとか大丈夫かな。でもそんなヘマはしなさそう。松茸のくだりを声に出しては突っ込まない栄さんがかわいい

・一年目の栄さん?!新人記者時代を教えてくれるなんて神様お優しい…まだ出会ってないはずなのにちゃんと把握してる設楽さん。リサーチしてたんだろうな…

・…ターミネーター2久しぶりに見ないと!(錯乱) この返しはおもしろすぎる。やばい新人の噂があって異動になったなら、そりゃ設楽さんにとっては忘れられないエピソードでしょ。他局の記者目線とかでもう少し詳しく知れたらなお喜びます

・奥さまが振り返るところ、ファースト栄呼びのシーンを思い出す。後悔がなければ今の幸せもなかった。だからと言って後悔は消えないし、設楽さんも許しはしてない部分があるんだろうけど、奥さまが変わらないと思える関係がまた築けていることに安心する

・「足をやわらかく押しやりながら」、いいですね……空気がガラッと変わる合図のよう

・秘密を「分け合う」。今度はうたかた花火の瞬間を分け合う、を思い出した。栄さんから言葉遊びみたいなのを仕掛けてる!
いつでも二人の関係の「鍵」を握っているのが奥さまということだよね?仕掛けがうまくてさすがです…わるーいところに酔ってる、それを栄さんが自覚してるのが素晴らしい!

◆◆◆◆◆◆◆

こんなに楽しそうで、設楽さんとも仲良しな栄さんの姿が見られるなんて感無量…
「つないで」で天災という難しい題材を扱ってると分かった時は、正直どんな話になるのか少し不安で。「ふさいで」に引き続き、難しい題材に切り込むなと…  でもそこはやはり、さすがの一穂先生。現実はもっとずっと厳しいはずですが、自然の恐ろしさや、メディア・SNSとの向き合い方についてあらためて考えていきたいなと思いました。
兎にも角にも、長々と語るまでもなく最高でした!書いてしまったけれど!のちに自分で見返して、初読時を生温かく思い出すことでしょう…


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