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「ひらいて」の加筆修正②

前回の記事の続き。「ひらいて」の加筆修正箇所について、発見できた約190カ所の一覧です。もはや自分のメモ用なので、ただただ羅列します。

※小説Dear+フユ号は「雑誌」、ディアプラス文庫「つないで」は「文庫」と表記

◆雑誌p6、文庫p7
ただ起こすだけの電話だったのだろうか。
→ただ起こすだけの電話だったのか。

◆雑誌p7、文庫p8
つるつると摩擦をなくし、
→つるつると摩擦を殺し、

◆雑誌p7、文庫p8
まだ、トップネタは考え中。
→トップネタは考え中。

◆雑誌p7、文庫p9
チーフプロデューサーの肩書きなんかくっつけられて
→チーフプロデューサーなどとご大層な肩書きまでくっつけられて

◆雑誌p7、文庫p9
わがままによるものだと
→わがままが原因だと

◆雑誌p7、文庫p9
栄のところにやってくると
→栄の近くにやってくると

◆雑誌p7、文庫p9
ささっと離れていった。
→ささっと逃げ出した。

◆雑誌p7、文庫p10
喜びのオーラを出す人間は
→喜びのオーラを放つ人間は

◆雑誌p7、文庫p10
まあまあ長いつき合いなのに未だに謎で、
→まあまあ長いつき合いなのに今でも謎で、

◆雑誌p7、文庫p10
それまでよりはちょっとまともな返事をしたついでに
→それまでよりは自分比でややまともな返事をしたついでに

◆雑誌p8、文庫p11
頭の中にたたき込んだ。
→頭の中に叩き込んだ。

◆雑誌p8、文庫p12
ゆっくり傾いていき、
→ゆっくりと傾き、

◆雑誌p8、文庫p12
たったの一時間足らずの生放送に
→たった一時間足らずの生放送に

◆雑誌p8、文庫p12
これよりおもしろい遊びを
→これより面白い遊びを

◆雑誌p9、文庫p13
思うところあるらしく
→思うところあるのか

◆雑誌p9、文庫p13
栄は、止めなかった。黙って聞いていた。
→栄は、動かずに黙って聞いていた。

◆雑誌p9、文庫p14
苦しまなければならないのか―
→苦しめられなければならないのか―

◆雑誌p9、文庫p14
いい相づち挟んでるだろ
→絶妙な相づち挟んでるだろ

◆雑誌p10、文庫p15
ほら、おもしろい。
→ほら、面白い。

◆雑誌p10、文庫p16
うまくいった。おもしろかった。
→うまくいった。面白かった。

◆雑誌p10、文庫p16
平時だと軋轢の元で―
→平時だと軋轢の種で―

◆雑誌p10、文庫p16
所在なさげな表情をしていた。
→所在なさげな表情だった。

◆雑誌p11、文庫p17
と、設楽がぜんぶ言ったので
→と、設楽がひととおり説明したので

◆雑誌p11、文庫p17
仕方なく言った。
→仕方なく口を開いた。

◆雑誌p11、文庫p17
まばらな拍手が聞こえた。
→まばらな拍手が聞こえてくる。

◆雑誌p11、文庫p18
ん? おもしろかったよ、
→ん? 面白かったよ、

◆雑誌p11、文庫p18
栄のとげとげしい性格に
→栄のとげとげしい言動に

◆雑誌p11、文庫p19
「好きだと言ってくれ」と言わなかった。
→「好きだと言ってくれ」とは言わなかった。

◆雑誌p11、文庫p19
それでここ半年くらいは続いている。
→それでここ半年くらい続いている。

◆雑誌p12、文庫p20
全身の皮膚をうっすらと緊張の膜が覆っているのが分かった。
→全身の皮膚にうっすらと緊張の膜をまとっているのが分かった。

◆雑誌p12、文庫p20
何の意図もなく軽く首を回しただけで
→何の意図もなくちょっと首を回しただけで

◆雑誌p12、文庫p20
後、雨の日のカットで
→あと、雨の日のカットで

◆雑誌p12、文庫p21
エレベーターホールに向かった。すると深はまだ追ってきて
→エレベーターホールに向かったのに、深はまだ追ってきて

◆雑誌p13、文庫p21
いつもと違う緩急がついてて、
→いつもと違うメリハリがついてて、

◆雑誌p13、文庫p21
きょうのはおもしろい、
→きょうのは面白い、

◆雑誌p13、文庫p22
間違っても、映像や演出に口を挟むことはしなかった。
→間違っても映像や演出には口出ししない。

◆雑誌p13、文庫p22
苦情もなければ感謝もない、
→苦情もなければおべんちゃらもない、

◆雑誌p13、文庫p23
どんどん時間を食う。
→どんどん時間を食われる。

◆雑誌p13、文庫p23
奥さま、別に誰の妻でもなく、
→奥さま、別に誰の配偶者でもなく、

◆雑誌p13、文庫p23
今さら変えるのもへんだし。
→今さら変えるのも変だし。

◆雑誌p14、文庫p23
「近所だしいい」
→「近所なのに車とか却ってめんどい」

◆雑誌p14、文庫p25
打ち合わせのために東京に
→打ち合わせがあり東京に

◆雑誌p14、文庫p25
「設楽」
睦人の言葉の途中で、
→「―設楽」
睦人の言葉の途中で、

◆雑誌p15、文庫p26
個人的な情報のインプット
→個人情報のインプット

◆雑誌p15、文庫p26
「けっこううちの人間も出入りしてるから、
→「うちの人間もけっこう出入りしてるから、

◆雑誌p15、文庫p27
業界内有名人だ。
→有名業界人だ。

◆雑誌p15、文庫p27
「めちゃめちゃおもしろいですよね、
→「めちゃめちゃ面白いですよね、

◆雑誌p15、文庫p27
「いや、彼は全然別業種、
→「いや、彼は全くの別業種、

◆雑誌p15、文庫p27
「ああ、この人が『ゴーゴーダッシュ』やってた相馬くん?
→「ひょっとして『ゴーゴーダッシュ』やってた相馬くん?

◆雑誌p15、文庫p27
実積は尾ひれで
→実積のほうが尾ひれで

◆雑誌p16、文庫p28
「いや、俺は全然嬉しいけど……
→「いや、俺は嬉しいけど……

◆雑誌p16、文庫p29
名刺、興味ないセールスマンからもらうみたいな
→名刺、訪問販売の営業からもらうみたいな

◆雑誌p16、文庫p29
ウイスキーの水割りを頼んでごまかすと
→ウイスキーの追加を頼んでごまかすと

◆雑誌p17、文庫p31
将来自分が責任を負う立場になる現実を
→自分が責任を負う立場になる未来を

◆雑誌p17、文庫p31
肚の中も見せないことにした。「ほどほど」を知らなくて
→肚の中も見せない。「ほどほど」を知らず

◆雑誌p17、文庫p31
自信たっぷりなわけはなくて、模索も葛藤も年中無休だし妥協だってしている。
→自信たっぷりなわけがなくて、模索も葛藤も年中無休で妥協だってしている。

◆雑誌p17、文庫p31
周囲から「お前のようにはできない」と口をそろえて言われる。
→周囲は「お前のようにはできない」と口をそろえて言う。

◆雑誌p17、文庫p32
だいたいその二択になる。
→だいたいその二択だった。

◆雑誌p17、文庫p32
空気を含んで右へ
→空気を含み右へ

◆雑誌p17、文庫p32
番組は終了せざるを得なかったのか、設楽から何か聞いただろうか。
→番組を終わらせなければならなかったのか、設楽はどの程度話しただろうか。

◆雑誌p18、文庫p33
と苦笑する。
→と苦笑した。

◆雑誌p18、文庫p33
栄に関しては真剣だ。
→栄に関してはとことん真剣だ。

◆雑誌p18、文庫p34
DVDにも配信のルートにも乗らない、
→DVD化や配信のルートに乗らない、

◆雑誌p18、文庫p34
日々のニュースの中の、一コーナーに
→日々のニュースの中の一コーナーに

◆雑誌p19、文庫p35
視聴率はスポンサーを釣って番組を
→視聴率はスポンサーを口説いて番組を

◆雑誌p19、文庫p35
映像の断片でも睦人の心に残っている
→映像の断片でも心に残っている

◆雑誌p19、文庫p35
改めて、絞られた情報量に
→改めて、取捨選択された構成に

◆雑誌p19、文庫p36
聞き入っている静かな表情だったりする。
→聞き入っている静かな表情だったりした。

◆雑誌p19、文庫p36
多弁ではなく、ところどころで
→多弁ではないが、ところどころで

◆雑誌p19、文庫p37
自分でやるのは
→―自分でやるのは

◆雑誌p19、文庫p37
僕の仕事、時給換算にしたら
→僕の仕事、時給に換算したら

◆雑誌p20、文庫p37
未開の地に行ったかと思えば、ラブドールの工房だったりもする。
→未開の地に飛んだかと思えば、ラブドールの工房に密着したりもする。

◆雑誌p20、文庫p37
もっと押し出したい
→レギュラーとして押し出したい

◆雑誌p20、文庫p37
自分の希望を通しているあたり、
→自分の希望を通すあたり、

◆雑誌p20、文庫p38
テレビ画面に気づいて
→テレビ画面に気づき

◆雑誌p20、文庫p38
苦痛より死を選んだ老人が、
→苦痛より死を選んだ青年が、

◆雑誌p20、文庫p38-39
注射針が沈むアップからカットは暗転し、黒バックに白い文字の日付が浮かぶ。死んだ日。
→注射針が沈むアップでまぶたを閉じるように画面の上下から黒くなり、日付が白く浮かび上がる。死んだ日。

◆雑誌p20、文庫p38-39
そして銘の刻まれた墓碑の前に三芳が佇んでいる。
→そして明転したカットでは銘を刻んだ墓碑の前に三芳が佇んでいた。

◆雑誌p20、文庫p39
カメラは、広い墓地全体を舐める。
→カメラは、広い墓地全体を捉える。

◆雑誌p21、文庫p39
「ああおもしろかった」
→「ああ面白かった」

◆雑誌p21、文庫p40
能天気なショットがツイッターやフェイスブックのクレジット
→能天気な動画や静止画がSNSのクレジット

◆雑誌p21、文庫p40
ニュースを作るうえでは基本的に不可欠なものだ。
→ニュースを作るうえでは基本的に不可欠だった。

◆雑誌p21、文庫p41
そつなく鼻歌交じりに階段を上ってきたんだろう
→そつなく軽快に階段を上ってきたんだろう

◆雑誌p21、文庫p41
辞めるかっていつも言い合ってたのに
→辞めようかっていつも言い合ってたのに

◆雑誌p22、文庫p42
楽しみな気がするのはなぜだろう。
→喉が渇いてくるのはなぜだろう。

◆雑誌p22、文庫p43
「あんた、俺に嫉妬するって言ってたな、昔」
→「あんた、俺の作るVに嫉妬するって言ってたな、昔」

◆雑誌p22、文庫p43
しらばっくれるかと思いきや、
→そうだっけ? とかしらばっくれるかと思いきや、

◆雑誌p22、文庫p43
栄の作るものに嫉妬する、と打ち明けたことがある。
→削除

◆雑誌p23、文庫p43
目の敵にするみたいなことってままある
→目の敵にするみたいなケースってままある

◆雑誌p23、文庫p44
自分の味覚にのっとって作るしかない
→自分の味覚にのっとってやってみるしかない。

◆雑誌p23、文庫p45
辞めたいという気持ちが強くよぎった時、設楽がそれを許さなかった。
→辞めたいという衝動に駆られた時も、設楽が許さなかった。

◆雑誌p23、文庫p45
内側からすこしずつ軋んでいた番組が終わった時、
→内側からすこしずつ軋んでもろくなっていた番組が終わった時、

◆雑誌p24、文庫p47
指から舌から、欲望という火をくべられるのを望む。
→指から舌から、欲望という燃料が足されるのを望む。

◆雑誌p27、文庫p54
制作のPだった頃は下に丸投げにして、
→制作のPだった頃は下に丸投げして、

◆雑誌p28、文庫p55
うざったくも気持ちよくもあった。
→うざったくも面白くもあった。

◆雑誌p28、文庫p55
でもそれも、もう終わったキャリアの話だ。
→もう終わったキャリアの話だ。

◆雑誌p28、文庫p56
『モーターコイル』のふたりと会うたんですけど、
→『モーターコイル』のふたりと会ったんですけど、

◆雑誌p28、文庫p56
元からバラエティが好きだったわけじゃないから、そのジャンルから離れると
→元からバラエティが好きだったわけじゃないので、分野を離れる

◆雑誌p28、文庫p56
モニターの光がなくなると、いっそう
→モニターの光がなくなるといっそう

◆雑誌p28、文庫p57
うちで使いたいって言ってくれてたんです。
→うちで使いたいって言ってくれてたみたいなんです。

◆雑誌p29、文庫p57
仕事さしてしまうんは
→仕事さしてまうんは

◆雑誌p29、文庫p58
フロアの離れた喫煙所に
→フロア違いの喫煙所に

◆雑誌p29、文庫p58
静寂は長く続かなかった。
→安息も長くは続かなかった。

◆雑誌p29-30、文庫p59
目的にふさわしい行為をしていただけだ。
→目的にかなった行為をしていただけだ。

◆雑誌p30、文庫p60
人の一挙一動に細心の注意を払っているからで、
→人の一挙一動に細心の注意を払っているから、

◆雑誌p30、文庫p60
呆気なくぽきりと折れてしまう
→ぽきりと折れてしまう

◆雑誌p30、文庫p60
案外話が展開される。
→案外話が続いてしまう。

◆雑誌p31、文庫p61
狂おしく愛していた。あの仕事を。
→狂おしく愛していた、あの仕事を。

◆雑誌p31、文庫p61
あれほどにはおもしろくない、
→あれほどには面白くない、

◆雑誌p31、文庫p62
首を締め上げられているように苦しくなった。
→首を締め上げられる。苦しい。

◆雑誌p31、文庫p63
二回押し、行き先をキャンセルしてしまった。
→二回押し、栄の行き先をキャンセルしてしまった。

◆雑誌p32、文庫p64
違うだろって。もっともっとって。
→違うだろ、もっともっとって。

◆雑誌p32、文庫p64
おもしろいって言わせたい。
→面白いって言わせたい。

◆雑誌p32、文庫p65
多少の軋轢は却ってプラスに
→多少の衝突は却ってプラスに

◆雑誌p33、文庫p66
「俺とあんたの何もかも」
→「何もかも」

◆雑誌p33、文庫p67
栄の存在に注意を払われた記憶すらない。
→自分の存在に注意を払われた記憶すらない。

◆雑誌p34、文庫p68
とりあえず、バーでもカジノでも
→とりあえずバーでもカジノでも

◆雑誌p34、文庫p69
口が固くて
→口が堅くて

◆雑誌p35、文庫p70
まだ若いのに不健康はいけないよー
→まだ若いのに不摂生はいけないよー

◆雑誌p35、文庫p71
「おもしろかったからな、あれ」
→「面白かったからな、あれ」

◆雑誌p35、文庫p72
対象にぐっと没入して、
→対象にぐっと迫って、

◆雑誌p36、文庫p73
ベトナムでの凄惨な経験と、PTSD
→ベトナムでの凄惨な経験からくるPTSD

◆雑誌p36、文庫p73
日本じゃ劇場公開もされなかった。
→日本じゃ上映されなかった。

◆雑誌p37、文庫p75
そういう情報があることを伝えただけだよ
→情報を伝えただけだよ。

◆雑誌p37、文庫p76
焼き付けるのを生業にしているだけの男。
→焼きつけるのを生業にしているだけの男。

◆雑誌p38、文庫p78
「よろしくお願いします」
→「くれぐれもよろしくお願いします」

◆雑誌p38、文庫p79
午後七時過ぎの絶妙な時間帯。
→午後六時過ぎの絶妙な時間帯。

◆雑誌p38、文庫p80
「口固いか?」
→「口堅いか?」

◆雑誌p39、文庫p80
あれこれ注文されているというのに。
→あれこれ命令されているというのに。

◆雑誌p39、文庫p81
絶対おもしろいことやから
→絶対面白いことやから

◆雑誌p39、文庫p81
足ツボの効用なのか
→足ツボの効能なのか

◆雑誌p42、文庫p86
しかも御丁寧に
→しかもご丁寧に

◆雑誌p42、文庫p87
ロケセットひと通りあります
→ロケセットひととおりあります

◆雑誌p42、文庫p88
お義父さんみたいなものかなと」
何だこいつ。
→お義父さんみたいなものかなと」
「は?」
何だこいつ。

◆雑誌p43、文庫p90
ホームレスからは程遠い、
→ホームレスからはほど遠い、

◆雑誌p44、文庫p92
おもしろそうだから受けた。
→面白そうだから受けた。

◆雑誌p45、文庫p93
二〇〇ドルのギャラを
→三〇〇ドルのギャラを

◆雑誌p45、文庫p93
なかなかおもしろい体験だったしね。
→なかなか面白い体験だったしね。

◆雑誌p45、文庫p94
「おもしろい体験」
→「面白い体験」

◆雑誌p46、文庫p96
収穫はあった、とはいえこれでもまだ
→収穫はあった、とはいえそれでもまだ

◆雑誌p46、文庫p96
三芳がやらせを行ったという
→三芳がやらせに手を染めたという

◆雑誌p46、文庫p96
これで本人にあてに行くしかないか、と考える。もし認めて、オンエアするとなれば、
→これで直接あてに行くしかないか、と考える。もし本人が認めてオンエアするとなれば、

◆雑誌p46、文庫p96
ウラを取って本人の言質も得たニュース
→ウラも言質も得たニュースとして

◆雑誌p47、文庫p97
番組のトップ
→人気番組のトップ

◆雑誌p47、文庫p97
名前は消えない。
→汚名は消えない。

◆雑誌p47、文庫p97
三芳駿治にまつわる名声は
→三芳駿治にまつわる賞賛は

◆雑誌p47、文庫p99
どこに行っていたのか分かっている、
→どこに行っていたのか把握している、

◆雑誌p48、文庫p100
戸棚から、持ち主でさえ前にいつ使ったのか思い出せない片手鍋を
→持ち主でさえ前にいつ使ったのか思い出せない片手鍋を戸棚から

◆雑誌p48、文庫p100
クルトンのかわりにちぎっただけの食パン
→クルトンの代わりかちぎっただけの食パン

◆雑誌p48、文庫p101
見えない服を褒めるほうが誠意を要する
→見えない服を褒めるほうがずっと大変

◆雑誌p49、文庫p102
おもしろいこと見つけた時の、
→面白いこと見つけた時の、

◆雑誌p49、文庫p103
午後一時より十分早く
→午後一時より十分前に

◆雑誌p49、文庫p103
もうお昼食べました?
→もうお昼食べた?

◆雑誌p50、文庫p104
レンズを三芳に向けると核心を問うた。
→レンズを三芳に向けるといきなり核心を問うた。

◆雑誌p50、文庫p105
明るく濁った天を見上げる。
→明るい口調で濁った天を見上げる。

◆雑誌p50、文庫p105
大きな木の前に立ってる
→大きな木の下に立ってる

◆雑誌p51、文庫p108
事前にその企業から何か申し入れが
→その企業から何か申し入れが

◆雑誌p52、文庫p109
―局に報告して、対応を協議します。
訊くべきことは訊いた。
→―局に報告して、対応を協議します。
―VTRを作っている時、オンエアの後、あるいは今、罪悪感は? 後悔していますか?
―事実確認以外の質問に答える気はない。
訊くべきことは訊いた。

◆雑誌p52、文庫p109
嘆息が洩れそうなのを
→嘆息しそうなのを

◆雑誌p52、文庫p109
嗅ぎつけたのは設楽?
→かぎつけたのは設楽?

◆雑誌p53、文庫p110
おもしろいだろうね、
→面白いだろうね、

◆雑誌p53、文庫p111
まあまあおもしろいと思う
→まあまあ面白いと思う

◆雑誌p53、文庫p112
不快になってんの、
→不快になるとか、

◆雑誌p54、文庫p114
放送中に、大和テレビから新しい情報は出されなかった。一応積んだ
→結局、放送中に大和テレビから新しい情報は出されず、一応積んだ

◆雑誌p54、文庫p114
―対応を協議します。
→―……答える気はない。

◆雑誌p55、文庫p117
「それではお疲れさまでした」に続く
→「お疲れさまでした」に続く

◆雑誌p56、文庫p119
栄の指示で再び電気がつくと、
→栄の指示で会議室が明るくなると、

◆雑誌p56、文庫p119
そのまま多くを語らず口をつぐんで逃げる
→そのまま多くを語らず逃げる

◆雑誌p57、文庫p121
長いことそういうふうにやってきたから。
→長い間そういうふうにやってきたから。

◆雑誌p59、文庫p125
悶絶してオーバーにリアクションをする。
→悶絶してオーバーなリアクションを取る。

◆雑誌p60、文庫p128
それだけ難しい。
―昔、この番組のプロデューサーに訊かれました。
→それだけ難しい。麻生が「自分の言葉じゃない気がする」とやらせに気づいたのは必然かもしれない。嘘と本音、本音と建前を瞬時に使い分けるのがアナウンサーだから。
―昔、この番組のプロデューサーに訊かれました。

◆雑誌p60、文庫p128
でも、自分にできているだろうかと考えた時、
→でも、実際できているだろうかと考えた時、

◆雑誌p61、文庫p130
「僕、何もおもしろいこと言えませんが」
「そういうのは二の次。おもしろくするのは
→「僕、何も面白いこと言えませんが」
「そういうのは二の次。面白くするのは

◆雑誌p62、文庫p131
おもしろいものができたと思えば
→面白いものができたと思えば

◆雑誌p62、文庫p133
今みたいに持ち帰りが発生すると便利だから
→今みたいにテイクアウトが発生すると便利だから

◆雑誌p63、文庫p133
さっさと下ろしたいから、リビングですみやかにパソコンをひらいた。
→さっさと下ろしたいので、リビングですみやかにパソコンを開いた。

◆雑誌p63、文庫p134
嫌いならつるまなきゃいいだけの話だろ?
→嫌いならつるまなきゃよかったのに

◆雑誌p63、文庫p134
お友達のふりをしてたんなら、
→お友達のふりしてくれたんなら、

◆雑誌p64、文庫p135
「おもしろかったから」
→「面白かったから」

◆雑誌p64、文庫p137
栄のことを、おもしろいやつだなって思った。
→栄のことを、面白いやつだなって思った。

◆雑誌p65、文庫p139
栄の唇をふさぐと同時くらい
→栄の唇をふさぐのと同じくらいの

◆雑誌p68、文庫p145
息や声で、跡がつけばいいのに。
→息や声で、痕がつけばいいのに。

◆雑誌p68、文庫p145
こっそり願ったのとは違う跡だけれど、
→こっそり願ったのとは違う痕だけれど、

◆雑誌p69、文庫p150
ゴルフしてるだけの画がおもしろく
→ゴルフしてるだけの画が面白く

◆雑誌p70、文庫p150
いらねえからおもしろいんだよ
→いらねえから面白いんだよ

◆雑誌p70、文庫p150
コースの情報もらっとけ
→コースとスコアの情報もらっとけ

◆雑誌p70、文庫p151
めっちゃおもしろいって
→めっちゃ面白いって

以上です。完全なる自己満足…もし他にも加筆修正を見つけた方がいらっしゃったら、教えていただけると嬉しいです〜!

〈引用文献〉
一穂ミチ「ひらいて」(新書館、小説Dear+フユ号Vol.76、2020年1月)
一穂ミチ「つないで」(新書館、2020年8月)

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