相馬栄の心の動き②[追記]

やらせ問題の話で少し追記を。
「ザ・ニュース」は「視聴者目線に立っている」という話をしましたが、そもそもは三芳の「マイ・ドキュメント」もそうだったなと。
同番組を見た栄は、次のような言葉で完成度を評価していました。

きれいにまとめない。うまく言わない。視聴者が疑問に思ったり、引っかかったりしそうなポイントで三芳が出てくることで目線が同じになり、作る側も同じ人間だ、と伝わる。(ひらいてp19)

やらせ問題を取り上げたとき、結論を出さずに視聴者に考えさせるという栄の方法は、こうした「マイ・ドキュメント」の良さを吸収していたのかもしれません。
栄本人はあまり意識していないようですが、設楽によると

「…他人のいい表現は、映画だろうがテレビだろうが、睡眠学習みたいに自然にものにしちゃうからな」(not made of Sugar「A cloud in the far distance」p5)

とのことですし。

とはいえ、麻生からは栄と三芳のつくる番組はテイストが似てると指摘されてもいるので、一概には言えませんが…
思いつくまま書いてしまいました。特にまとまりがなくてすみません…

〈引用文献〉
一穂ミチ「ひらいて」(新書館、小説Dear+フユ号Vol.76、2020年1月)
一穂ミチ「not made of Sugar」(MICHI HOUSE、2019年4月)

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