雑記

今週は意識的に多めに読んだ。

西村賢太さんの本は1冊も読んだことがなかった。芥川賞の受賞会見で「いやぁ、ヒマで風俗行こうと思ったところに電話がかかってきてww」がいまだに印象深い。きっといい人に違いないと思ってはいたけど。この本は日記形式のエッセイというか、ほぼ日記。同じ年だったんだな。残念だ。

渡邉英徳さんのツイッターでずいぶん前からこの写真を見ていた。出版されたのは2年前。スマホで見てはいたけど、まとまったのを見るとね。また全然違う印象。

パールハーバーでの戦艦が炎上している様子や、原爆投下数ヶ月後の広島の様子など、モノクロ写真をAIにかけさらに人が修正を入れてカラー化したもの。

モノクロの写真というのは単純に時代を連想させる。現代でもそういう手法はあるけど現在なんだからカラーで残せばいい。わざとセピアやモノクロにしてなにかを隠しているような気がしてならない。ぼくの個人的な印象ではあるんだが。

これは、カラーで見ることによって本当にそういうことがあったんだなってつくづく思える写真になってる。その時代を想像することができるようになった。モノクロで見慣れた写真はどうしても距離感があってその先を想像することができなかった。

以前、女川に人を連れて行ったときに ここがそんなにも被害があった場所って想像できない と言ってた。丘の上にある病院の柱に 「津波がここまであがった」 の印を見たあと外階段から展示室のような所に被害直後の写真がたくさん並べてあった。(まだあれはあるのかな?)

それを見て身震いしたと言った。

そういう感覚。知らないことを想像するのは難しい。戦争にしても災害にしても知ろうとすることが大事な気がする。そのきっかけになるものは人それぞれだろうけども。

千葉雅也さん関係の本が2冊。

千葉さんの帰郷ツイートをいつも楽しみにしていたのに、なぜかブロックされてるんだよね。突然見られなくなった。彼や彼の属性についてへんなこと言ったことなんかないし、何度もリプライもらったことだってあるのに、なぜなんよ?ま、いいけど。

ジャイロスコープは箸休め的に。

伊坂幸太郎の本もなんとなく飽きてきた。読んじゃうけど。

ティム・オブライエン 『本当の戦争の話しをしよう』

数年前にタイトル買いして2回くらい読んだこの本を先日またタイトル買いしてしまった・・・。記憶力とは?

宮台さんの14歳からの社会学。10数年前の出版。今さら?と言われそうだが。14歳の時にこういう本を読んでいたら色々変わってただろうな。14歳の頃なんて毎日6時間くらいギター弾いてたな。

カントの『実践理性批判』の解説の中で『因果律』の話しをしてる。

14年前の出版なのに、いま現在のある事象が予言したかのように書かれている。解釈の相違はあるにしてもだ、こういうことがあるから本を読むことは楽しい。



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