見出し画像

ChatGPTにClaude3と「世界のいろいろな言語の類似度」について議論させてみた【"Cheat"GPT】

――Claude3ってさ、すごく賢いんだよ!
――コード生成なら、やっぱりChatGPTでしょ

最近はさまざまなAIの特徴・比較などが話題になっているけれども、私は比較するよりもこれらをむしろ「同時に」使ったら、バトらせたらどうなるかと思ったのである。

そこで今回はClaude opusとChatGPT4(精度爆発型)の2つで「言語間の距離」を議論させてみる。

両方に同じ質問をするのではなく、一方に答えを出させたら、それをもう一方にも伝えて、どんどん改良を加えさせていくわけだ。

質問
言語間の似てる度合いを教えてください。
日本語と韓国語の距離を仮に10とします。
で、英語と、
フランス、ドイツ、スペイン語
の距離はいくつになる?

なにかしら正しい答えがあるもののほうがいいわけだが、なんとなく俺が知りたかったことなのでこうした話題にした。AIはあらゆる言語を話せるし、話題としてベストでしょ?

注:精度爆発GPTについてはこれ👇


■1回目:ChatGPTの答え

早速まず上記の質問をChatGPTからはじめてみたのである。

英語と
フランス語15
ドイツ語20
スペイン語18
👆え、そうかなあと言う印象である。
韓国語と日本語はかなり似ているらしいが、俺も「かむさむにだ」しか知らないし、せいぜい英語とフランス、ドイツと同じくらいじゃないだろうか?ヨーロッパ系は10前後になるような気がする。

■2回目:Claudeの答え

「ChatGPTがこのように回答しました。さらにあなたがこれに5つの改善点を見つけ、よりよいテーブルを作成してください。」
みたいに、とにかく無理やり改善点を見つけろみたいに言って出力を改良させていく。

👆こんな感じにChatGPTの答えをコピペ
👆Claudeの回答。改善点をいろいろ提案している。でも実際にやったかどうかは別の話である

英語と
フランス語12
ドイツ語18
スペイン語15
👆確かに少し10に近づいた。でもヨーロッパ言語同士は日本語と韓国語より簡単そうな気がするけどどうだろう。

■3回目:ChatGPTの答え

さらにClaude opusの回答をChatGPTに伝達、「これに改善点を見つけて、もっと答えを正確にしてくれ」みたいに言ったのである。

その答えがこれだ。

👆「Claude、おめえ口だけじゃん。」ということで、具体的な数値を出してきた

英語と
フランス語8
ドイツ語15
スペイン語12
👆
10以下になった。まあまあという感じである

■4回目:Claudeの答え

再びChatGPTの答えをClaudeにもっていく。さらに英語と日本語も追加した。

👆「このことが数値化されてませんけど」とか指摘するのは得意。でもだからといって自分がするわけではない。またChatGPTの「米国国務省によると」をさりげなくパクったのである

英語と
フランス語: 8
ドイツ語: 15
スペイン語: 12
日本語: 40

👆そういえば肝心の日本語を入れるのを忘れていたのでここから追加。まあまあそうかなという感じ。でも英語が韓国語の4倍は言い過ぎか。

■5回目:ChatGPTの答え

早速さらにコピペして、さらにカイゼンさせていこう。一人トヨタだ。

👆ChatGPTは口先だけではなく「言語共有率」の数字も出してきた。それが真実かどうかは定かではないが、なんとなく本当っぽい数字である

英語と
フランス語: 7
ドイツ語: 14
スペイン語: 11
日本語: 34

👆だいぶヨーロッパ言語の距離が縮まり、確かに妥当な答えになったような気がする。ドイツ語のことは知らないが、英語ドイツ語が20ってことはないだろう。確かにせいぜい14。

英語日本語の距離は34。これがもし正解だとすれば、日本が国際社会でやや出遅れていることの根拠になるだろう。いやむしろ、現実の日本の出遅れ具合から、AIの回答が正確だと言える。

■さらに10言語バージョンで続けていくと?

以下のようなプロンプトで、さらに10言語にして3、4回、同じように互いに改善点を5個ずつ挙げさせながら繰り返してみたのである。

じゃあちょっとテーブルにしてみたいなあ。10個と。
日本語
韓国語
英語
フランス
ドイツ
ロシア
あと4個適当に選んで。
で、それを縦軸と横軸にするんだ。それでそれぞれの言語の類似性を数値にしてみて。つまり対角線は同じ言語同士だから0になるってわけ。わかる?

二つのAIは、基準の数値を100にすべきだとか、方言も考慮すべきでしょとか、10言語の選択についてあーでもないこーでもないと、もう読むのが面倒なほどいろいろ話合っていたのである。

で、とりあえず結論はこうである。

👆完成。でもヨーロッパ言語同士が結局距離が大きくなった。まあ量を増やすと全体が雑になるのはAIの特徴である
👆いつの間にか方言のことまで考えたようだ
👆よくわからんが、とにかくすげえ多角的
👆ついでにPythonのコードを書かせて図式的に互いの距離関係を表してみる。確かに日本語が大分西洋語から遠いことがわかる。そんなに間違ってもなさそう

■まとめ

とりあえず5回くらい繰り返したら、よさそうな答えになったと言えるだろう。

一つだけだとどうしても同じミス、欠点をループするだけになりがちである。でも他のAI同士で改善させ合わせると、建設的に出力がよくなっていくわけである。

特徴として、Claudeは割と改善点を見つけるのが得意だが、でも指摘するだけのご注進野郎のきらいがあるとわかる。一方でChatGPTは頭が固くてあまり建設的な改善ができないが、できるだけデータから答えを出そうとする傾向があるようである。

私自身、なんとなく使いながら「Claudeは文系男子、ChatGPTは理系男子だなあ」といった感じを受けていたが、その感覚とも合う。

ただしあくまでAIの答えであり、正確な答えはわからない。しかも正直俺はごちゃごちゃしていて面倒なので終盤は詳しく中身を見ていないのである。多数の言語に興味がある人や、これらの言語を習得している人は、彼らの結論についてどう思うかコメントして、この「真剣AIしゃべり場」に参加してくれ。

3人寄れば文殊の知恵と。

君も「将来安心して暮らすには」とか「あの子の気持ちはどっちだと思う?」とかいろいろな話題を1人ではなくて2人に投げてみよう。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?