見出し画像

mikkoという未来|1周回ってドーナツが輪になった。

おかげさまで昨日5月12日をもちまして、mikko が1周年を迎えました。いつもこの小さなドーナツ屋を応援してくださる皆さま、本当にありがとうございます。

はじまりは2017年11月、今から30年以上前までは地域商店だった5坪の空間を前に「佐久穂のウェルカムセンター」という未来を描きはじめたところからでした。

そこから半年後、2018年5月12日に営業開始。

いろんなことがありましたね。たくさんの皆さんのお力添えで、いろいろな企画も行ってまいりました(ヨルミッコ、本とドーナツ、mikkoの朝読、出張KENTA STORE in 長野、四ツ谷まちづくり研究会・・・)

ちょうど1年経った昨日は、少し特別な感じのする「いつもと同じ1日」でした。前日に開催された大日向小学校の学校説明会に参加するため、初めて佐久穂を訪れた岡山の方々が来てくださったり、いつもの馴染みのお客さまが来てくださったり、近所の知人友人の皆さんがお祝いに駆けつけてくれたり(大日向小学校の校長、そして地域おこし協力隊のお二人、それぞれお祝いのお酒やプレゼントをいただきました)・・・あの何にもない空間で描いた未来が、1年かけて形になったことが沸々と実感できる日でした。偶然か、必然か。

この1年でお買い上げ頂いたドーナツの個数はなんと、10,273個。

本当にありがたいことです。

その見た目の通り、ドーナツの大半は小麦粉からできています。開業準備時に、いそベジ農場の小麦と出会えていなければ、皆さんから美味しいと言ってもらえるドーナツ、まちにとって意味あるドーナツをあのタイミングから作りはじめることはきっと不可能でした。中山間地特有の猫の額のような地形において決して儲かるとは言えない小麦を、それでも強い想いを持って育て続けてこられた礒辺さんご夫妻には本当に感謝しかありません。

[昨夏の小麦収穫時/遠くに茂来山も見える八千穂高原の畑にて]

また昨冬、いそベジさんの小麦粉をたくさん仕入れさせてもらったがために在庫切れとなりかけた時(小麦危機)、礒辺さんとも連携して、快く次の町内産小麦粉を提供してくださったのは高見澤勝幸さんでした。勝幸さんはいつも「こんな小さな町じゃ儲からないだろ?(笑)」と言いながらオープン以来ずっと応援してくださっています。

[写真右/「秋のがっこう」にて]

ドーナツは1度に5個ずつ、小さな鍋でくるくるとじっくり揚げています。揚げた回数にすると、ざっと2,054回。

小さなまちの、こんなに小さなドーナツ屋のために、各地から遊びに来てくれた友人の皆さん、本当にありがとうございます。また、mikkoという場を開くことを快諾、応援していただいた大日向小学校の設立準備財団の皆さんにも心から感謝です。

最後に、この方がいなければこのような形で1周年を迎えることは間違いなくできませんでした。オーナーであり大家である井出正臣さんです。日曜日にはお花を持ってはにかみながらお祝いに来てくれました。

企画の一番最初に正臣さんと話す中で生まれた伝説の「まさおみドーナツ」は、mikkoという未来をつくる上で「佐久穂のウェルカムセンター」と双璧をなす最重要ワードでした。春夏秋冬、暑い日も寒い日も、オープン以来いつも店の様子を気にかけ、コーヒーとカルダモンドーナツを食べにきてくれた正臣さん。来店回数ランキングがあるとすれば堂々の第1位。一緒になって同じ未来を描き、惜しみなく力を貸してくださる存在のおかげで、ここまでやってくることができました。この場をお借りして最大限の感謝を。

さて、mikkoは2年目に入りました。次の未来を一緒につくってくれる方、いつでもウェルカムです。ドーナツ頬張りながらおしゃべりしましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?