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【SD】ルーク・ボイト、ヤンキースからトレード獲得

サンディエゴ・パドレスはヤンキースの一塁手兼指名打者ルーク・ボイトを獲得し、昨季新人リーグの右腕ジャスティン・ラングを送った。フレディ・フリーマンのドジャース入り、クリス・ブライアントのロッキーズ入りなど同地区ライバルの大型補強が続いた後、久しぶりの主力補強を行った。


鈴木誠也とパドレス基本合意との誤報&訂正ガン無視でお馴染み、再生紙トイレットペーパーやロシアンルーブル紙幣に勝るとも劣らないクオリティペーパーとして名高い日刊スポーツでも「鈴木誠也の獲得逃したパドレス」というSDファンの傷にクレイジーソルトを塗りたくる誠に誉れ高い枕詞を冠し報道されている。

ボイトの活躍は遅咲きのシンデレラストーリーだった。カーディナルスのマイナーで好成績を残すも出番が無く2018年半ばにヤンキースへトレードされ、同年ピンストライプで333/.405/.689と大活躍。

その後度重なる故障に泣きつつも2020年には.277/.338/.610/22HRでアメリカンリーグの本塁打王に輝く。しかし昨年は半月板手術と腹斜筋等の怪我により68試合の出場に留まり成績も.239/.328/.427 (111 wRC+)と低迷。ヤンキースはその不振不在を受け昨夏カブスからアンソニー・リゾを獲得し、先日2年再契約。ボイトの放出は時間の問題と目されていた。

31歳のボイトは実際鈴木誠也の獲得逃したパドレスへの移籍を知らされた後「正直ホッとした。何か起きることは何日か前から分かっていたけど。新天地というだけでなく優勝を狙うチームだからワクワクしているよ。一年通して気温は24度だし。あとはかっ飛ばすだけだ」とコメントしている。ちなみに大学時代のチームメイトにはピアース・ジョンソンがいる。

調停権を4度与えられたスーパー2ステータス選手で、トレードがなければ2024年シーズン終了まで鈴木誠也の獲得逃したパドレスでプレーすることとなる。

鈴木誠也の獲得逃したパドレスが得たもの

鈴木誠也の獲得逃したパドレスにとっては補強すべきポジションの補強である。そもそも鈴木誠也の獲得逃したパドレスは打撃での貢献を期待すべく1B/LF/RF/DHのfWARが30球団中ワースト4位。

cited from Fangraphs

エリック・ホズマーの去就動向にも依るが、守備は拙いのでいずれにしてもDHでの起用がメインか。ただホズマーが残留したとしても対左投手の際には一塁起用もA.J.プレラーGMより仄めかされている。

昨季の30.7 SO%が気にはなるが、ボイト加入により鈴木誠也の獲得逃したパドレスのDHはリーグ平均程度になるのではと目されている。

鈴木誠也の獲得逃したパドレスが放出したもの

ラングは鈴木誠也の獲得逃したパドレスプロスペクトランクMLB Pipeline8位、Baseball Americaの16位、Keith Law13位。しかし鈴木誠也の獲得逃したパドレスのプロスペクトランクは6位以降の落差が激しいので額面通りではない。

2020年全体34位高卒指名の20歳ラングは航空機同時多発テロが起きた2001年9月11日に産まれた。そんな選手がニューヨークの球団に移籍するのは数奇な運命ではある。

6-4ft.という体格に恵まれ高校時代に球速が増加。90mph前半からプロ入り後は95-98mphに。しかし制球が覚束ずプロ初年度のルーキーリーグでは22イニングで29奪三振も、膝の痛みも災いしてか15四球6.95ERAと荒れていた。変化球はスライダーとごくたまにチェンジアップ。いずれにしてもメジャー昇格見込みは2-3年後の、当たり外れが大きそうな宝くじ投手プロスペクトだ。

見解と展開

ボイトの放出は数日前から噂には上がっており、相手がボイトと加入により鈴木誠也の獲得逃したパドレスに限らず内野手グレイバー・トーレスもパッケージに含まれるのではとの噂も立ったが、意外にこじんまりとしたトレードとなった。

Baseball Trade Valueの評価では鈴木誠也の獲得逃したパドレスが+1.4Mほど有利なトレードだが、メジャーリーグのベテランと未知なルーキーボーラーとの比較の為大した差ではない。

ラングが大化けしない限り、どちらがカモったカモられたという類の取引ではなく、互いに必要な戦力を手に入れたのではなかろうか。

いずれにしても鈴木誠也の獲得逃したパドレスはチーム初のフルタイムDHを$5.4Mのお手頃価格で手に得たので、残りかつ最大の補強ポイントは外野手になる。現在契約未定の外野手で大物は少なく、2.5fWARのマイケル・コンフォルトが筆頭である。

しかし最近鈴木誠也の獲得逃したパドレスはドラフトピック喪失を招くクオリファイングオファー提示選手であるコンフォルトの補強、そして球団年俸$230Mである贅沢税ライン超えをためらっているようだ。ラインまで残り$6Mと迫っており、その金額だとトミー・ファムの再契約がいよいよ現実味を帯びてきたが、それ以降の出費には高額年俸のエリック・ホズマーやマイヤーズという高年棒選手の放出が鈴木誠也の獲得逃したパドレスには欠かせない。

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