「メンバーの故障」でざっくり振り返る櫻坂
いとまめと小田倉さんの怪我によっていろんな議論が起こるのを一通り読んでた。
そこであらためて浮上したのが「もしかしたら、ダンス用の体づくりが出来上がるまえにハードなダンスパフォをやってしまってるところはあるのでは」という仮説だ。なんか「そうかも」と思わなくないというか。
欅坂時代は「学校とはある制度の中に縛られる軍隊と同じなのだから中高の生活とは孤立や人間不信との戦争なのだ。だから制服が半分軍服のようなのだ」みたいなわりに、初期は振り付けじたいはゆるめにしており、メンバーの負担は大きくはなさそうだった。でも、活動後期になるにつれて振り付けはハード目な曲も増えた。
もともとダンス的な体づくりを専門でやってるグループとかではなかったし、てちあたりが一番心身に負担がかかってたっぽく現役時に何度も故障してたりする。もっとも、単純なパフォだけじゃない、メンタルの負担もあったが。
日向坂もまなもさんの卒業背景からにぶちゃんの腰の故障などなど、(雑に書いてごめんだけど)決して専門的なダンスグループじゃないからこその基礎固めからスタートしてるわけじゃないからなのかな、というのもある。
乃木坂でもかつて橋本さんの故障などもあったりした。あれはグループのライブとかじゃなくて、学生時代から故障があったとのことだけれど。
やっぱり櫻坂が大人的とはいえ、「生々しい未成熟を愛でる」前提で音質もパフォも完璧なダンスグループにはしすぎないようにしてると思う。
そこで今後はそれも改善する方向になるのかな、と前に書いたんだけれど、「仮に本気めのダンスグループになったらつまらなくなる部分も生まれるな」というのも否めない。そしてつまらなくなるかもしれないのは、パフォの物語性かも。
なんかアイドルグループの物語性って、ダンスとか歌のスペシャリストじゃないゆえの隙があるから生まれるとこあるじゃないですか。プロのダンサーやシンガーのパフォを「すご!」と思うけれど、その人たちに感情を全振りする気持ちは起きないみたいなのはみんな覚えはあるんじゃないかな。
そして運営も絶対技術じゃなくて、隙があるかを気にしてると思うし。隙があるがゆえになんか葛藤が生まれて、グループの物語性が見えてくるとかあるかなと。
だからこそ、ダンス用の体づくりとか、パフォの向上が逆によいものにならないかもしれない可能性を抱えていたりする。
だから4期生を入れるときに今後はどっち行くんだろうか。とは思うんだよね。
がちがちにダンスパフォもビジュもパーソナルも面白いひとを呼びたそうだが。3期ですらも「未成熟な子供がいきなり大人の現場へ」なとこあったが、その同じ轍を踏むようにするのか、それとも「鍛えられた子供たちによる大人の現場」みたいになるのかわかんない。
ちょろっとJO1とかつい先日ファンの購入合戦を繰り広げたINIあたりは体作りとか怪我対策とかどれくらいやってんだろう、と調べると、グループ全体でどうかはわからないけど個々のメンバーで気をつけている話があった。
櫻坂がコンテンポラリーよりもダンスグループ寄りになってるのは確かで、しかもパフォの負担は(ほんと内情わかんないオタク目線だけど)高くなってらようには見える。そこで、ダンス用の体づくりとかに時間を使いにくいメンバーほど故障が発生する可能性が・・と思うと、先はもしかしたら明るいわけじゃないかもしれない。