好きな言葉

小学生のプロフィール帳に始まり、エントリーシートやSNSのbioなど物心ついた時からなんとなくみんな持ってなきゃいけない金言みたいなものがある。
大体の場合、「なんで?」と聞かれるのでエピソードトークもしなければならない。
よくよく考えると結構大変だよな。しかも「好きな言葉」と「自分のモットー」「座右の銘」意味合い一緒じゃね?とか思ってしまう。明確には違うのかもしれないけど。

好きな言葉、できればかっこいいこと言いたくなってしまう。見栄っ張りだからかな。

私が好きな言葉は
「従順な女は天国に行くが、生意気な女はどこにでも行ける」
です。行動指針になっていると思う。
ムカついた時、自分が天国に行くより相手を地獄におとすほうがスッキリする。


職場で、同僚の人が「でもキャパオーバーしちゃうと、えーんそんなことできないよぉ!私あなたほど優秀じゃないよぉ!って思っちゃうんですよね笑」みたいなこと言ってて、なんて謙虚な人なんだろうと思った。
私だったら絶対「ふざけんなよテメエでやれよ」とか思っちゃうだろうなと思い...自分の欠点だとも思う...。
何か言われた時に、真っ先に憎悪が来てしまう。私のガソリンは怒りなのかもしれない。

怒り(ふざけんななんで私がこんなことやらなきゃいけないんだよ)→無気力(いやもうどうでもよくね?別にこれで誰か死ぬわけでもないしポイッ)→怒り→以下エンドレス

これで仕事してる。思考とか謙虚な気持ち0でやってる。アダルトチルドレン代表!辞職を願います!


「プラス思考が人生を変える!」「心の器を満たしましょう!」「怒りを優しさに!」「あなたは1人じゃない!」

電車の広告にあるような、飾られた言葉を見るたびにゲンナリしてしまう。多分私はかなりプラス思考な方だし、私に向けた言葉じゃないんだろうけど、善の押し付けみたいなプレッシャーを感じる。それがまた怒りになり、どんどん捻くれてる気がする。

そういう本を読んだ読者の感想が横に広告として貼られてて
「人生が変わりました!」「人を許せるようになりました!」
みたいな大層なことが書いてあるけど、その1冊で変わる人生て......自分で何かを考えたりせずに生きてきたんか.....?
よく言えば純粋、でもその純粋で生きてこられた社会に感謝しなよ、と仮想敵を作って攻撃してしまう自分のなんと醜いことだろう...............


話が戻るけど、金言は友や恩人の言葉、四字熟語だけでなく、アニメや本の中にもあると思う。
この人生が変わった人たちが感激した言葉がこの本の中にあるなら別にいいじゃんって話なのにどうしてこうも嫌悪の気持ちを向けてしまうんだろう。


祖父が私に遺した遺言は、
「詩を沢山読みなさい」
だった。祖父が亡くなってもう3年経つが、私は今日も誰の詩を読めばいいのかも、何故詩を読めと言われたのかも分からない。
祖父母の前では品行方正で温潤良玉な女の子として振る舞っていたつもりだったが、全て筒抜けだったのかもしれない。


冒頭に述べた「好きな言葉」は、自分が感銘を受けた言葉だけど、単純に語感が良いから好きとかそういう言葉も沢山ある。

私が初めて知った時なんじゃそりゃと思って今でも好きな言葉は「ヌカロク」です。分からない人は調べなくてもいいです。
日本人の感性かもしれないけど、言葉が可愛くないですか?ポケモンみたいで。
でも意味は化け物だなんて、そんなのあんまりだ!
ていうかどういうタイミングでこの言葉が生まれるんだよ。昔の人のエロい言葉って本当に面白いのが多い。

「姫はじめ」も好き。かわいい。これはなんか言葉が生まれた時の情景が浮かぶから良い。

「出歯亀」とかもちゃんと意味を知ったのは最近だったな。変態、みたいな意味で受け取ってたことが多かったかもしれない(今はそういう意図で使う人の方が多いイメージもある)


言葉を知ると世界が広がるなと思う。
私の夢は、執筆した官能小説がベストセラーになってサイン会を開くことです!
皆さんも奮ってご応募ください。

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