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エンボス加工における向き・不向きなデザインとは

皆さんこんにちは!カワシマですー!

今回はエンボス加工の紹介なんですけど、以前、2種類のエンボス加工について投稿しています。その中で少し触れたんですけど、衣類におけるエンボス加工ではデザイン、生地によって加工が難しい、もしくは綺麗に表現できない場合があります。今回はそれについて詳しく解説していこうと思いますので、エンボス企画のご参考にしていただければと思います。

まず前提として「裁断物に加工する」ということをお伝えしておきます。エンボス加工に限らずですが、縫製された既製品に加工するということはリスクが伴います。エンボスに関して言えば、作業の工程上必ずプレス機を使用しなければいけないのですが、そのプレス機の大きさは変えることができません。カワシマのエンボスで使うプレス機の大きさは45cm角のものを使用することが多いのですが・・・。例えば!Tシャツの胸にエンボスを入れようとした場合、プレス機にTシャツをかぶせる必要がでてきます。かぶせようとするとですね、プレス機の構造上こうなります!

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そう!下熱の熱板の立柱が邪魔してかぶせられないんです!
じゃあかぶせずにプレスしたらどうなるか、200度前後の熱板が両側から1分間程度、Tシャツにアタックし続けると。。。ロックで縫製されている、少し膨らんでいる部分が邪魔して均一に熱が加わらない、Tシャツの熱をかける必要のない部分にプレス跡がついてしまう等の問題が発生してしまうんです。
ですので、今回は裁断物に加工するという前提でお話していきますのであらかじめご了承ください。

では、ここから解説していくんですけど、1つめ、浮き出る方のエンボスの場合です。

【凸タイプ】
凸タイプのデザインは生地の伸縮性で大きく左右されます。
例えばこんな柄

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これを浮きでるようにすることは、恐らくどんな生地でも難しいです。凸タイプは生地がある程度引っ張られるので、凸凹させようとして生地目が開き、見た目がこうなってしまうんです。

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これじゃあ、あまりにもかっこ悪いですよね。
じゃあこの柄はどうか!

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以前の動画でお伝えしている「2mm以上の太さは欲しい」という条件をクリアしているデザインではありますが・・・。結論、これも生地関係なく難しいです。
何故かというと、柄と柄の隙間が狭すぎるからです。これをなんとかエンボス加工しようとすると、型が持たないか、浮き出る高さが1mmくらいになります。これでは量産の際のリスクが大きすぎるので、避けた方が良いです。

ではでは・・・この柄はどうでしょう!

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全体を通して2mm以上のバランスを保っている・・・これであれば、ある程度の伸縮性を持った生地で加工が可能です。布帛では生地が破れ、型がお亡くなりになります。

じゃあ布帛には凸タイプはできないのか、答えはNOです。

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これくらいの太さ、隙間があり、急なカーブが無い柄であれば(画像)、加工は可能です。しかし、生地が伸びてくれないので柄の外側の部分で余計なシワが目立つようになります。あとはこれを仕上げの段階で消すことができるかどうか。これは素材によるのでその都度試していく必要があります。

そして。重要な注意事項として、凸タイプの場合は生地によって型の大きさ、隙間が変わるので・・・普通のカットソーで加工をした型を使って、ニットのような厚さの生地に加工しようとすると、型がはまらず加工ができません。同じデザインでも、生地によって型を作り直す必要がでてくることは覚えておいてください。

〇凹タイプ
こちらは凸タイプに比べて比較的扱いやすいです。この柄(2度目)は・・・

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凸タイプでは不可能でしたが凹タイプであればどんな生地でも加工は可能です。あとは、プレス機の圧力に型の細かい部分が耐えられるかどうかなので、このデザインのように可能な限り隙間をなくして圧力を分散させられるデザインが良いです。それでもやはり2mm以上の太さを推奨しています。
そのほかは・・・無いかな!凹タイプは以上!(早い!)

いかがでしょうか。凹タイプはさておき、凸タイプはある程度の経験と知識がないと型を作成したあとにつまづいてしまうことが多いので、不安な方はデザイン・生地を決める企画の段階で相談していただけるとその後がスムーズになると思います。カワシマのHPには画像を貼り付ける問い合わせフォームを設けているので、気になった方はお気軽にご相談ください!

そして!
3月9日(火)、13:00よりYoutube生配信第2弾を行います。
この生配信では、刺繍を依頼する際におさえておきたいポイントをお話していこうと思っています。思い通りの仕上がりになるか不安、何をどう指示すれば良いのか分からないなどなど・・・役に立つ情報をお届けできればと思いますので興味がある方は是非見に来てください!

ではまたー!

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