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刀を巧む ー継承される匠の技ー

高松市香南歴史民俗郷土館では恒例の企画展、日本刀展が始まりました。

今回は新作と言っていいのか、中世や近世の刀剣ではなく、香川県はじめ近県の刀鍛冶の方々が作られた近年の作品の展覧会になっています。

私もアニメ「鬼滅の刃」が後押しして、刀剣についての興味が出てきましたが、舞台の大正時代にとどまらず、現代でも刀剣が作られているというのは、もっと知られて良いと思います。

それも、どこか全国数カ所の名産品として(もちろんそういう地域もありますが)ではなく、各地域に地元の刀鍛冶がいて、地元の人用の刀剣を作っていた、という事。その中でも優れた技術で有名なひとが少なからずいた地域が、有名になった、という事。

瀬戸内の各県の匠たちが作った太刀や刀、守り刀の短剣を見ていると、「鬼滅の刃」の刀鍛冶の里ではありませんが、各地に一生懸命に鋼を打って目指す刀剣に近づくように頑張ってらっしゃる方々がいるんだろうな、と美しい刃文を見ながら思わされました。

関連イベントの抜刀道の演武は、11/4(土)13:30-14:30
火縄銃の実演は14:30-15:00
いずれも高松市香南町横井の月見が原公園で行われます(雨天中止)

高松市内では香西にある勝賀城跡が国の史跡に指定されましたが、中世の高松の様子について考えるのは楽しいことです。まだ高松城ができる前、豪族というか国人というか、市内各地域を仕切っていた勢力があって、お互いの様子をうかがいながら、そこへ中央(京)の影響があって… 四国を統一しようとする者も現れて…

大河ドラマでなくとも、十分ドラマチックな想像が広がる企画展でした。クリスマス前の12/23まで展示されます。

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