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Boygeniusグラミー賞3部門受賞に寄せて

Boygeniusのグラミー賞3部門受賞が本当に嬉しすぎてそれについてのクソデカ感情です。


Apple Musicは特定のアルバムの詳細を開くと簡単な解説文が載ってたりするのですが、時たま名文に出会うことがあります。
その中でも個人的にフランクオーシャン『Blonde』の解説がとても好きで。

「この先何年も聴かれ、語り継がれてゆくであろう傑作アルバムが誕生した。」

ライナーノーツがこの語り口から始まるのシビれますよね。
それで、Boygeniusの『the record』はどうかというとまさにコレなのです。
なんなら僕の中ではフランクオーシャンよりもコレです。


生きていると良い事悪い事それぞれ色々起きるわけで、なんなら小さい事を含めると悪い事の方が多い気もしますが、それが積み重なるとどこかで"心が汚れた・自分が乱された"と感じるタイミング、あるじゃないですか。
あります、きっとあるんです。

そういう時に自分をニュートラルに戻してくれる存在。
美術でも人物でも何でもいいんですが、そういう物が一つでもあれば、またもう一度踏み出すことが出来るもんです。

僕にとっては音楽アルバムがそれを担ってくれてて、Radiohead『OK Computer』やART-SCHOOL『LOVE/HATE』、Elliott Smith『XO』とか。
挙げ出すとキリがないですが、Boygenius『the record』も、リリースから1年が経ち、気付いたらそんな存在の一つになっていました。
(※受賞式で3人が着ていた、カーネーションを差した白スーツ、エリオットスミスへの熱いリスペクトでしたね。オタク大号泣。)


この先何かあった時、きっとこのアルバムを聴くだろうし、その時々で力をくれたり、彩りを与えてくれたり。
そんな奇跡のような一枚が、沢山の人々に支持され評価されるのなら、まだまだこの世界にも希望が持てるような気がします。

惜しくもバンドは有限のもので、この奇跡のグループは再びそれぞれの活動へと戻っていくことになりましたが、この美しい時間が永遠に続けばいいのにと思うような作品達は、文字通り未来でも語り継がれ残り続けていくのでしょう。


というわけで、Boygeniusグラミー賞3部門受賞、本当にめでたい!!!!!!!!
皆様盛大な拍手でお出迎えください!!!
「ボーイ・ジーニアス!!!!」
(クソデカ大声、鳴り止まない拍手)

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