インタビューこぼれ話「幻の餃子」

(3月2週目メルマガ)

「餃子、好きなんです。」

全日本チャンピオン・及川瑞基選手がインタビュー中に、ふっとつぶやいた言葉です。

どうしても使いたくて、しかし、どう構成してもハマらずに、泣きながら、いや泣いてはないけれど、ため息はつきながら原稿から外しました。

例えば、こんな原稿案。
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「餃子、好きなんです。料理の中で一番好きかも」

何かの話の流れで、及川瑞基がつぶやいた。

関係あるようでまったくないのだが、及川瑞基の卓球は多国籍なキャリアで作られてきた。
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いや、関係ないし。餃子は明快に中国発祥だし。

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「餃子、好きなんです。自粛期間中は一人で餃子作って一人で食べてました」

タフなブンデスの環境で鍛えられた及川瑞基は、すぐにその環境に適応する。
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それ、餃子じゃなくていいし。あと、ただの自炊だし。

「餃子好きです」の台詞は、原稿内を何度も行ったり来たりした後、霧の向こうに消えたのでした。

関係ないようでちょっとあるのですが、
元全日本ダブルスチャンピオンの野平直孝さんは西国分寺で、餃子屋さんを営んでいます。及川選手も同じ専修大学出身です。

「なぜ男は、卓球全日本チャンピオンから餃子屋になったのか」

全日本チャンピオン、餃子好き説。

いや、基本みんな餃子好きだし。

の声を存分に感じつつ、餃子を片手に、及川瑞基選手インタビューをぜひどうぞ。


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