僕らは二リットルあるコーラをなみなみと桶に注いだ。
空のボトルがやけに眩しかった。
コーラが騒ぐ音を聞きながら目を合わせて、そして一気に墓石に浴びせかけた。
「先に死んだやつの罰ゲームさ」
言い出しっぺの名前が、黒い液体の向こうに浮かびあがる。
たしかあの日もこんな陽気だった。

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