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土田 じゃこ
2014年11月5日 21:18
上京して二ヶ月、祖母から手紙が届いた。「そちらにはたくさんの光があるのでしょうね。私が教えた中で、貴方はいちばん踊りが上手だった。覚えている?湖のほとりで踊った夜のことを——」忘れるものですか。赤信号の明滅が、ネオンの光が、敵うわけない。月の光に、影は一番よく踊るのだから。
2014年11月5日 10:55
ドライヴに行こうと君が誘う。ホットサンドを二人でつくった。珈琲を淹れるにも手分けをする。これまでもたくさん二人で分かち合ってきたし、これからだってたくさんの事を共にすごす。安堵、歓喜、葛藤、苦悩、不安——。だけど、君を横に乗せて走らせる車の喜びだけは、僕のひとりじめだ。