なんのはなしかと思えばカイコ飼う話
庭の
クワの木が
ぐんぐん大きくなっていて、
それを見て
懐かしく思い出した。
もう
数年前になるだろうか。
友人から
カイコの幼虫をたくさんもらって
育てたことがあった。
そのとき
カイコのエサのクワの葉を集めに
毎日近所を回っていたのだが、
庭にクワの木があったらラクじゃないか！
よし植えよう！
と
クワの実を拾ってきて
庭に植えた…
のが、
いまやすっかり
大きな木になっている。
カイコは
かわいい。
（個人の感想です）
見た目もかわいい
（とわたしは思う）が、
人に育ててもらわないと
生きていけない
という
ほんとに
弱っちいところが
またかわいい。
どれくらい
弱っちいのかというと、
カイコの幼虫は
つかまる力が弱すぎて、
虫かごに入れなくても
フタをしなくても
低い箱のフチすら越えられなくて
逃げていかない。
これじゃ
庭に放っても
木から落ちてしまって
生きていけないだろう。
なんて弱っちくて
そして
ひとに飼いならされてるんだろう。
カイコの幼虫は
クワの葉っぱしか食べない。
絶対に
違う葉っぱは食べない。
だから
これはクワの葉かな？
と迷った時は
カイコにあげてみればいい。
食べればクワ。
食べなければそれ以外。
そしてカイコは
クワの葉っぱを
1日中食べている。
めちゃくちゃ弱っちいくせに
めちゃくちゃ食べる。
当然
クワの葉が
たくさん必要になる。
毎日毎日
クワの葉っぱ集めを
することになる。
カイコを飼い始めてしばらくすると、
わたしは
クワの葉を見つける天才になった。
校庭
公園
緑地帯
道ばた
…
あらゆるところに
クワは生えている。
クワは雑草なのだ。
わたしは
毎日クワ探しをしていた結果、
ちらっと見ただけで
一発で
クワを見分けることができるようになった。
さらに
クワ探しの天才は
新たな技も発見した。
冷凍しておいて
解凍した葉っぱでも
カイコたちにはOKだったのだ。
クワの葉っぱは
冷凍しておくと便利だよ！！
と
あらゆるカイコ飼いさんへ伝えたい…
と思ったが
需要がなさすぎて
誰にも伝わらなかった。
大発見なのに。
世の人々に分かってもらえない。
天才の苦悩。
カイコは
美しい繭も素晴らしかったが
成虫の
モフモフのかわいさ…
あぁこれは
なかなか
ひとに分かってもらえない。
我が家では
虫好きの次男とわたしが
モフモフを愛でていた。
かわいいカイコしか見えてなくて
よく覚えていないのだが、
虫が苦手な三男あたりは
そんなモフモフは
なかったことにしていたのだろう。
この夏も
我が家のクワはいっぱい葉っぱをつけ、
街のあちこちでも
立派なクワを
たくさん見かけるようになった。
これなら
いつ
大量のカイコを里子にもらっても
エサに困らないのになぁ…
なんのはなしですカイコ
🐛🐛🐛🐛🐛🐛🐛🐛🐛🐛
なんのはなしかわからなくても
蟲のはなしなら
コニシ木の子さんが
喜んで回収しにきてくれます。
おかげで
安心して
蟲のはなしができます。
創作大賞
心打たれる記事でした🐛🐛🐛
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