出国できなかったWTのこと

 私は一昨年の11月頃にMマスにハマった新米Pです。
 去年の11月、古い友人(以後先輩Pと呼称)が、ハマっているコンテンツがあるから是非見て欲しい、と3rdのライブBDを我が家に持ってきて、別の友人(以後同僚Pと呼称)と鑑賞したのをきっかけに興味を持ちました。
 もともと私はアニメにはさほど興味がなく、Mマスもアニメ放映当時は同僚Pが見ているのを、へーそんなのやってるの、ぐらいのテンションで話を聞いているだけでした。なので、先輩Pも最初は私に布教するのをためらっていたそうです。それでも私が別コンテンツのライブ円盤に興味を持ったことからいけると判断し、布教を開始ました。その後先輩Pは、アニメ、グリツア、1stと次々と円盤を持ってきて、私と同僚Pに全力で布教してくれました。
 当時私が真っ先に目を奪われたのはCafé Paradeでした。最初に見せられたのは3rdツアー初日の幕張公演。そこで披露されたリバマスに一目惚れし、曲もすぐに好きになり、そこからの怒濤の布教によって、あっという間にMマスというコンテンツにはまり込んでいきました。
 運良く4thライブも(天井席ではあったものの)両日現地参加することが出来、ライブが終わった頃にはすっかりMマスの虜になっていた私は、ある日突然Legendersに落ちました。もともと好きなタイプだなーとは思っていたものの、ここに落ちたら抜けられなくなる予感がしていたので意図的に視界に入れないようにしていた節があったのですが、魅力にあらがえず、あれよあれよという間に魅入られてしまったのです。
 Café ParadeにしろLegendersにしろアニメでは出番のなかったユニットだったので、彼らのことを知るためにはゲームをするしかない。既にLive on Stageの方には手を出していたものの、本格的に彼らを知りたくなった私はモバゲーにも手を出しました。アニメはあまり見ないもののゲーマーではあったので何とか両方のゲームをこなしつつ、必死に彼らのことを知り、五年近く蓄積された膨大なバックボーンを理解しようと努めました。

 そうしてゲームをする内にすっかり想楽君に夢中になってしまっていた私は、気付けばレジェP想楽君担当を名乗るようになっていました。モバゲーの上位イベントも走りました。ガシャも(引けなかったけど)回しました。それもこれも、今後の展開への期待を込めてのことでした。なにせ、私が想楽君にハマった頃、まだワールドツアーは半分程しか出国していなかったのです。これから誰とどこへ行って、どんな経験をするんだろう。いつになるかは分からないけど、きっと素敵な経験が出来るんだろう。そう期待してのことでした。

 そして迎えた一月末。
 ライブ円盤を見るために大きなテレビを買ったので、ニコ生があるときは先輩Pも同僚Pも、そして一緒に見る内にすっかりハマってPになった私の母も我が家に集まって鑑賞会をするのが恒例になっていました。なので、一月末のニコ生も全員我が家に集まって鑑賞会を行っていました。
 前回のニコ生時点でメンバーは確定していたので、あとは何処へ行くのか、と言うことだけでした。先輩はHigh×JokerPなので、一緒に出国だね、なんて暢気なことを言いながら固唾を呑んで見守っていたのです。

 そして発表された行き先は、日本。

 同僚や先輩がいた手前、あからさまな落胆は出来ず。でも、その瞬間本気でがっかりしたのを覚えています。

 ワートレが始まった頃からずっと楽しみにしていた方々、コンテンツ開始時期から支えていた先輩諸氏に比べれば、一年ちょっとの私などひよっこもひよっこです。そんな私がこんなことを言うのもおこがましいかもしれません。でも、本当にがっかりしました。

 だってワートレだよ?? 世界各国を回って、色々な経験をして、一緒に行った仲間と絆を深めて、新しい楽曲を披露して。そのためのワートレだよ?? 国内では出来ないような経験をするチャンスだったのに。何処に行くにせよ、海外に行くってだけで一つ大きな経験になったはずなのに。
 別に海外に行かなきゃ見識が広まらないとか、そういうことを言いたいんではないんです。ただ、海外に行くっていう非日常の中で、一人で行動しがちな想楽君が仲間と行動して、こういうのも案外悪くないなーって、そんな風に思ってくれることを期待していたんです。一人旅が好きな想楽君が仲間と海外に行って、何を思うのか。モバでは既に仕事で何度か海外に行っているとはいえ、折角ユニット越境して色々な人と仕事が出来るのだから、そこで誰とどんな話をするのか。どんな経験をするのか。どんな成長をするのか。そういったことを私はとても楽しみにしていたのです。それなのに。

 確かに外から見れば日本だって海外でしょう。ツアーというなら日本が含まれてもおかしくはないです。理屈は分かります。でも、それなら全員出国して、終わった後でもよくないですか? 全員が色んな場所へ行って、帰ってきて、その経験を生かしてこその凱旋ライブじゃないんですか? 出国すらしていないのに、凱旋も何もない。
 日本らしいって言うならそれを担うにふさわしいユニットがきちんといるじゃないですか。実際(意図してのことかは分かりませんが)4thライブのワートレ曲は彩=日本を出発点にしてたじゃないですか。きちんとジャポニズムを発信出来るユニットがいるのに、何であの外人が考えた変なニホン、ハラキリ、ゲイシャ、ニンジャ、みたいなコンセプトを、何が哀しくてワートレの最後にやらなきゃいけないんですか。
 今回のイベントがワートレではなく通常イベントならそんなこともあるよね、って笑いながらイベント参加出来たと思います。でも、これがワートレですと出されても、私は到底受け入れることが出来ません。正直イベント画面を見るのも苦痛なので全てオートで進めています。他の担当Pさんには申し訳ないですが、ポイボでよかったと心底思います。

 私は翔真さんのファンでもあるので、タイの時はかなり頑張って完凸目指しました。残念ながら完凸は出来なかったものの、今でも翔真さんが堂々のセンターです。その翔真さんを見るたびに、どうして想楽君もこうならなかったのだろうと、哀しい気持ちになります。気持ちが落ち込む所為で楽曲もまともに聴けていません。折角の新曲なのに、CDも購入しないと思います。
 5thライブはユニット新曲をきっとやると思うので聞きに行きたい,と言う気持ちと、ワートレ曲を披露するだろうから行きたくない、という気持ちがせめぎ合っています。先輩P曰く場所が地獄のようなので、行ってもライビュになるかなぁと思っています。

 出国できず落ち込んだ誠司さん、恭二君、四季君のPさんたち。私も同じ気持ちです。二年前に取って、真っ白のまま仕舞われてしまったパスポート、という四季君Pの話を聞いて、本当にやるせない気持ちになりました。
 せめて、同じようにがっかりしたPがいるよ、と言うことを訴えたくて初めてnoteを書いてみました。

 せめてMマスの今後の展開が、輝かしく良い方に向うことを願ってやみません。
 ここまでお読み頂き、ありがとうございました。


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