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お気持ち表明ではない



「あと少しで三峰のファン数も90億かぁ。今日明日で90億、いや100億達成してくれてもいいんだよ?」

結華は冗談まじりに俺に話しかけてくる。これから"あの事"を伝えなければいけないのに……

「ごめん、結華。ファン活のことなんだけど……」

「え……?」

「これを見て欲しいんだ……」

「ノウハウ継承率アップキャンペーン……?」

「そうなんだ、だから結華のファン数を稼いでる時間が無くなる。本当に、ごめん」

「け、けど!前回の継承率アップキャンペーンは無視して私のファン数稼いでくれてたよね……!どうしてそんな急に……」

俺は無言でこれを見せた。

「今回に限りいままでのものより継承率がよりアップ……」

「そうなんだ。Voティーカをさらに輝かせるためにも、これをやらなきゃいけない。これを逃すと次が何ヶ月後になるか……!いや、もう来ないかもしれないんだ!だから」

「あはは、そっかぁ……Voアンティーカのためかぁ……」

寂しそうな顔。こんな顔をさせたくなかった。
俺の我儘で結華にこんな気持ちをさせてしまっている。


「本当に、ごめん……」

「うん、しょうがないよね。私たちのためだもん。だからさ、プロデューサー。やるからには全力で!だよ?」

「……ああ!ありがとう!結華!」

「あと……ちょっとだけ我儘」

結華は少し恥ずかしそうにこう続けた。


「今回の継承率アップって11月には終わるじゃん……?だから、12月中には100億に届かないかなぁ……?なんて」

「そんなことなら!ソーダが無くなったら買えばいい!1ヶ月もあったら10億なんてすぐだよ!だからさ、結華が言ったのは我儘なんかじゃない」

「そっかぁ……!じゃあ、期待しちゃおっかな?プロデューサーさん?」



「まずはエキスパと感謝祭を掘るとこからだ!!」

「え?」

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