☆『もしも普通の主婦が、爆速で稼げるnote術を学んだら~もし爆~』星野敬児×雪人形

不思議な猫、にゃん太は言った。
「サウンドノートで稼ぐポイントは三つ。・ノートの長さ・更新頻度・希少性の三つだ」(星野註:ここまでが僕の書いた文章。以下雪人形さんの文章)

にゃん太は続ける。
「テキストノートならば、・明確なタイトル・解像度の良い写真・見せたい所を太字にする事」

まるで人間になど興味がないかのようににゃん太は顔を洗いながら言う。
「イメージノートは漫画を描け。下手でいい。内容は日常でいい。デジタルで描け」

そして猫にはできない晴れやかな笑顔を作って言った。
「トークノートは宣伝だ。シェアだけしてろ」

「ムービーは?」
「ムービーはユーチューブじゃねえか。ユーチューブの広告費で稼げばいいだろ」



ふーん。と普通の主婦である野田夏希は夕食を作りながらにゃん太の話を意識の半分に聞いていた。noteは始めたばかりで専らタイムラインと運営おすすめを見る事しかしていない。
上げたのは、たった一言『note始めました』と書かれたトークノートだけだ。

「サウンドノートは、長さ、頻度、希少性……」
そう呟きながら、出張中の夫に電話をかけた。
だらだらと喋らずその日あった珍しい事をまとめて、毎日出るまで鳴らし続けたコールを一度だけにして。頻度は2日か3日に一度にした。
夫は優しく電話に出てくれるようになった。

「テキストノートは明確な題と写真と太字……」
そう呟きながら、夏希はだらだらと垂れ流すだけだったSNSの投稿を一新した。
「野田さんって手芸に興味あったの?」なんて、ママ友から話しかけられる様になった。

「イメージノートはデジタルで漫画を描く……」
子供達と一緒にPadで絵を描いた。子供達は落ち着きがないと思っていたが、楽しかったのかその日はずっと座って仲良く描いていた。
描いた物をそのままお姑さんに送ると、とても喜ばれた。


にゃん太は最後にこう締めくくる。
「ま、稼ごうとしなけりゃ稼げないぜ」

~つづく~

いやー雪人形さんの作った小説、面白いですね(*´ω`*)

俺の中でにゃん太のキャラはあんまり固まってなかったんですが、雪人形さんは人にあまり興味のない、猫にはできない晴れやかな笑顔をする猫として描いてくれました(笑)

それって俺と俺のアイコンじゃねえかwwwって思ったんですが、モデルはキングコングの西野だそうです。

普通の主婦という設定も深く考えずにつけたのですが、普通の主婦はnoteにはまらないし、稼ごうともしないというまっとうな解釈をされてなるほどなと思いました。

そして普通の主婦がnote術を使うとしたら、実生活に使うと便利かもという、これまた想像の遥か斜め上からの内容で、面白かったです。

話の最後を「つづく」としたのは、このキャラを使った物語を読みたいなと思ったからです。雪人形さんからいただいたメールでは【終】となってましたが、終わらせたくないなと。たぶん自分で続き書くと思います。見てるかわかりませんが雪人形さん、続き書いてもいいですかね?このニャンコイックスマイルをする猫が活躍する物語が、どうしても見たいんですよね。

ドラえもんや夢を叶える象のガネーシャみたいにダメな主人公を助ける(と言いつつ助けきれなかったりもする)物語でも良いですし、猫人間(猫型AI)が普通に存在する世界でのお話とか、なんか考えられると思います。

ともあれ、短い文章で個性的なキャラクターを描ける雪人形さんはさすがです。面白いものを見させていただいて、企画に参加して良かったです。

ではこのへんで

星野敬児でした。

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