白馬の王子と翼を持った天使(詩)

可憐(かれん)なる小さき宝石
人ごみの中で歩く君の首もとで
密(ひそ)やかに輝く

町が見下ろせる丘の上で
僕のことを
白馬の王子様みたいと
つぶやいた君と
君は
翼を持った天使みたいと
応えた僕

可憐なる小さき宝石
君によく似合う
その石を
プレゼントした日のことを
覚えてるかい

君とそのジュエリーが
刻む日々は
ずっとあの日のままの
美しさ
あの日の新鮮な
色のまま

この夢の街で
白馬と名づけた
僕の相棒を使って
心から心へと
駆け抜ける

今日も世界にあふれる
泣き声を
笑い声に変えるために
まるで世界の王の子のように
走る

誰にほめられずとも
心に
奇跡の天使の
微笑みを映しながら

陰の戦いを
君と共に

僕らの
可憐なる小さき宝石が
ひそやかに輝く

ひそやかに

しかし

強く
強く
輝く

~完~

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