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合谷(ごうこく)LI4 ☆



要点

合谷ごうこくは手の陽明大腸経4番目の経穴。 
人差し指と親指側の付け根あたりにあるツボ。
ノドの痛み、下歯痛などの顔に関わる不調にはオススメです。

名前について


名前の意味です、が、これは説明はいらないかも知れません。
二本の指が合わさってできた谷間、という意味でどうでしょう。
別名を虎口といいます。人差し指と親指を開いたときの合谷の見た目が、虎が口を開いているようにも見えることから、そのように呼ばれているそうです。


ポイント


合谷は五要穴のひとつ原穴です。
そして四総穴のひとつ「面目は合谷に求める」と言われ、顔からノドまでの範囲に起こる不調はとりあえず使ってみる価値のある経穴です。


合谷は鎮痛効果が高いことで有名です、特にノドや歯痛には。
学生だったとき授業中に先生が合谷について面白い話をしてくれました。
先生が歯痛になったとき、仕事が忙しくとても歯科に行けそうもなかったそうで、合谷に鍼をして痛みを鎮めたとのことでした。
その後も先生は歯痛になるたびに合谷を使ってしのいでいたそうですが、だんだん効きが悪くなり、仕方なく歯科へ行ってみたそうです。
すると、歯科医に「なんでこんなになるまでほっておいた!痛くなかったのか?」とびっくりされたそうです。
この話から、合谷の鎮痛効果が高いことと、合谷で虫歯は治らないことを勉強させていただきました。


DATA


解剖学関連


  • 静脈:手背静脈網

  • 動脈:第一手背中手動脈

  • 神経:橈骨神経浅枝(皮枝:C5~T1)

  • 骨:第二中手骨


施術関連


  • 主治:下歯痛/咽喉痛/顔面神経麻痺/片麻痺/高血圧/蕁麻疹/発熱/トウ骨神経障害/面疔


  • 特殊:坑炎・鎮痛・降圧作用


  • 【素霊の一本鍼】喉の病の鍼:やや上方に向け刺入


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