2024/7/15(月・祝)全国高校野球選手権大会 東東京大会3回戦 都新宿1-6東京実、芝浦工大付4-7都江戸川@江戸川区球場(JPアセットスタジアム江戸川)
第1試合
新宿 000 000 100 =1
東実 001 021 02x =6
新宿)生田、向井
東実)本橋、菅野、伊藤、和智
新宿スタメン
9向井、6加藤、5江森、3立花、2中川、7綿貫、8野口、4富永、1生田
東実スタメン
9上原、4村石、6嶋崎、2河合、8山菅、5佐藤、3大内、7金本、1本橋
10時試合開始だが、間に合わず3回裏から観戦。まだ0-0だったが東実は先頭の二塁打で無死二塁。ニ直で併殺となったがここから連続二塁打(1)で先制。
4回表、東実は投手菅野(背番号11)登板。インステップが大きい右腕。好守にも助けられて三者凡退。その裏、先頭山菅(背番号17)センターオーバーの長打も好中継で三塁タッチアウト。2死から大内(背番号13)遊内野安打も二盗失敗。ここは捕手中川好送球。
5回表も三者凡退。菅野は制球良く、新宿打線は全然捉えられていない。その裏、先頭金本のニゴロを冨永後逸。これはイージーゴロだっただけにいただけない。菅野はバントファールもあったが結局はフルカウントから四球でピンチ拡大。ここで新宿はマウンドへ伝令を送る。トップに戻り上原三ゴロで走者進塁。新宿は前進守備はとらない。一ゴロ(1)の間に追加点。さらに嶋崎センター前タイムリーヒット(1)で0-3。中盤できっちり好機をものにしたこの追加得点は大きい。河合のときに二盗成功。河合は三ゴロ。
5回終了し、グラウンド整備だが、10分間クーリングタイムとの場内アナウンスで、両チームベンチは空になる。
5回終わって新宿2安打,東実7安打。東実がかなり優勢だが後半戦はどうか。
6回表もあっさり三者凡退。その裏、山菅フルカウントから四球。直前の投球がライトポール際への大きなファールで警戒したか。次の佐藤捕前送りバントを決め、大内三ゴロも三塁手前に弾き一塁送球間に合わず記録はエラー。さらに一塁送球間に二塁走者三進する好走塁。一塁走者大内に代走川上。打者金本二塁左を破るセンター前タイムリーヒット(1)で0-4となり川上三進。菅野はスクイズバントを2球連続ファールしカーブを見逃し三振と何も出来ない打席。上原三ゴロでここは新宿最少失点に守り切る。
7回表、川上が二塁に入り村石一塁。レフトに根本、三塁櫻田。加藤・江森遊ゴロ、立花右中間破る長打性の打球で、一塁回る時に一塁手と接触し審判は三進を指示(記録は三塁打)。中川初球を左中間破るタイムリー二塁打(1)で1-4と新宿ようやく1点返す。綿貫フルカウントから右飛。ようやく新宿打線が菅野を捉えてきたか。その裏、生田に代わり秦が入りライト、ライト向井(左腕)が投手。村石フルカウントから四球、嶋崎は向井の緩い球にタイミング合わず一飛、河合内角球に詰まりながらもレフト前ヒット、山菅のときに投球を捕手が前に弾いて二塁走者三塁狙うも余裕でタッチアウト。ここは無謀だった。山菅四球を選んだが櫻田右飛。1・2球目と外角でストライクを取ったのが効いて向井が抑え切った。
8回表、伊藤(背番号10)が登板。右オーバースローで速球に威力ありそう。ドロンとしたカーブも投げる。野口三ゴロ、冨永の代打梅田(背番号13)登場し、ここで夏祭り演奏。梅田は空振り三振、秦も空振り三振。その裏、代打梅田に代わり二塁坂東。川上2球目を投前セーフティバントで内野安打。根本初球を三塁前送りバント。伊藤の代打樋田(背番号15)空振り三振、上原センター前のライナーで中堅手突っ込むも僅かに及ばずタイムリー三塁打(1)で、1-5。大きな追加点が入るがここは外野手も勝負をかけたプレーで仕方ないだろう。いい対決だった。村石一塁左を破るライト前タイムリーヒット(1)で1-6。嶋崎、前打席は右だったがここは左打席に。スイッチヒッターなのか?ここは中飛でチェンジ。
9回表、背番号1の和智が登板。右のスリークォーター。菅野ほどではないがややインステップ。球は速くなさそうだがスライダーとカーブが持ち味っぽい。向井右飛、加藤空振り三振、江森ニ飛で試合終了。
新宿2エラーで東実無失策。守備力と、投手4人の東実に新宿は実質生田の1枚看板。打線も差は歴然で、結果としては妥当といえるだろう。東実は上位進出を狙いたいところだがどこまで上位校に対抗できるか。8回に登板した伊藤が秘密兵器なのでは。
第2試合
芝浦工大附 100 012 000 =4
都立江戸川 002 004 10x =7
芝)入村、村上
江)川島、遠山、伊草、石橋
芝浦工大附スタメン
1入村、4高良(こうら)、6土屋、2守屋、3田中、8粟井、5霜越、7荒木、9津根
江戸川スタメン
6菅澤、9池田、8三本、3三林、5伊澤、7青山、4榊原、2板敷、1川嶋
試合前のシートノックでは、守備力は江戸川の方が上と見た。芝浦は送球ミスが目についた。
1回表、江戸川先発は背番号11の右腕川島。速くはなさそうだが緩いカーブが持ち味っぽい。入村外角カーブ見逃し三振、高良三ゴロ、土屋カーブをうまくためてショート左を破るレフト前ヒット、守屋の初球に二盗成功と積極的な攻撃。守屋もゴロで三遊間を破るレフト前タイムリーヒット(1)で芝浦先制。田中ニゴロで守屋ニ封。その裏、芝浦工大の先発は左腕入村。しかも1番打者。ヒールアップしてオーバースローで投げ込んでくる、正統派の本格派左腕という感じ。往年の阿波野秀幸(元近鉄ほか)を思い出す。菅澤直球で追い込まれカーブを見逃し三振、池田フルカウントから四球、三本左飛、三林の3球目に池田二盗成功。しかし投手の二塁牽制で戻れずタッチアウト。
芝浦工大のブラバン演奏の音が綺麗に感じた。しかし江戸川も遜色ない。どちらも定番曲ではなくオリジナル曲を多用している。
2回表、粟井初球中飛、霜越初球捕邪飛、荒木(背番号11)初球遊ゴロ。なんと3球で攻撃終了。その裏、三林フルカウントから内角直球を窮屈なスイングで空振り三振、伊澤(背番号16)高めに浮いたボールをレフト前ヒット、青山(背番号19)ニゴロ併殺。
3回表、津根初球三塁手グラブ弾くレフト前ヒット、入村三塁前送りバント成功、高良二直で走者飛び出しており併殺。二塁手好守だったが、走者は飛び出す打球ではなかった。その裏、榊原センター前クリーンヒット、板敷ストレートの四球、川島の代打三野(背番号15)バントの構えから2球ファールし3球目もバント空振りしたが捕手捕球しきれずこの間に走者進塁。トップに帰り菅澤浅い左飛で走者動けず。池田捕手前のゴロも送球がショートバウンドし一塁手捕球できず、この間に二者生還(2)し江戸川が逆転。三本直球を三塁への強烈なライナーで三塁手反応及ばずレフト前ヒット、三林一邪飛。
4回表、この回から投手遠山(背番号14)。土屋3-0から打つも遊ゴロ、守屋空振り三振、田中投ゴロ。遠山はワンバウンドの投球が目立ち、安定しているとは言い難かったが芝浦も的が絞れずボール球に手を出して凡退した格好。この遠山も川島と投球は似たタイプか。その裏、伊澤中飛、青山フルカウントから右飛、榊原カーブを捉えてライト前クリーンヒット、板敷粘ったがカーブを空振り三振。
5回表、粟井初球遊ゴロ。ショート菅澤一瞬ボールを弾いたが好送球で一塁アウト。霜越二塁左を抜くセンター前ヒット、荒木一塁左を抜くライト前ヒットで走者霜越三塁狙うもライト池田ノーバウンド送球でタッチアウトのビッグプレー。荒木に代走山田。江戸川のライトは2人とも確かにシートノックからいい送球していた。津根うまくライト前へ持っていくヒット、入村左中間破るタイムリー二塁打(1)も一塁走者津根は中継の菅沢の本塁好返球でタッチアウト。2-2の同点とはなったが菅澤の強肩が光る。その裏、代走山田に代わりレフト佐藤。遠山空振り三振、菅澤直球見逃し三振、池田フルカウントから遊ゴロも一塁送球がショートバウンドしセーフで記録はエラー。三本いい当たりも中飛。
5回終了し芝浦工大7安打、江戸川4安打。エラーは芝浦2江戸川0。打の芝浦に守の江戸川という様相になっている。
6回表、高良2球目が右太ももに当たったが避けていないとの判定でそのまま。しかし次の球をライト前クリーンヒット。ここで江戸川は投手伊草(背番号10)に交代。それほど大きくない右オーバースローで、前の2投手よりは力で押すタイプのよう。土屋詰まりながらもレフト前に落ちるヒットで続き江戸川はマウンドに伝令を送る。守屋は初球ニゴロ併殺。しかし田中初球カーブを捉えてライトオーバーのタイムリー二塁打(1)で再び芝浦3-2とリード。粟井もレフト線タイムリー二塁打(1)で4-2と芝浦の強力打線が威力発揮。霜越初球ニゴロでチェンジ。その裏、三林ショート強襲ヒットで出塁。伊澤の初球、バントの構えで見送るも捕手が後逸し三林二進。芝浦は伝令をマウンドに送る。伊澤三塁線へのバントが内野安打となり三林三進。青山バントファールと厳しいコースをファールで早々に追い込まれるが見事に三遊間をゴロで破るレフト前タイムリーヒット(1)で4-3。この辺で少し雨が降り出す。榊原三塁線への送りバントを三塁手一塁送球逸れてオールセーフ(記録はヒット?)。板敷フルカウントから四球で押し出し(1)となり4-4の同点。続く伊草のときに江戸川は攻撃時のタイム。伊草変化球を空振り三振、菅澤2球目を一塁線にバントし、捕球した一塁手からカバーの二塁手に送球でアウトとしたが虚を突かれたか二塁走者も好走塁で生還し2ランスクイズ(2)となり4-6と江戸川再び逆転。池田ニ飛。
7回表、佐藤センター前に落ちるヒット、津根ニ飛、入村中飛、高良四球、土屋中飛で得点ならず。その裏、三本高め速球をライト前クリーンヒット、三林の初球に二盗成功(投球捕手弾き二塁送球できず)。三林三塁線に送りバントを転がし投手一塁悪送球で三本生還(1)し4-7と芝浦には痛い失点。ここで芝浦はライト津根に代わり村上が入り投手。入村がライトにまわる。村上は背番号7の左腕の下手投げ。完全に軟投派で球は全くスピードはないが変則モーションと球の遅さで打ち損じを誘うタイプなのだろう。伊澤三塁前送りバント、青山三ゴロで二塁走者飛び出しており挟殺プレーとなったが芝浦内野陣のカバーが悪く追い込めずに結局オールセーフ。バウアーだったら激怒してる守備。榊原一ゴロで一塁手ちょっとボールを弾いたが落ち着いて一塁カバーにトスしアウトで走者進塁。板敷右飛でチェンジ。村上、超スローボールでリリーフ成功。
8回表、江戸川は投手石橋(背番号1)登板。右オーバースローで開いて投げる投球フォーム。この石橋が登板しても江戸川のブルペンは右サイドの投手が投げており、投手5人はいるということだろうか。守屋フルカウントから直球見逃し三振、田中センターオーバーの見事な二塁打。レフトがかなりセンター寄りだったが球威に負けず打ち返した。粟井ニ直でここも走者戻れず併殺。これは流石にプレーとして2度目だし、せっかくの反撃機ということでも非常にいただけない。チームでライナーバックのケアをしていないのだろうか。その裏、石橋緩い球にタイミング合わず強引な引っ張りも左飛。菅澤緩い球をよくためてレフト線二塁打、池田遊ゴロで菅澤三進、三本左飛と村上、緩い球で江戸川を2イニング抑え切る。
9回表、霜越左飛、佐藤右飛で2死と追い込まれたが、村上遊内野安打(ヘッスラ)で入村に繋ぐ。入村外角直球見逃し三振で試合終了。
江戸川は無失策。芝浦は試合前ノックから守備は不安そうだった。それでも6回に連打で一時は逆転。おそらく、守備よりも打撃に力を入れているのでは。それはチームとしての特色というか方針というか、いろんな野球があっていい。勝つという意味では正直厳しいだろうが、面白いチームだった。
江戸川は対照的に堅い守り。そしてなんと前の試合に続く2試合連続の2ランスクイズ。そして4投手の継投だったが5人はいそう。芝浦とはまさに対照的だったがこういう対戦を見るのも面白い。いい試合を見られた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?