マイサスティナー 歌詞について

先日行われた CUE! 2nd Party「Sing about everything」いかがだったでしょうか?私は終始感動させられ素晴らしいライブだと思いました。
今回はその感想..ではなく、2021/4/21 に発売された『CUE!』1stアルバム『Talk about everything』に収録されている新譜「マイサスティナー 」について自分なりの考えを書いています。
アルバム収録の新譜のうち最も刺さった曲だったため、熱が残っているうちに記録を残しておこうと思った次第です。
※私自身あまり他人に向けた文章を書くことが得意ではないので読みづらいところもあると思いますがご了承ください。

基本情報

マイサスティナー
作詞/作曲:奈須野新平 編曲:奈須野新平、原田樹季(7M)
メイン歌唱メンバー: 鷹取舞花、赤川千紗、神室絢、宇津木聡里

歌詞について

全体を通してCUE!が声優を題材としているコンテンツであることを意識させられる歌詞であると感じました。
部分部分を取り上げながら思うところを述べていきます。

(lalala lalala) you are my sustainer
(sustainer, my sustainer, you are)

この曲のタイトルでもある"my sustainer"ですが、単純にそのまま訳して「私の支え」です。ここにおける「私」はCUE!というコンテンツ自体、CUE!内のキャラクター、CUE!のキャラクターを演じているキャスト、どれとも捉えることができるのではないかなと思います。「支え」になっているものもCUE!というコンテンツを享受しているファン、キャラクター同士、キャスト同士、家族、いろいろな捉え方ができますしどれも間違ってはいないように思います。

同じ形は二つはいらない
絞りだして 息が 震えていても
大地に根ざしてまだ 負けは認めたくない

「同じ形は二つはいらない」
端的に表現されているが故にとても強い意味を感じます。声優に限った話ではありませんが、個性を重視される業界であることは間違いないです。
マイサスティナーのメインである二番手組の宇津木聡里は母親が有名な声優でありときには比べられてしまうこともあります。この言葉がより重く感じられるキャラクターではないでしょうか。

かけがえない絆を伏せたら(伏せたら ah)
前を向けよ キミは
もう飛んでいけるんだ(もっと高く)

「かけがえない絆を伏せる」という表現で私はゲーム中のストーリー「カレイドスコープ」のことを思いました。「カレイドスコープ」では同じアニメの出演をかけてAiRBLUEの16人がオーディションを受けます。普段同じ寮で生活をともにする仲間、より関係の深い花鳥風月ごとのチームメンバーでさえもオーディションではライバルとなるわけです。仲良しごっこでは生きていけない、一人で立ち向かわなければならないわけです。

酸いも甘いも優劣も
抱えては振り切っていくの

ここでいう「優劣」オーディションに受かった/落ちた そういう意味合いでしょうか。もちろん上手/下手の度合いはあると思いますがきっぱりと「優劣」という言葉にしてしまうところが恐ろしくもあります。

ここに立つボクら 選んだのはそうボクら
奮い立てよ Believe in Mine
あの時、もしも 捨てた、もしもを
今更悔やんでどうすんの 居直れよ堂々と
高みを目指して まだ 志半ばだ

違う箇所の歌詞なのですが、意味合いが近いと感じたので並べています。
何かを選ぶことは何かを捨てること、声優を目指すことを選んだからには捨ててしまった選択肢があるはずです。「カレイドスコープ」、カードストーリー【オーバー・ザ・シー】で赤川千紗は自分とは対照的な存在として地元の同級生のことを語っています。私はそのストーリーのことを強く思い出しました。
(ストーリーの簡易的な補足)
「カレイドスコープ」 : 例えば10年後同級生がみんな結婚したりしてそれぞれの人生を送っている、自分は今と同じように少しバイトをしながらでも声優として生きている、そんな状況でも声優でいたいという千紗の強い思いが語られています。
カードストーリー【オーバー・ザ・シー】: 声優を目指す「もしも」を選んだ千紗(体調が悪くて声が出ない 声優なのに...)宛に「もしも」を選ばなかった同級生から結婚式の招待状が送られてきていろいろと考え込むストーリーです。

絵空事に 想いを馳せた 無邪気で(無垢な)
歌詞は二度と描けない でも忘れない
それはきっと自分が(これから先)
歩き続けるための軌跡

これを絵空事と呼んでしまうのも失礼かとは思うのですが私は鷹取舞花のキャラクターPVを思い出しました。「目指せ、ナンバーワン声優!」という発言ができるのは真っ直ぐな舞花だからこそではありますが現実はそううまくいきません。舞花に限った話ではありませんが、現実を少しでも知ってしまうと自分がいかに未熟だったかと後悔する時が誰しもあると思います。それでも初心はこれからの歩みに必要である、そう感じました。
(歌詞は二度と"描け"ないとなっている点もかなり引っかかりますがうまく説明できず...)


また明日へ 声届けて 今こみ上げてくる
(今 呼び覚まして)
未体験を今紡ぐ Star

「未体験を今紡ぐ Star」
まさしくCUE!というコンテンツそのものを表していると私は思っています。(またしてもカレイドスコープの話になってしまうのですが)ここにおけるStar(星)はゲーム内でいえば各キャラクター、現実世界でいえば各キャストです。「紡ぐ」の意味ですが、最も適していると思った意味合いとして「さまざまなものをより合わせ、1つのものを作り出す」がありました。
これをふまえ
CUE!という未体験のコンテンツを星(キャラクター、キャスト)たちが作り上げている
といった意味であると捉えています。

また、カレイドスコープのサビの歌詞にも似た表現がありどうしても繋がりを感じずにはいられませんでした。

それぞれの星たちを一つ一つ繋いでいた
君と描いてた カレイドスコープの空
紡いだ星座は消えない
(カレイドスコープより)

おわりに

私がカレイドスコープを好きすぎるがゆえに結構それに寄った内容になってしまいました。キャラクターへの理解が足りず2番手の深堀りがほぼ出来ていないのは反省点です...
ご覧いただきありがとうございました。

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