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卒業生対談 vol.4 アート対談

今回のテーマは「アート」。
演劇・イラスト・空間デザイン・油絵・現代美術など、さまざまな芸術の分野で才能を発揮している卒業生たちが集まってくれました。
メンバーは、7期生の同級生である、現役大学生3名です!

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みなさんは、どんなアート活動を?

山崎:中等時代はアート部に入っていて、アナログのイラストや水彩画を描いたり、演劇をしていました。大学では法律を専攻していますが、演劇部で脚本を書いたり、ポスターのデザインをしています。

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(新潟大学演劇研究部の公演)


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(山崎さんが作成した舞台公演のポスター。脚本・演出も山崎さんが手掛けた。)


阿部:私も中等にいた頃はアート部に所属していて、主に演劇をしていました。卒業後は長岡造形大学に進学し、店舗やイベント会場などの空間を演出するディスプレイデザインを学んだり、演劇サークルの活動をしたり。演劇は、演者と裏方、どっちもやってます!

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(阿部さん制作『モーターショー展示ブース』)


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(阿部さん制作『マスクありきのメイク展』内観パース)


高橋:僕は京都芸術大学で油画(油絵)を専攻していて、現代美術をやっています。中等の頃は卓球部でしたが、その頃から趣味でイラストを描いています。

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(高橋さんの3年生進級制作展の作品)


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(高橋さんのイラスト代表作)


アート部って、どんな部活?

阿部:中等にはアート部という部活があって、イラスト・文芸・書道を中心にさまざまな芸術活動ができるんです!

山崎:詩・小説・漫画・工作・写真をやってる人もいたよね。私たちの代で演劇もはじめたし、アート系のことなら何でもやっていいよっていうゆるくて自由な部活でした(笑)

阿部:部活っていうより、同好会みたいな?雰囲気は大学のサークルみたいな感じかも。似た趣味の人が集まるから、先輩後輩関係なくワイワイ盛り上がれて楽しかったよね。

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(アート部の部室)


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(体育祭のポスター用のイラストを制作する山崎さん)


山崎:ところで、友紀はどうしてアート部に入ったの?

阿部:私はもともと演劇がやりたかったんだけど、中等には演劇部がないから先生に相談したら、「アート部の活動の中で演劇をしよう!」って言われて!それでアート部に入ることにしたの!そしたら、やりたいっていう友達や先輩がいて、演劇ができることになったんだ。

山崎:私は小さい頃からイラストが好きだったからアート部に入ったんだけど、友紀に誘われて演劇に手を出した結果、気づけば大学まで演劇をやってるなあ(笑)アート部は、色んな活動をしてる人がいるから、自分がやってこなかった分野にも触れられるのも魅力かも!

高橋:文化祭の時期になると、体育館のステージで演劇の稽古とかしてたよね。その横で僕は卓球部の練習をしながら、楽しそうだな〜って眺めてた(笑)

山崎:2015年の大地の芸術祭のとき、プロの劇団から声がかかって一緒に演劇をやらせてもらったこともあったよね。

阿部:津南のスノーシェットを舞台に、歩きながら公演する「移動型」の演劇にはじめて挑戦して、ほんとにいい思い出になりました。

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(大地の芸術祭での演劇、左が山崎さん、真ん中が阿部さん)


そもそもアートに目覚めたきっかけは?

高橋:小学校に入ったとき、保育園の先生に誘われて地区の同好会みたいなところに入ったんです。そこで油絵とか教えてもらって。

山崎:たかじゅん、高校の美術の時間とか、ひとりだけ無双してたもんね(笑)

阿部:うん、レベルが違った(笑)

山崎:私はアニメとか漫画が好きないわゆるオタクだったので、イラスト描いてみたいなーって感じではじめました。

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(山崎さんのイラスト)


阿部:私が影響を受けたのは、ワクワクさん(笑)テレビでいつも見てて、ものづくり楽しいなーって思ったのがきっかけ。あと、昔からお遊戯は好きでした!

山崎:たかじゅんは高校1年生くらいのとき、イラストも描きはじめたんだよね?

高橋:そうそう。それからずっとデジタルのイラストも描いているんですけど、大学1年生のときに出版社から声をかけてもらって。個人でイラストを売るお仕事もしています。あと、趣味でコミケにイラスト出したりとか。

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(中等の近所を描いた高橋さんのイラスト)


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(イラストの作成過程)


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(コミケで自身のイラスト集を販売している、高橋さんのブース)


山崎:どうやったら出版社から声かけられるの!?(笑)

高橋:pixiv(イラストなどを投稿するSNS)とかに趣味で載せてたら、たまたま見つけてもらえたみたいで。

阿部:発掘されたんだ!すごい!


「みすずプロジェクト」って?

山崎:趣味や勉強でアートに関わっている中等の卒業生が集まって、美術展を開催するプロジェクトのことです。津南の国道沿いの一角で展示しています。

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(山崎さんが作成した、みすずプロジェクトのポスター)


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(みすずプロジェクト会場)


高橋:中等ができた頃からでずっーーと中等で美術を教えてくれている、尾身伝吉先生の発案ではじまったんだよね。

阿部:尾身先生は木版画家で、海外でも個展をされたりしているすごい先生です!

高橋:そうそう。卒業してからも美術を専攻していた教え子に、よくお手紙を送ってくれていて。

山崎:ものすごーく達筆のね(笑)

高橋:ある日の手紙に「みすずプロジェクトをはじめます、ぜひ参加してください。」って突然書いてあって(笑)尾身先生を慕う卒業生を中心に、集まってはじまったんです。

山崎:私は大学でアートを専攻してるわけじゃないから、みすずプロジェクトがあるおかげで「作品つくろうかな〜」というモチベーションになってます!

高橋:こういう機会って、けっこうありがたいよね。

阿部:久しぶりに同期とかアート部の先輩とかが会場に集まって、プチ同窓会みたいになるのも楽しいよね!


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(みすずプロジェクトで展示された山崎さんの作品)


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(みすずプロジェクトで展示された高橋さんの作品)


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(みすずプロジェクトで展示された阿部さんの作品)


大学には、どうやって入ったの?

高橋:私はAO入試で入りました。美大に入ろうと思ったら、普通は美術予備校に通うんですけど、ここらへんには無いじゃないですか。なので、長期休暇に松之山から長岡の美術予備校に電車とかで通ってました。でもやっぱりデッサンで勝負したら負けるな〜と思って、AOで受けました。

阿部:私も長岡の予備校に1年半くらい通って、AOで入りました。小千谷に住んでいたので、長岡までのアクセスはよかったです(笑)

高橋:いいな〜!(笑)

阿部:試験は、実技と面接でした。建築系だったので「長岡造形大学の正面の門のデザインを造形しなさい」というお題が出て、敷地面積とか高さ制限のなかで模型を作るという内容でした。

山崎:そもそもどうしてAOに挑戦しようと思ったの?

阿部:先生に相談したら、チャンスはできるだけ生かしたほうがいいって言われて。まずはAOを受けてみることを勧めらたのがきっかけかな。

山崎:そうなんだ!私も自己推薦で入ったんだけど、私たちの同級生は美術系にかかわらずAOが多かったよね。

高橋:そうだね。AOは時期も早いから、もしダメでもまだ選択肢はたくさん残るし。

山崎:その分早く準備しなきゃだけど、チャンスが増えるのはいいよね。

阿部:学校側が受験の情報をたくさん教えてくれたよね。教室の後ろの掲示板にこまめに資料が貼られてたり。

山崎:どんな進路であれ、マメに世話してくれる先生が多かったよね。2人は芸術系の大学に実際に入ってみて、どうだった?

高橋:めちゃくちゃおもしろい。専攻が油絵なんだけど、最近は油絵は描いてなくて。現代美術的なことをいろいろしていて、写真を今後メインにしていこうかなと思ってるんだよね。


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(暗室で写真をプリントしている高橋さん)


山崎:授業ってどんなことするの?

高橋:制作が多いんだけど、一般科目で美術史とか自然科学とか人文学をやってるかな。

阿部:私は、展示会場とか美術館をイチからつくる授業とか、ランドスケープといって山とか森をデザインするような授業とかが面白かったかな。私の大学は、4年になってからはもう好きにやっていいよっていう感じなので、今は大好きな舞台を制作しています。



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(阿部さんの設計課題作品、長岡における現代美術館の模型)


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(阿部さんが制作した、売店の空間デザイン図面)


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(富山県デザイン展に出品した、塩谷ビルのリノベーションパネル)


これからの進路は?

山崎:私はがっつりアートではないですが、広報系の部署でカタログとかポスターを制作したり、デザインに関わる仕事をしたいなーと思っています。

阿部:私はインテリアコースで学んだディスプレイとかイベントのデザインが面白いなーと思ったので、そういったデザイン関連の企業を考えてます。

高橋:僕は大学院に行こうかなって思ってます。うちの大学は30%くらいが院に行くんですけど、そこから作家になる人もけっこういて。厳しい世界だとは思いますが、僕もそうなれたらいいなって。

阿部:院生が終わったら、フリーのアーティストになるの?

高橋:そうだね、院が終わったら、コマーシャルギャラリーみたいな、お金をもらいながら作品をつくって売るところに所属できれば、作家になれるという感じかな。もし落ちたら・・・ゲーム会社とかにスッと入れたりしないかな〜(笑)

山崎:私たちはコロナで就活が大変になる予感もするけど、楽しみながらがんばりたいね!

阿部:そうだね、がんばろう!


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津南中等では、勉強だけではなくアート活動に打ち込んだり、美術系の大学を目指すこともできます!

形は違えど「これからもアートは続けていきたい」と語ってくれたみなさん。今後の活躍も、とっても楽しみですね!

それでは、次回の対談もお楽しみに!










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